« 労組組合員数、減少続く 4年連続過去最低 厚労省調査 | トップページ | 小保方氏が理研退職へ 「魂の限界まで取り組んだ」 »

2014年12月18日 (木)

ひまわり8号が撮影、初の画像公開 気象庁

気象庁は12月18日、10月に打ち上げた新型気象観測衛星「ひまわり8号」が撮影した初の画像を公開した。画像はカラーで、解像度は7号の2倍。撮影時刻は同日午前11時40分で、日本付近で急速に発達した低気圧や筋状の雲も鮮明に映っている。
8号は現在、静止軌道上で試験を続けており、2015年夏ごろから観測を始める予定。撮影できる雲の画像が5種類から16種類に増え、撮影の間隔も大幅に短縮した。ゲリラ豪雨の予測や異常気象の監視などに役立つことが期待されている。(日本経済新聞12月18日)


気象観測衛星について考える。


ひまわり6・7号から性能向上された部分は多い。記事にあるカラー画像というのは、従来の可視域1バンドが、可視域の3バンド (青: 0.47µm、緑: 0.51µm、赤: 0.64µm) になっている。これを合成することでカラー画像の作成が可能となっている。カラーになってもそれほど価値はないような気もするが、黄砂や噴煙などの監視にも有用とされているそうだ。従来、静止衛星から見える範囲の観測に従来は約30分を要したが、ひまわり8号では10分毎の観測が可能となる。これと並行して、特定の領域を高頻度に観測することができ、日本周辺なら2.5分毎の観測が可能である。水平分解能も従来に比べて2倍に向上させている。可視域以外にも、近赤外域3バンド、赤外域10バンドと、従来の赤外4バンドから大幅に増えている。それぞれの性能について確認する。
可視画像は、雲や地表面によって反射された太陽光を捉え画像化される。雨を伴う発達した雲ほど厚みがあり、太陽光を強く反射する為に、より白く写ることになる。直観的に地上から雲が厚いと感じるのに近く分かり易い。太陽光の反射であるが故に、夜間は画像にならない。
赤外画像は、雲から放射される赤外線を捉え画像化される。放射される赤外線の強さは雲の温度により変化する特性があり、高い高度にあって温度の低い雲を捉え易くより白く表現する。逆にごく低い雲や霧は、赤外画像にはほとんど写らない。高い高度の雲には、夏の夕立や集中豪雨をもたらす積乱雲のような厚い雲もあれば、晴れた日にはるか上空に薄く現れる巻雲のような雲もあるので、白く写っているからといって雨が降るとは限らない。
従来機と最新機の観測波長の違いを比較する。波長は概算値である。下に示す。

■ ひまわり8号・9号とひまわり6号・7号の観測バンド比較 (波長:単位µm / ●:機能あり)
  波長   ひまわり8・9 ひまわり6・7    想定される用途の一例
   0.47      ●              植生、エーロゾル、カラー合成画像
   0.51      ●              植生、エーロゾル、カラー合成画像
   0.64      ●      ●       下層雲・霧、カラー合成画像
   0.86      ●              植生、エーロゾル
   1.6      ●              雲相判別
   2.3      ●              雲粒有効半径
   3.9      ●      ●       下層雲・霧、自然災害
   6.2      ●      ●       上・中層水蒸気量
   6.9      ●              中層水蒸気量
   7.3      ●              中層水蒸気量
   8.6      ●              雲相判別、SO2
   9.6      ●              オゾン全量
  10.4      ●      ●       雲画像、雲頂情報
  11.2      ●              雲画像、海面水温
  12.4      ●      ●       雲画像、海面水温
  13.3      ●              雲頂高度

カラー画像になるというのはひとつの機能追加であるが、カラーになるという一般の国民が受ける印象の変化以外に、専門家が求める機能追加があるということである。打ち上げに1kg当り600万円掛ると推定されるのに、素人受けするからという理由で機能を追加するという領域で考えてはいないだろう。その発想は下々で暮らす人間の発想であって、天上より観測するという行為を司る立場の者達にはないものだ。あま、娑婆の煩悩の固まりの科学者が、知りたい欲求で行動するのに、資金的裏付けという辻褄合わせを行っているのだから、神や仏の領域の話ではそもそもない。


気象庁の資料を眺めてみると、報道は不親切だと感じる。

« 労組組合員数、減少続く 4年連続過去最低 厚労省調査 | トップページ | 小保方氏が理研退職へ 「魂の限界まで取り組んだ」 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 労組組合員数、減少続く 4年連続過去最低 厚労省調査 | トップページ | 小保方氏が理研退職へ 「魂の限界まで取り組んだ」 »

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ