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2014年10月 1日 (水)

ローソン、ポプラと資本業務提携へ 中四国で競争力強化

ローソンは10月1日、中国四国地方が地盤の中堅コンビニエンスストア、ポプラと資本業務提携すると発表した。店舗網が弱い中四国で、商品開発や仕入れなどでポプラと連携し、競争力を高める。ローソンはポプラ創業者の目黒俊治会長から、発行済み株式の5%を取得する計画。取得額は今後交渉し、提携の具体的な内容も詰める。ポプラの店舗をローソンに転換する予定はないという。
ローソンは高級スーパーの成城石井(横浜市)やシネマコンプレックス(複合映画館)国内3位のユナイテッド・シネマ(UC、東京・港)を買収するなど、事業の多角化を進めている。一方で主力のコンビニは4月の増税以降、既存店割れが続くなど苦戦が続く。地方のコンビニチェーンと組み、店舗網の弱い地域で営業基盤を強化する。(日本経済新聞:10月1日)


ローソンとポプラについて考える。


ローソンは扱ったばかりであるが、ポプラの方に興味がある。ポプラは関東の出店は少ないが、スリーエイトや生活彩家もこのグループであるので、こちらもそう多くはないが見かけることがある。生活圏の問題になってしまうのであるが、大手チェーンの店以外を見かけると新鮮な気分になる。だからといって利用するとは限らないし、どちらかというと、商品の関係で敬遠する材料になってしまうものである。ローソンとポプラの2月期決算の推移をそれぞれ下に示す。

■ ローソン2月期決算推移(単位:百万円)
  決算期    売上高     営業利益    経常利益   当期純利益
  2007     283,053     44,513      44,646      20,983
  2008     301,176     46,610      46,244      22,119
  2009     349,476     49,186      48,787      23,807
  2010     467,192     50,275      49,440      12,562
  2011     441,277     55,540      54,594      25,386
  2012     478,957     61,769      61,728      24,885
  2013     487,445     66,246      65,926      33,182
  2014     485,247     68,126      68,880      37,965

■ ポプラ2月期決算推移(単位:百万円)
  決算期    売上高     営業利益    経常利益   当期純利益
  2007     55,836      1,430       1,428         569
  2008     56,533       734        810         75
  2009     57,220       444        477         150
  2010     62,020       754        824       -2,869
  2011     57,671       330        364        -551
  2012     58,594       458        496        -847
  2013     56,421       211        249          5
  2014     55,487       -780        -742       -2,300

規模が10倍違う会社である。ポプラは中国地方を中心にしているとはいえ、広く展開しているから大手の競合することになる。その結果が利益に効いて、最新の決算では23億円の赤字となっている。コンビニエンスストアも出店すれば売れるというのは昔話である。どうすれば良いかはチェーンによって異なるが、全国展開する大手と同じことをすれば規模の違いがそのまま結果に出るという図式にはまることだけは確実である。ポプラの結果はその例になっている。続いて、ポプラの店舗数の推移をまとめた。結果を下に示す。

■ ポプラ店舗数推移
 年          2006   2007   2008   2009   2010   2011   2012   2013   2014
店舗数        818   784   755   701    705   700   700    713   655
直営店        176   236   261   238    274   288   295    327   284
FC店         642   548   494   463    431   412   405    386   371
酒保有店舗     765   757   736   681    674   658   657    657   593
タバコ保有店舗   724   700   684   636    648   653   651    659   599
酒タバコ保有店舗 683   685   676   627    632   631   632    637   577
24時間営業店    628   609   589   542    541   524   503    495   430
非24時間営業店  190   175   166   159    164   176   197    218   225

近年店舗数は減少していて、減少はFC店で顕著である。ポプラのFC契約は他のチェーンと異なっている。開店に際して、経営者が土地・建物を用意し、内装設備も基本的に経営者負担となる。 加盟金は100万円で、保証金が店舗面積1m2当り3万円かかる。商品代金も500万円前後必要と言われ、備品・消耗品費、釣銭準備金、人材募集費、開店広告宣伝費なども要求される。このような費用が経営者持ちというのは、厳しい条件のようにおもえるのだが、そうではないという。それは、ロイヤリティーが売上高の3%のみで、契約期間も5年短い。また、途中解約による違約金も発生しないという条件になっている。
猫なで声で契約して、すべてをむしってしまうやり口に比べればはるかに良心的である。どこかのチェーンがヤクザのやり口という話ではなく、契約条件を明確にしないで、結果的に経営者が望んだものとは違うところに行ってしまったというのを自己責任で片付けるのは問題がありそうだ。FC店を出す経営者も素人ではないのだからというのはその通りだが、玄人相手でも最低限の説明はするものである。脱サラして数百万円を用意したが、数年で儲けも出せずに身体を壊して経営を止めたら、最初にあった準備金は何もなくなったというのに問題がないというのはちょっと違うと感じる。チェーンの本部が儲かっていないのなら分かるが、本部は儲けて、FCが犠牲になる道理が理解できない。これを弱肉強食というのなら、看板に掲げると良い。それなら正しい。問題なのは、ライオンが猫なで声で誘う行為なのだから。
さて、話を戻す。(このフレーズ久し振りの気がする) ローソンとポプラの地域分布を確認する。

■ ローソンとポプラのエリア毎の国内店舗数比較
  エリア     ローソン   ポプラ
  北海道      595       0
  東北       915       0
  関東      3,674     163
  甲信越      372       0
  東海       995       0
  北陸       386       33
  近畿      2,238       62
  中国       638     280
  四国       471      11
  九州      1,322     106
  全国計    11,606      655

記事によるとローソンの弱い中国四国地域での強化の含みがあるようだが、ローソンから見れば中国地方の強化ということで良いだろう。ポプラ側からすると、競争が激しい関東での補強対策ということだろう。ローソンの店舗数を増やすだけではつまらないので、ポプラにはぜひ特徴的な商売を展開して貰いたいものだと思う。


成城石井の話は性質の違う話だが、一括りにしてしまっては見えるものも見えてこない。

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