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2014年10月 3日 (金)

日産CEO、EVの電池「外部調達も検討」 当面は自社開発

日産自動車のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は10月1日、電気自動車(EV)の基幹部品である電池について「競争力の高い電池があれば外部調達することも検討する」と明らかにした。日産は現在、自社のEVにはNECと共同開発したリチウムイオン電池を使っている。
2日に開幕するパリ国際自動車ショーを前に一部報道陣の質問に答えた。ゴーン氏は「我々の目的はEVの普及にあり、電池はその手段だ」と指摘した。ただ「現時点では電池システムの自社開発を保つ判断をしている」とも語り、当面は現行の体制を維持する考えを示した。
商品統括責任者が英アストン・マーチンのトップに引き抜かれるなど幹部社員が相次ぎ流出していることについては「世界の自動車業界では有力人材を巡る争いが厳しさを増している。幹部社員の後継者を育成することで対応するしかない」などと話した。(日本経済新聞:10月2日)


日産について考える。


日産のEVが上手くいかない理由の一つが電池だと言われる。自動車のエンジンと燃料に関わる部分がEVでの電池に近い。モータの性能差もあるだろうが、現時点の性能の多くは電池にあるといって良いだろう。自動車会社は電池を製造していないから、外部に技術協力を求めなければならない。日産の場合にはそれがNECであったという訳だ。
リチウムイオン電池の性能競争で、NECはそれほど良い位置にあったとは思えないので、この共同開発開始時点でパートナー選びを日産が誤ったと思われた要因であった。比較するのに適当な会社がないが、米国のEV専業の自動車メーカであるテスラモーターズは2013年夏には営業キャッシュフローが黒字化している。株価も2012年には30ドルに届くかどうかの水準であったが、最近の株価は220ドルを超えている。自動車製品が限定的な市場をターゲットにしているし、株価は様々な思惑により価格が決定されるから比較するのに無理があるのは承知している。しかし、テスラモーターズはパナソニックのリチウムイオン電池を採用しているという事実はある。

日産が電池の供給について継続するというのは、自社開発できるほどの技術の蓄積がないということに他ならない。つまり、やりたくても出来ない状況にあると理解した方が良いだろう。しかし、これで良いとは思ってはおらず思案している、他の電池メーカから供給を受けるというのもいろいろと面倒なことがあるというのが、現在の日産が置かれている状況ではなかろうか。
EVを増やすというならNECとの共同開発を迷わず進めるか、外部からの供給に頼るかの二者択一という議論は山のようにやってきたことだろう。自動車に最適な電池が欲しいと日産の技術者が発信すれば、言うことを聞いてくれる会社が出てくるという、古き良き自動車産業の構図がことEVに関しては崩れているという事実を認識すべきだろう。欲しい内容を明確にし、現実的な手当をしていくというのは、どんな産業でも行われる行為であるが、自動車産業のヒエラルキーの頂点にあると思っていては誰も協力してくれない。EVヒエラルキーの頂点にあるのは、電池製造会社であると認識を改める必要があるように感じるのである。


NECの事業分野は変化しないのだろうか。

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