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2014年10月28日 (火)

富士電機:4~9月営業益2倍の60億円に

富士電機の2014年4~9月期連結営業利益は、前年同期の約2倍の60億円前後になった公算が大きい。7月下旬に上方修正した予想値(45億円)を上回る。国内外で工場などの新設・更新需要が高まり、電源制御に使うパワー半導体が伸びたほか、原価低減などコスト構造改革も寄与した。
売上高は5%増の3450億円程度と、従来予想を50億円ほど上回ったようだ。生産設備の自動化や節電対応が国内外で活発化。パワー半導体のほか、産業機械を制御するインバーターなどパワーエレクトロニクス機器も伸びた。コストダウンも効いた。カップ式の自動販売機は消費増税後も堅調だった。
4~9月期決算発表は10月30日の予定。15年3月期通期については営業利益が前期比15%増の380億円と見込んでいた従来予想を上方修正する可能性が高い。もっとも、欧州・中国の景気悪化懸念などで先行きの不透明感が強く、修正額は小幅にとどまりそうだ。(日本経済新聞:10月28日)


富士電機について考える。


富士電機の決算推移をまとめる。単位は億円である。

■ 富士電機3月期決算推移 (単位:億円)
   決算    売上高   営業利益  経常利益   純利益
  2009年    7,666    -189     -208      -733
  2010年    6,912      9      -5       68
  2011年    6,891     119      72      151
  2012年    7,035     193      186      118
  2013年    7,458     220      257      264
  2014年    7,599     331      367      196

売上高は伸びていて、利益も増大しているようだ。伝統のある財閥系の会社で、7,000億円の売上高のある大きな会社である。古い会社が衰退するのは世の習いである。とすると、再度成長していくのは大変なものである。ということは、とセグメント売上高と利益の推移を確認した。結果を下に示す。

■ 富士電機3月期決算事業セグメント売上高推移 (単位:億円)
   決算   発電・社会インフラ 産業インフラ パワエレ機器 電子デバイス 食品流通     その他
  2012年      1,566       1,083       1,506      1,109      1,155      1,126
  2013年      1,569       1,987       1,484      1,136      1,121       606
  2014年      1,537       1,886       1,655      1,239      1,201       600

■ 富士電機3月期決算事業セグメント利益推移 (単位:億円)
   決算   発電・社会インフラ 産業インフラ パワエレ機器 電子デバイス 食品流通 その他
  2012年      120         56        26        △2       23    26
  2013年       84         110        12       △14       64    16
  2014年       81         92        54         63       80    19

期間が短いのはセグメントの変更がたびたびなされているからである。この前の決算では、エネルギー、産業システム、社会システム、パワエレ機器、電子デバイス、器具、自販機であったが、その二年前では、電機システム、電子デバイス、リテイルシステムとなっている。同じ表記になっている電子デバイスがどうなっているかということで確認したのが下である。

■ 電子デバイスセグメントの売上高と営業利益 (単位:億円)
        2009年    2010年   2011年   2012年  2013年  2014年
  売上高  1,416     1,303    1,259    1,109   1,136   1,239
  利益   △310    △111     △20    △2    △14     63

その他のセグメントに変更があった影響がある可能性は排除できないものの、改善傾向にあることは間違いない。この限定的なセグメントで代表させるのも論理の飛躍が大きいと思うので、地域セグメントに注目して売上高を確認した。同時に決算年度の平均為替レートを米ドル、ユーロを合わせて記した。結果は下の通りである。

■ 富士電機3月期地域セグメント売上高と平均為替レート推移 (単位:億円)
        アジア他  中国  欧州  米州  海外合計   国内    US$   EURO€
  2009年   1,013   396   141   101   1,810    5,856    100.54   143.48
  2010年    870   432   143    99   1,776    5,136     92.85   131.15
  2011年   1,009   490   151   132   1,782    5,109     85.72   113.12
  2012年    976   548   145   116   1,784    5,251     79.08   108.98
  2013年    958   546   144   138   1,785    5,673     83.10   107.14
  2014年    773   684   174   147   1,777    5,822    100.24   134.37

2013年からドル、ユーロに対して円安になっている。これが利益の改善につながっているかと思ったら、この会社の海外売上割合は1/4以下に留まっている。もっと海外に売っているというのは思い違いであった。まあ、富士電機が納めた会社が大きく輸出している場合はままあるだろうから、為替の影響は小さくない問題であるが、最近よく聞く、為替差益が大きく生じている会社とはいえないようだ。
先行きの不透明感があるとしているが、欧州や中国の近々の景気を見通せる人などいないのだから、不透明であるのは間違いない。しかし、そう言ってしまったらおしまいよというのもまら事実である。


調べても面白くない会社がある。

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