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2014年10月22日 (水)

三菱自動車、4~9月は一転最高益に 最終30%増

三菱自動車は10月22日、2014年4~9月期の業績予想を上方修正した。連結純利益は前年同期比30%増の609億円となり、8%減の430億円としていた従来予想から一転して最高益となった。新車販売台数は国内やタイでの苦戦で計画を下回ったが、円安で海外販売の採算が改善した。
売上高は11%増の1兆351億円と、従来予想を549億円下回った。国内販売は消費増税後の反動減が長引いているうえ、主要市場の一つであるタイも政情不安の影響で不振が続いた。利益を想定以上に押し上げたのは円安効果だ。輸出採算が改善したほか、海外子会社の収益を円換算した金額も増えた。営業利益は従来予想を77億円上回り、23%増の627億円に引き上げた。4~9月期の想定為替レートは1ドル=101円だったが、期末には110円に迫るなど円安が進行した。同社は対ドルで1円円安になると年約20億円の営業増益要因になる。営業外収益でも円安で為替差益が発生した。15年3月期通期の見通しは「精査中」としたが、29日に予定する4~9月期の決算発表時に上方修正する公算が大きい。(日本経済新聞:10月22日)


三菱自動車について考える。


三菱自動車のトラック・バス部門が三菱ふそうトラック・バスとして分社化したのが2003年1月である。この時の三菱ふそうトラック・バスの株主構成比率は、ダイムラークライスラーが43%、三菱自動車が42%、三菱グループ各社が15%であった。この比率は、2005年 3月にダイムラークライスラー85%、三菱グループ各社が15%となって、ダイムラークライスラーの連結子会社に変わっている。つまり現在のトラック・バス事業が決算に影響しなくなったのが2006年3月期以降ということになる。なお、トラック・バス事業の売上高は2003年3月期で7,243億円、2007年3月期で8,938億円という水準である。2兆円の乗用車売り上げに比べれば小さいというところであるが、国内のトラックメーカは1社無くなっても最も忙しかった時代には戻れないという状況であり、海外に展開するか事業の絞り込みをするかしなければならない。少なくとも国内の消耗戦を挑む体力はどこにもない状況のようだ。今回はトラックの話ではない。三菱自動車の売上高、営業利益と、国内外の売上台数の推移を下に示す。

■ 三菱自動車の売上高・営業利益(単位:億円)、売上台数・地域(単位:千台) 推移
   期      売上高    営業利益  売上台数   国内   海外
  2014.3    20,934    1,234      1,257    313    944
  2013.3    18,151     674      1,120    176    944
  2012.3    18,073     637      1,072    184    888
  2011.3    18,285     403      1,098    199    899
  2010.3    14,456     139       805    170    635
  2009.3    19,736      39       1,011    164    847
  2008.3    26,821    1,086      1,337    214   1,123
  2007.3    22,029     402      1,217    245    972
  2006.3    21,201      68       1,306    261   1,045
  2005.3    21,226    -1,285      1,322    226   1,096
  2004.3    25,194     -969      1,509    358   1,151
  2003.3    38,849     828       1,962    407   1,555

為替の影響が2013年、2014年で営業利益の差として表れている。さらに2015年3月期には大きく出るというのが今回の記事である。近年、国内売上台数が200千台レベルで、海外が900千台レベルというところであった。主たる生産工場がタイに移っている会社であるから、タイの政情不安の影響は大きく出る事情があるのだが、為替の影響はそれを上回るものであるということである。
為替頼みで良い筈はないが、それでも利益が大きくなるのはありがたい。利益を出せないと日産の子会社になりかねない状況でもあるので、ひとまず現在の体制で継続できそうということになるのだろう。国内の軽自動車依存度が高くなると、複雑な話になるのではあるが。


ミラージュの販売不振のページは1年半前のものだが、アクセス数が多い。三菱関係者か。

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