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2014年9月 5日 (金)

岡崎聡子被告に実刑判決 元五輪体操選手、覚せい剤使用で

東京地裁は9月5日、覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた元体操選手岡崎聡子被告(53)=東京都杉並区=に懲役3年6月(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。
岡崎被告はモントリオール五輪に出場し、引退後はタレント活動などをしていた。判決によると、昨年8月下旬~9月上旬、覚せい剤を使用した。過去に覚せい剤使用の罪などで有罪判決を5回受けている。
鈴木巧裁判官は判決理由で「服役を終えて1年半後に再び覚せい剤に手を出した。依存性は根深く、やめる覚悟も表明していない」と指摘した。(共同通信:9月5日)


覚醒剤の常習性を示す事例である。岡崎聡子について考える。


岡崎聡子と呼んでいるが、中島とか衛藤とかいう旧姓で呼ばれたこともあった。この他に結婚したらしい情報もあるので、別の性もあるかもしれない。姓が幾つ変わろうと誰に迷惑が掛ることもないが、禁止薬物の使用は反社会的な団体を支援することになり困る。自分自身が楽しむ目的なら、自分で作れば良かろうにと思う。覚醒剤は合成麻薬だから、もしかしたら出来る、というか知識があれば可能である。世の中でやっているのだから、自宅で出来ない理由はない。これも違法なのだが、個人の楽しみを制限するのかという主張は賛同しないにしても、理解出来る論理ではある。
過去の岡崎聡子が起訴された事例に、最近の逮捕例を加えたものが下である。

▲1回目 1995年4月29日  大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕、覚醒剤取締法違反(使用)
⇒ 懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月) [1995年7月14日:東京地裁]

▲2回目 1995年8月3日  覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで高島平署に現行犯逮捕
⇒ 懲役1年6月(求刑2年)

▲3回目 1999年
⇒ 懲役1年8月

▲4回目 2005年7月27日 新宿のマンションで、パケ入りの覚醒剤、約2.7gを所持
⇒ 懲役2年6月 (求刑懲役3年6月) [2009年5月19日東京地裁]

▲5回目 2009年2月16日 東京都中野区新井の路上で運転する乗用車の後部座席のすき間に、覚醒剤が入った小ポリ袋8個を所持
⇒ 懲役3年 [2009年5月19日東京地裁]

2013年2月15日 午前3時頃、新宿区百人町の路上で警察官に職務質問され、尿検査で覚醒剤の陽性反応が出て逮捕
⇒ 勾留満期の3月7日に処分保留で釈放

▲6回目 2013年9月6日 自宅の家宅捜索で、ストローに付いた結晶から覚醒剤の陽性反応
⇒ 懲役3年6月(求刑懲役4年) [2014年9月5日:東京地裁]

過去の事例のすべてをカバー出来なかったが、逮捕と判決の間が今回長い。約一年を要している。過去の3例は3月程度で判決に至っている。記事を確認すると、起訴事実を争わなかったのが過去の判決であるのに対し、今回の裁判は事実関係を争っている。昨年12月の初公判では、岡崎は、「覚醒剤やその他の違法な薬物を、それと認識して使用したことはありません」と起訴内容を否認している。「覚醒剤に対する故意がなく、違法な身体拘束下で証拠が収集された」としているから、警察の捜査方法に問題があるという指摘もあるようだ。家宅捜索は裁判所の捜査令状を取ってのことだろう。今回の事件では、指定暴力団関係者が同時に逮捕されている。内縁関係にあったと推定されるが、結婚の多さからすると何とも言い難いところである。裁判で、部屋にあった物証を指定暴力団関係者が所有、使用したもので知らないと主張して、それが事実と認定されれば、裁判所の結論は、やめる覚悟も表明していないというところに納まる。
気になるのは、9月の逮捕の前の2月の逮捕では、尿検査で覚醒剤の陽性反応が出ているにも関わらず、勾留満期で処分保留で釈放されている。これだけ問題を起こしている有名人なら、確実に起訴するのが警察の仕事だと思うがそうもいかなかったようだ。とすると、今回の事案で無理をしなかったかと心配になる。

情報提供しているのは、岡崎の薬物依存を矯正プログラムに関わっている人たちである可能性は高い。しかし、刑務所に入ったからといって薬物依存から抜け出せる訳では無いということを岡崎の事例は示している。
薬物依存に適切なプログラムが準備されていないのなら、岡崎には無期懲役が相応しいことになる。覚せい剤取締法によれば、製造なら1年以上の有期懲役、営利目的での行為になると、無期又は3年以上の懲役、情状により1000万円以下の罰金併科となり、使用については10年以下の懲役となる。今回は使用だから、最高刑は10年の懲役となる。最初の逮捕から18年間で懲役に10年程度なっている勘定で、その他の拘留期間を含めれば、自由の身になれば薬物に手を出すという習慣のようだ。実質無期懲役になっているのだが、依存症の治癒は難しいそうだから、無期治療刑が適切な判決だと思う。効果的な薬物依存の改善プログラムがないことが本当の問題だが、そうであるなら売った側の罪はもっと重くて良いと言える。


有名人だから再犯が話題になる。しかし、一般の薬物使用の被告人も似たような話ではないか。

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