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2014年9月16日 (火)

都議会:やじ問題で超党派議連再開 会長発言に疑問も

女性蔑視のやじ問題に揺れた東京都議会で9月16日、超党派の「男女共同参画社会推進議員連盟」の総会が開かれた。やじ問題を受け、17日の第3回定例会開会を前に約5年ぶりに活動を再開したが、議連会長が「結婚したらどうだと(プライベートなら)僕だって言う」などと語り、女性議員から「理解できない」との声が上がった。
会長に就任した自民党の野島善司議員(65)は総会後、記者団からやじ問題への対応を問われ「それぞれが議員としての矜持(きょうじ)と自律性を持ってやっていく話だと思う」と述べたうえで「女性に対して、今回で言えば『結婚したらどうだ』という話でしょ。僕だって言いますよ、平場では」と発言。「平場」の意味については「まったくのプライベートなということ」と説明した。
これに対し中堅の女性都議は「発言の本質は、子供がいない人に『子供をつくらないのか』と言ってしまうのと同じ。相手が男女にかかわらず踏み込んではいけない話だと認識しないといけない。そういう(取材の)場所で発言することも理解できない」と語った。同議連は1999年2月発足。2009年度からは活動を休止していた。6月の本会議では、みんなの党の塩村文夏議員(36)に鈴木章浩議員(52)=自民党会派を離脱=が「早く結婚した方がいいんじゃないか」と発言した。(毎日新聞:9月16日)


アンティークな発言について考える。


野島善司に希少価値が否かを問われれば、否が正解だと答えるだろう。男女共同参画社会推進議員連盟というのは休止していたものなのに、問題発言をきっかけに再開した会議の直後に会長に選任された政治家がした発言である。
野島善司は北多摩第四選出の東京都議会議員である。政治家なので、選挙結果を確認することから始める。北多摩第四選挙区の有権者数と投票者数の推移を下に示す。

■ 東京都議会議員選挙結果 北多摩第四選挙区(対象行政区:清瀬市、東久留米市)
     投票日     2013/06/23    2009/07/12    2005/07/03    2001/06/14    1997/07/06
    有権者数     153,114人     152,487人     150,764人     143,921人     141,606人
    投票者数      65,531人      84,352人      64,302人      72,253人      61,739人
    投票率        42.80%       55.32%       42.65%        50.20%        43.60%

有権者数が15万人いる選挙区で、定数は2である。投票率は50%と見て良いようだ。実際の獲得投票数を確認した。

■ 東京都議会議員選挙結果 北多摩第四選挙区(対象行政区:清瀬市、東久留米市)
   政党    候補者名      2013年     2009年     2005年     2001年     1997年
  自民党    野島善司      25,724票    25,374票    21,556票    18,974票      ―
  自民党    渋谷としお      ―        ―        ―         ―      15,833票
  民主党    山下太郎      17,833票    40,172票    24,633票    19,136票
  民主党    宮尾ひでよ      ―        ―        ―         ―      11,350票
  共産党    畠山真       13,647票    17,934票     ―         ―       ―
  共産党    篠原重信       ―        ―       17,158票      ―       ―
  共産党    前沢延浩       ―        ―         ―       16,838票   16,783票
  日本維新  伊集院道信     7,253票      ―        ―         ―       ―
  無所属    沢西清雄       ―        ―         ―       16,260票   16,898票

この四回の結果は、自民党、民主党、共産党が候補を立てて、自民、民主で分け合う構図になっている。過去三回は野島の他に山下太郎が当選している。三人の候補者で争われると2万票、四人になると少し下がって17,000票というのが当選の目安になりそうである。共産党が当選するには、棄権票から5,000票持ってくるか、2位の候補者から3,000票奪うかという計算だが、自民に投票する有権者が共産に流れるのは都市部では期待できそうにないから、前者の方しかないということになる。清瀬市、東久留米市といえば、都会の田舎というか、郊外であるが、ここら辺りでも結構保守的である。共産党が当選したのは1997年の選挙まで遡る。得票数差が千票を下回る接線になっている。共産党が勝つにはこのような状況が必要になるということか。野島善司は三回の選挙で、2万票以上を獲得して当選していることを確認して先に進む。

1949年生まれで、東久留米市の出身である。1971年に日本大学法学部法律学科を卒業し、東急不動産に就職している。1983年に東久留米市議会議員に当選している。1987年から1990年まで議員を辞職し助役をしている。1991年に市議会議員に当選して復帰し2001年まで務めている。2001年の都議会議員選挙で当選し今日に至っている。なお参考にした資料は野島善司のホームページによっている。
野島善司は父親40歳、母親38歳の長男である。昭和24年の生まれでホームページには、跡取り息子や家督相続という表現が出てくる。姉が五人いるからだが、政治家のホームページに適さないという感覚はお持ちではないようだ。高校は、日大豊山高校に進学している。獣医になって動物園に勤めたいと思ったからとあるが、成績の問題で理系には進めず、法学部に進路を変更している。
日本大学に進学するが、時代は学園紛争である。高校・大学時代に、部活動に熱中する事も、何かを極めよう、目標に向かって挑戦しようとの思いも全くなかったという。大学闘争や大学紛争と呼ぶことが多いが、学園紛争というのは大学以外の高校や予備校が含まれている意識がないと使われないだろう。日大豊山高校は闘争の中にあったようだから、高校時代から授業にならなかったのか。時代を確認していないので確かでない。
大学卒業後は、東急不動産に入社している。1971年から1982年まで働いている。退職のくだりを転載する。

両親の高齢化と単身赴任的な生活の中、家の事業や地域付合い、子育て、父母の面倒等の全てが妻にかかってきました。跡取りと言うこと、この先地方転勤や昇進を考えるとここが潮時と退職することにしました。昭和57年9月30日の認可取得の日、その喜びに沸く関係者の祝宴で挨拶を申し上げて11年6ヶ月のサラリーマン生活に別れを告げました。


33歳の年であるから、親は73歳と71歳ということになる。1983年に市議会議員選挙に立候補している。若い候補者である。後の方で理由が分かる。というのは、市議会議長になったときの感想の中に、かつて議長職にあった父は病の為1カ月程で退任したとある。二世議員であることを隠そうとしているが、自慢話になると本音が出る。想像としては、議員をしていた父親が病気になって議員を続けることが困難になったので、跡をついで立候補する為に退職したということになる。本当のところは知らない。もしかして、子供が市議会議員をしているのではないかと思って調べたら、野島という議員がいた。2011年の選挙時に52歳とあるから子供ではないようだ。ちなみに、この議員 (自民党である) のホームページのプロフィールには生年月日がない。
政治家がホームページで公開している経歴など自慢話しかないのは当然のことだが、現在引退した80代の議員かと思うような表現が多い。昔の職場ならこの位当たり前だというのは、どんな職場でもあることだと思うが、それではいけないと通知され、教育されているものである。自分の信条がこうだからと主張しても、思想良心の自由より公共の福祉が優先されるということである。政治家というものは、その立場、肩書が公共性を有するから、発言すれば直ちに公共の福祉と天秤に掛けられる定めにある。個人的な話だから良いと主張したいのなら東久留米の家の縁側で、近所のお友達と話せば良いことである。二つが揃ってあるかどうかは知らないし、いずれも持ち合わせないかもしれないが、それなら独り言を発するのが良かろう。
この人物がワシントン条約では保護対象にならないだろうが、後世の為に無形文化財に指定したらどうか。芸術的な価値はなくとも、歴史的な価値は見出せる可能性もある。21世紀初頭にはこんな人類がまだ活動していたというのは、百年もしたら価値が出るかもしれない。


こういう人物でセクハラ講習の効果を検証するというのがこの連盟の仕事になる。

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