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2014年9月17日 (水)

バチカン聖歌隊、北京公演実現せず 中国当局が警戒

ローマ法王庁(バチカン)直属の聖歌隊、システィーナ礼拝堂合唱団が9月19日から23日までマカオ、香港、台北で公演する。法王庁が9月16日に発表した。バチカン関連のメディアは「北京での公演も検討されたが、実現しなかった」と報じた。バチカン関連のニュースサイト「アジアニュース」によると、外交関係のない中国とバチカンは、北京五輪があった2008年から「文化外交」を始めた。同年には北京交響楽団などがバチカンで公演。今回は合唱団が北京など数都市で公演できるよう交渉したが、実現しなかったという。香港など、3都市を訪れるのは初めて。
中国では、政府公認のカトリック団体が法王の承認無しに司教を任命。各地で教会を取り壊すなどしていて、今もバチカンとの摩擦が続く。約1千万いるカトリック信者の半数は、非公認の「地下教会」で信仰を保っているとされる。バチカンは関係改善を図るが、中国当局の警戒感は強い。同合唱団は、発祥が古代ローマ帝国期にさかのぼるとされ、世界最古の聖歌隊の一つ。法王の典礼には欠かせない存在だ。(朝日新聞:9月17日)

中国の宗教について考える。


中国の憲法には以下の条文がある。

第36条
中華人民共和国の国民は、信教の自由を有する。
いかなる国家機関・社会団体または個人も、国民に宗教の信仰または宗教の不信仰を強制してはならず、宗教を信仰する国民と宗教を信仰しない国民を差別してはならない。
国家は、正常な宗教活動を保護する。いかなる人も、宗教を利用して社会秩序を破壊し、国民の身体・健康を損ない、国家の教育制度を妨害するなどの活動を行うことはできない。
宗教団体と宗教事務は、外国の勢力による支配を受けない。


このようにあるからといって額面通り判断してはいけない。過去には宗教弾圧もしているし、そもそも法律に関する考え方が西側のものとは異なるものである。共産主義と宗教が馴染まない気がするが、共産主義が宗教排除という流れは、今日の中国の方向性と合致しないということもまら事実であろう。
認められていることとして話を進める。中国には当然のことながら国教はなく、主な宗教は仏教、道教、イスラム教、キリスト教となる。人数は諸説あるが、13億人の人口に対して半分強が無宗教であるとされる。いろいろな数字があるので、何を信用すれば良いか分からないのであるが、2009年9月30日の朝日新聞の記事では、『1949年の建国時に400万人だったキリスト教徒は今、政府公認団体では、2100万人、地下教会を含めれば1億人以上とみられ、7500万人の共産党員をしのぐ。中国は屈指のキリスト教国である。』とある。他の数字に比べ大き目とも小さ目とも取れるが、この位が相場であるようだ。地下教会というのは、中国がバチカン市国と国交を断絶している為に、バチカンの影響下にあるカトリック教会を非合法組織として取り締まりの対象としていることによっている。そのくせカトリック系の公認教会が存在して信者が500万人、プロテスタント系の公認教会が1800万人いる。カトリックというのは、中国天主教愛国会である。この教会は中華人民共和国が成立してからバチカンとの断交後の1957年7月に成立している。ということは、当然の如く、中国天主教愛国会はローマ教皇から独立しているので、その行為のカトリック教会としての正当性についてはローマ教皇庁には認められていない。ローマに認められないでカトリック名乗るのもおかしな話ではある。そのような素朴な感性を有する人も信者にあるようで、バチカンとの関係改善を実現しようという動きもあるようだ。無論、バチカンに適度な妥協などという考えは、こと宗教に関する問題では期待できないから、適当な妥協点には至っていないようだ。
中国の憲法の外国の勢力による支配を受けないという表現からすれば、バチカン市国の支配下に置かれる図式になるカトリックは禁止宗教になってしまいそうである。キリスト教信者の総計1億人余りであり、、宗教活動場所85,000ヵ所、宗教団体3,000余りと言われる。これは中国大陸における宗教の歴史と中国共産党政府による宗教弾圧の影響が大きいことを考慮すれば、多いという見方も成立しそうである。
中国国民の大半を占める漢人は現世利益的であるようだから、信仰の対象はお金になりそうな気もするが、それでは信仰とは言えないだろう。日本でのネオリベラリズムも、これに近い性格があるような気もするが、こう書けば左翼と呼ばれるのかもしれない。できれば極左と呼んで欲しい。お金信仰は結構疲れるところがあるので、疲れを癒すのがお金だけで解決しない (本当は解決できる可能性が高い) と思ってしまう漢人が増えればキリスト教信者も増加することだろう。こんなことを思う漢人は経済的に成功していることが多いだろうから、寄付には事欠かないということも布教活動にプラスに働くかもしれない。
常識的に考えれば、共産党の一党独裁と、経済の自由化の組み合わせの据わりの悪さに疑問を感じれば、アクセスし易いキリスト教に近付くというのはありそうな話である。といっても、共産党の信仰の対象は、共産党の一党独裁であるから、ローマに従う構図の拡大は好まないところだろう。


アクセス数が3万を超えていた。だからどうしたではあるのだが。

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