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2014年8月 7日 (木)

小僧寿し、希望退職募集 経営方針への意見も公募

小僧寿しは8月7日、グループ社員の3割に当たる30人程度の希望退職を募集すると発表した。2013年12月期まで4期連続の最終赤字となったため、人件費を抑える。併せて、31日まで経営方針に対する意見を公募すると発表した。郵送や電子メールにより、匿名の意見も受け付けるという。同社の社長には建設技術者の派遣事業などを手掛ける夢真ホールディングスの佐藤真吾会長兼社長が7日付で就いた。(日本経済新聞:8月7日)


小僧寿しについて考える。


異業種出身の経営者が新たな価値観に基き事業を成功に導く、という物語は現実の世界で目にすることはそんなには無さそうである。異業種に頼らなければならない状態という経営の結果があるのだろう。ということで、四半期決算推移を示す。

■ 小僧寿し四半期決算推移 (単位:百万円)
   四半期     売上高   営業利益  経常利益 四半期純利益
  2014年Q1     3,241    -181    -153      -156
  2013年Q4     3,785    -242    -251      -874
  2013年Q3     3,831    -103    -105      -430
  2013年Q2     3,779    -164    -185      -343
  2013年Q1     4,198    -105     -91       -37
  2012年Q4     6,064    -235    -219      -326
  2012年Q3     4,799    -217    -220      -266
  2012年Q2     4,561    -140    -127      -206
  2012年Q1     4,775     -52      -45       -80
  2011年Q4     5,407     94     107       -77
  2011年Q3     5,058      3      13       -56
  2011年Q2     4,933     -53     -39      -114
  2011年Q1     5,049    -184    -172      -660
  2010年Q4     5,821     35      47      -53
  2010年Q3     5,566     -89     -73      -158
  2010年Q2     5,501    -268    -234      -410
  2010年Q1     5,466     -76     -54      -145
  2009年Q4     6,416     113     131      -204
  2009年Q3     5,988     43      46        4
  2009年Q2     6,066     56      112      179
  2009年Q1     6,178     16      66       81

あまり良くないというより、2012年以降ずっと悪い。社長の交代もあるようなので、歴代社長を確認する。

■ 小僧寿しの歴代社長
        在任期間           氏名        コメント
  1972年02月 ~ 2001年12月    山木益次    ※ 創業者
  2002年01月 ~ 2003年12月    山木英樹    ※ 山木益次の実弟
  2004年01月 ~ 2006年12月    山田武      ※ 三菱銀行
  2007年01月 ~ 2010年03月    千葉久雄
  2010年03月 ~ 2012年03月    矢代秀己    ※ すかいらーく
  2012年03月 ~ 2013年12月    木村育生    ※ インボイス創業者
  2013年12月 ~ 2014年08月    大西好祐    ※ 米国弁護士
  2014年08月 ~             渡辺敏仁

創業者社長から銀行出身社長を経て、2005年にすかいらーくと資本業務提携している。2012年に業績が芳しくないことから、すかいらーくからイコールパートナーズが株式を買い取る。イコールパートナーズは木村育生の会社なので異業種の買収と言える。2013年にイコールパートナーズは保有株式の一部を売却し関係が薄くなる。そして、米国弁護士が社長に就くが、東京地裁から債権差し押さえ命令を受け、地裁への提出書類に自らが無報酬だと記載したが、小僧寿しから自分の個人口座に担当部門を通さずに4,500万円を入金させている。この問題があり第2四半期の決算発表を遅らせる事態に陥っている。当然の如く社長も交代した。上記で、千葉久雄と渡辺敏仁は小僧寿し出身者である。
業績が悪くなると資本提携するが、それでも改善されないと他社に移り、それでも駄目だと自社出身者に委ねられるが、スリム化という名前の退職者募集を行う。これは業種を問わず多くの会社が行う流れである。事業セグメントを確認する。セグメント売上高の推移を下に示す。

■ 小僧寿し四半期セグメント売上高推移 (単位:百万円)
   四半期   持ち帰り寿し事業等 寿し宅配事業  寿しFC事業    計
  2014年03月     2,455         0         786      3,241
  2013年12月     2,679         0        1,106      3,785
  2013年09月     2,985         0         846      3,831
  2013年06月     3,036         0         743      3,779
  2013年03月     3,666         0         533      4,199
  2012年12月     4,058       1,133         908      6,099
  2012年09月     3,240       1,056         506      4,802
  2012年06月     3,047       1,029         488      4,563
  2012年03月     3,196       1,119         463      4,778
  2011年12月     3,659       1,123         638      5,419
  2011年09月     3,420       1,081         559      5,060
  2011年06月     3,367       1,031         538      4,936
  2011年03月     3,452       1,100         499      5,052
  2010年12月     5,186         0         635      5,821
  2010年09月     4,946         0         621      5,566
  2010年06月     4,894         0         607      5,501
  2010年03月     4,936         0         530      5,466

セグメントといっても宅配寿し事業は売却しているので、持ち帰り寿しとFC事業しかない。持ち帰り寿しの業績が良くない。といってFCに会社を引っ張るほどの売り上げ規模はない。セグメント利益の推移を下に示す。

■ 小僧寿し四半期セグメント利益推移 (単位:百万円)
   四半期   持ち帰り寿し事業等 寿し宅配事業  寿しFC事業    計
  2014年03月     -38          0         17        -21
  2013年12月     -143         0          4       -139
  2013年09月     -59          0         96         36
  2013年06月     -61          0         65         4
  2013年03月      91          0         4         95
  2012年12月      5          15        -76        -57
  2012年09月     -65         17         68         20
  2012年06月      -9          -1         41         32
  2012年03月      30          21         47         98
  2011年12月     121         27         86        235
  2011年09月     107         14         44        166
  2011年06月      54          -9         54         99
  2011年03月     -51          3         40         -7
  2010年12月     139          0         53        193
  2010年09月      11           0         56         66
  2010年06月     -99          0         87        -88
  2010年03月       0          0          0         76

持ち帰り寿し事業のパッとしなさ加減が強調される。FC事業が赤字というのは考えられないから、不振な直営店を閉めてFCに変えるというのが、この手の業界で業績不振のときにとられる手法だろう。直営店の売り上げ減をFCでカバーするのは難しいだろうが、利益は増えるというのが、これを計画したときの図式である筈だ。しかし、FCの利益に見るべきものがない。これだといったい何をしてきたのかという気になる。その結果が、経営方針に対する意見を公募するという行動に至るのだろう。ちょっと違うだろうと思うが、経営者は本気で期待しているのだろうか。


ただでアイデアを貰おうとする根性がダメダメである。

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