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2014年8月 6日 (水)

スクエニHD、4~9月期業績見通しを上方修正 ソフト販売好調

スクウェア・エニックス・ホールディングスは8月6日、2014年4~9月期の連結純利益が26億~45億円になりそうだと発表した。前年同期は26億円だった。従来は4~9月期の最終損益を13億円の赤字~13億円の黒字と見込んでおり、上方修正した。家庭用ゲーム機向けソフトウエアの販売が想定より好調なほか、経費削減も奏功した。
2015年3月期通期の業績見通しは変更していない。理由を「不透明要因もある」としている。同時に発表した2014年4~6月期連結決算は最終損益が34億円の黒字(前年同期は4億9300万円の赤字)だった。(日経QUICKニュース:8月6日)


他にも記事があったのでスクウェア・エニックスHDについて考える。


スクウェア・エニックスHDの四半期決算推移をまとめてみる。決算は3月期である。

■ スクウェア・エニックスHDの四半期決算推移 (単位:百万円/3月期)
  四半期      売上高    営業利益   経常利益 四半期純利益
  2015 Q1     37,754     5,068     4,855     3,408
  2014 Q4     52,550     2,728     2,543     1,419
  2014 Q3     40,809     3,140     4,322     2,573
  2014 Q2     37,581     3,986     4,171     3,099
  2014 Q1     24,083      689     1,498      -493
  2013 Q4     45,187     -1,228     -177     -7,969
  2013 Q3     41,739      387     2,065      -265
  2013 Q2     36,141     -4,077    -4,217     -3,403
  2013 Q1     24,914     -1,163    -2,049     -2,077
  2012 Q4     32,158      -507      731     1,047
  2012 Q3     38,222     3,829     4,180     1,309
  2012 Q2     32,987     5,213     3,899     3,014
  2012 Q1     24,529     2,178     1,487      690
  2011 Q4     27,088     -1,679     -729   -13,864
  2011 Q3     30,127     3,292     2,599       98
  2011 Q2     35,516      278       94      -89
  2011 Q1     32,540     5,434     3,426     1,812
  2010 Q4     56,826     6,821     6,786     1,712
  2010 Q3     44,870     8,323     8,855     5,114
  2010 Q2     61,162     12,497    10,652     4,355
  2010 Q1     29,399      594     1,529     -1,672
  2009 Q4     32,205      -491      598     1,074
  2009 Q3     35,514     3,372      959      -795
  2009 Q2     38,204     5,933     5,169     3,171
  2009 Q1     29,770     3,463     4,535     2,883
  2008 Q4     33,223     3,611     1,510      101
  2008 Q3     42,022     8,157     8,051     4,698
  2008 Q2     38,522     5,417     3,995     1,658
  2008 Q1     33,749     4,335     5,308     2,739
  2007 Q4     40,437     6,260     6,013     2,524
  2007 Q3     47,076     10,487    10,828     5,776
  2007 Q2     38,763     6,452     6,936     2,431
  2007 Q1     37,196     2,717     2,464      888

売上高も利益も変動が大きい。季節変動でもないようで、長い期間をまとめたのは、何か傾向があるかと考えたからであるが、結論としては分からなかった。おとなしくセグメント売上高の推移を確認する。スクウェア・エニックスHDではセグメントの見直しを何度か行っているので、最新のセグメントと比較可能な範囲でまとめた。結果を下に示す。

■ スクウェア・エニックスHDの四半期セグメント売上高推移 (単位:百万円)
  四半期      ゲーム     出版   アミューズメント ライツ・プロパティ
  2015 Q1     23,450     2,638     11,032      674
  2014 Q4     36,744     1,461     13,162     1,363
  2014 Q3     27,191     4,146      8,787       793
  2014 Q2     19,059     2,457     15,284     1,007
  2014 Q1     11,577     2,164      9,719      623
  2013 Q4     31,655     2,319     10,486      841
  2013 Q3     27,078     3,237     10,675      750
  2013 Q2     19,413     2,518     13,134     1,087
  2013 Q1     11,336     3,012      9,981      586
  2012 Q4     18,170     2,895     10,246      843
  2012 Q3     24,231     2,618     10,584      790
  2012 Q2     17,677     3,271     11,416      626
  2012 Q1     11,793     2,551      9,675      508
  2011 Q4     13,630     2,174     10,596      694
  2011 Q3     15,396     3,312     10,876      544
  2011 Q2     18,552     3,521     12,562      884
  2011 Q1     16,626     4,038     10,978      896
  2010 Q4     39,645     3,116     13,054     1,012
  2010 Q3     26,852     3,376     13,392     1,250
  2010 Q2     42,451     4,055     13,816      841
  2010 Q1     11,172     3,820     12,037     2,370

ゲームとしたのは、デジタルエンタテインメントと現在では呼んでいる個人向けの事業である。これに対してアミューズメントは、業務用ゲーム機器などの事業で、法人向けと言えるが、アミューズメント施設のお客は個人だからそう言い切ると問題が出る。このゲーム関連の事業が大きな柱で、他に出版と二次的著作物の企画、制作、販売およびライセンスの管理などを行う事業がある。同じく利益推移を確認した。

■ スクウェア・エニックスHDの四半期セグメント利益推移 (単位:百万円)
  四半期      ゲーム     出版  アミューズメント ライツ・プロパティ
  2015 Q1      4,509      649     1,542      193
  2014 Q4     11,101      251     4,833      739
  2014 Q3     -3,848     1,052     -4,033       22
  2014 Q2      2,138      516      2,858      271
  2014 Q1      1,318      474       859       83
  2013 Q4       436      442       -37      291
  2013 Q3      1,696      815      -107       24
  2013 Q2     -1,977      489      -159      271
  2013 Q1      -111      738      -50       81
  2012 Q4       151      708      165      283
  2012 Q3      4,670      390      506      247
  2012 Q2      4,947      844     1,299      121
  2012 Q1      2,834      633      582       91
  2011 Q4       122      413      106      100
  2011 Q3      4,679      736       96      140
  2011 Q2       591      804     1,293      217
  2011 Q1      5,891     1,251      683      223
  2010 Q4      7,156     1,059      905      136
  2010 Q3      8,717      726      881      304
  2010 Q2     12,362     1,197     1,030      257
  2010 Q1       172      1,138       76     1,130

ゲーム関連は安定していると思ったがそうでもないようだ。近年の市場環境からすると難しいと思える出版事業が安定している。スクウェア・エニックスブランドのゲームの公式ガイドブックやノベライズ等のゲーム関連書籍の出版と、コミック雑誌の定期刊行というのは従来型の出版事業であるが、加えてウェブマガジン、デジタルコミックと電子化したものの扱っている。しがらみのない会社は電子化に動ける点で強みが出る。

冒頭のもう一つの記事を扱う。時事通信によると、スクウェア・エニックスが発行するマンガ雑誌で他社のゲームキャラクターを無断使用したとして、大阪府警生活経済課が著作権法違反容疑で本社など数カ所を家宅捜索したという(8月6日)。記事を引用する。

捜査関係者によると、スクウェア社は「月刊ビッグガンガン」で連載中の「ハイスコアガール」(作者・押切蓮介氏)や単行本5巻で、ゲームソフト会社「SNKプレイモア」(大阪府吹田市)の対戦型格闘ゲーム「ザ・キング・オブ・ファイターズ」や「サムライスピリッツ」などのキャラクターを100カ所以上にわたり無断で使用し、同社の著作権を侵害した疑い。
ハイスコアガールは、格闘ゲームがブームとなった1990年代のゲームセンターを舞台にしたコメディーマンガ。昨年夏、アニメ化決定に伴い、製作会社がSNKにキャラクターなどの使用許諾を求めた際に無断使用が発覚。SNKが今年5月に告訴していた。

権利関係を注意深く扱っていそうな会社でありながら、他社の権利を侵害している疑いが掛けられるというのは困ったものである。続報がありそうな記事なので、注意しておくことにしよう。


数字の列が長いのは、不安定な印象を確認する為だが、無駄だった気がする。

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