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2014年8月12日 (火)

焼酎売上高1、2位は九州勢 全国メーカーの約半数減収

全国の焼酎メーカー上位50社の2013年の売上高は、前年より0.5%増えて2862億円になった。2年続けて伸びたが、減収企業は前年より3社増えて24社と半数近くあり、増収企業(19社)を上回った。
帝国データバンク福岡支店が12日発表した。東日本大震災のあった11年以降の売上高は毎年、3千億円を大きく割り込む。値段の手頃な商品が充実し、消費量が伸びるワインやウイスキーと違い、苦戦が目立つ。売上高トップは「黒霧島」で知られる霧島酒造(宮崎県都城市)で、2年連続。2位も「いいちこ」の三和酒類(大分県宇佐市)で前年と同じだった。上位10社のうち、9社が九州の企業。調査は、売上高に占める焼酎の比率が5割以上の酒類メーカーを対象にしている。(朝日新聞:8月12日)


酒関係は税務署の免許が必要な商売である。酒税の資料から年間生産量の推移を主な酒類についてまとめた。結果を下に示す。

■ 酒類課税移出数量推移 (単位;千キロリットル)
   年      清酒   合成清酒   焼酎   ビール   全体計
  1985     928    18      668    4,852    6,982
  1986    1,061    18      589    5,075    7,232
  1987    1,132    18      588    5,492    7,722
  1988    1,110    18      668    5,857    8,257
  1989    1,119    20      461    6,287    8,414
  1990    1,060    19      592    6,564    8,765
  1991    1,058    19      484    6,916    9,014
  1992    1,037    28      584    7,011    9,170
  1993    1,026    36      649    6,964    9,152
  1994     963    39      641    7,101    9,339
  1995     980    43      675    6,797    9,247
  1996     937    42      712    6,908    9,467
  1997     872    39      731    6,637    9,399
  1998     781    39      674    6,176    9,352
  1999     735    39      727    5,890    9,595
  2000     720    39      757    5,464    9,424
  2001     680    40      804    4,813    9,518
  2002     633    40      827    4,300    9,314
  2003     601    34      923    3,959    8,974
  2004     524    38     1,043    3,844    9,047
  2005     499    34     1,042    3,650    9,029
  2006     513    49     1,020    3,536    8,892
  2007     505    53     1,000    3,470    8,823
  2008     488    50      970    3,213    8,693
  2009     469    45      968    3,036    8,456
  2010     447    43      912    2,954    8,278
  2011     440    41      881    2,895    8,137
  2012     439    39      896    2,803    7,949

 清酒については1987年以降減少傾向にある。焼酎については2004年の後減少しているが、バブル期に比べれば量が拡大している。全体としては1999年が最大であるから、景気との連動はあるのだろうが、いろいろと影響する因子がありそうである。焼酎を製造している会社がどのくらいあるのかを確認する。会社数を調べるのは免許場数で確認するのが単純で良い。もしかすると実質的に稼働していない場所もあるかもしれない。それは考えないことにして、清酒・合成清酒、焼酎、ビールの免許場数と、生産量をこの数で割った平均製造量を算出した。最新のデータが見当たらなかったので2007年の数値で比較した。結果を下に示す。

■ 酒類免許場数 (2007年)
                     清酒・合成清酒    焼酎    ビール
 免許場数                 2,053        990      292
 免許当りの製造量(キロリットル)    272       1,030    11,884

ビールは非常に大きな会社があるので、地ビール会社が少しくらいあっても圧倒的に大きい。清酒と焼酎を比較すれば焼酎の方が大きい。清酒の方が環境が悪い気がするが、製造方法の違いを知らないので判断が付かない。
分からないと決まってしまえばそれ以上の話は出てこない。ついでにビール関係の出荷数量の推移を確認した。ビールに近い商品として、発泡酒と第三のビールというのがある。第三のビールはややこしくて、その他の醸造酒(発泡性)とリキュール(発泡性)がある。分類に発泡性が付いていないが、リキュール類と雑酒に含まれていることだろう。ということで、これらの数量と合計の推移をまとめた結果を下に示す。(当然のことながら、該当しない製品が含まれていることに注意すること)

■ ビールと相当品課税移出数量推移 (単位;千キロリットル)
   年     ビール    発泡酒  リキュール類 雑酒    合計
  1985    4,852      4      76       7     4,939
  1986    5,075      0      66       2     5,143
  1987    5,492      0      70       3     5,565
  1988    5,857      0      72       2     5,931
  1989    6,287      0      99       2     6,388
  1990    6,564      0     112       3    6,679
  1991    6,916      10     115      13    7,054
  1992    7,011      2     138       4    7,155
  1993    6,964      1     129       3    7,097
  1994    7,101      30     216      32    7,379
  1995    6,797     210     223     211    7,441
  1996    6,908     327     233     330    7,798
  1997    6,637     487     251     489    7,864
  1998    6,176    1,061     253    1,063    8,553
  1999    5,890    1,433     332    1,436    9,091
  2000    5,464    1,715     327    1,718    9,224
  2001    4,813    2,374     419    2,375    9,981
  2002    4,300    2,624     558    2,626    10,108
  2003    3,959    2,503     595    2,549    9,606
  2004    3,844    2,282     714    2,564    9,404
  2005    3,650    1,694     742    2,737    8,823
  2006    3,536    1,056     755    1,594    6,941
  2007    3,470     835    1,025    1,528    6,858
  2008    3,213     781    1,285    1,383    6,662
  2009    3,036     749    1,562    1,103    6,450
  2010    2,954     720    1,714     948    6,336
  2011    2,895     699    1,838     773    6,205
  2012    2,803     660    1,891     626    5,980

価格が安い方に流れている。安いというのは主として税金なのだが、嗜好品に安いが重要視されていては市場環境が悪い。良い味のものを求めたいという流れで競争するのが健康な市場である。通常の食品なら価格を重視するのは当然ではあるが、嗜好品の難しさがその辺にあると考える。
税金の在り方が、商品開発に大きく影響してしまう図式は好ましいものではない。しかし、いったん決めたものをたびたび変更するのはもっと問題がある。もう少し先を示した税金の掛け方を提示する時期に来ているだろう。ビールはプレミアムに動いているようだし、焼酎でも選ばれた特別なものが一定のポジションを得ているようだ。
分からない話がだらだらと続いたので、またいずれ扱うこととする。


美味しいものだけを目指せる環境は開発者にとって楽しいだろうが、世の中にとって良いかは分からない。
これだから商品開発は難しい。

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