« 渋谷駅が5位転落 JR東の乗車人員数、乗り換え減か | トップページ | 脱法ハーブ使用か:東京・北区で交通事故、3人けが »

2014年7月 4日 (金)

「どぶろっく」江口さん、カミツキガメ無許可飼育の疑い

飼育が規制されている特定外来生物のカミツキガメを無許可で飼っていたとして、警視庁は7月4日、東京都世田谷区の会社員(36)を特定外来生物法違反の疑いで書類送検し、発表した。捜査関係者によると、会社員は人気お笑いコンビ「どぶろっく」の江口直人さん。「2001年ごろに通信販売で買った。規制前だったので大丈夫だと思った」と話した、と警視庁は説明している。
発表などによると、江口さんは6月、国の許可を得ずに、自宅マンションのベランダでカミツキガメ1匹を飼った疑いがある。同月13日午後4時ごろ、マンションの下を歩いていた女性から「カメが空から降ってきた」と近くの交番に届け出があった。江口さんが留守の間に、カメがベランダのたらいの中から自力で抜け出し、約24メートル下に落ちた。カメは甲羅が陥没した。カミツキガメは2005年6月に生態系に害を及ぼす可能性のある特定外来生物に指定された。それ以前から飼っていた場合も、6カ月以内に許可を得る必要があった。(朝日新聞:7月4日)


制限が掛けられた生物の飼育について考える。


法律では、特定外来生物による生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を防止し、生物の多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、国民生活の安定向上に資することとある。日本にもともと生息しない生物が、野に放たれて野放図に拡大してしまえば不具合も起きるというのは困るから、規制する必要性については異議はない。罰則規定があって、3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金となっている。
この一方で、動物愛護管理法というのがあって、違反すると罰せられることになる。罰則を抜書きする。

  みだりに殺し、又は傷つける                   (懲役1年未満、または100万円以下の罰金)
  みだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等  (50万円以下の罰金)
  遺棄                                  (50万円以下の罰金)

勝手に輸入したり、販売目的で飼うと懲役刑のある罰則があり、捨てれば別の法律で罰金が科せられる。これなら捨てる方が良いということになるが、特定外来生物は捨てても上記の重い罪が適用されるから捨てる訳にはいかない。両立しそうにない二つの規定をどのようにクリアーするのかと考えたのが、殺処分はできる限りその動物に苦痛を与えない方法によってしなければならないという動物愛護法の規定のようだ。この国での会話で、できる限りという注釈が付いたら、何もしないと解釈するのが一般的である。苦痛を与えないで殺す方法をどう定義しているのか知らないが、大量に一括処理可能な方法は苦痛を与えないものに該当するということと考えて良さそうである。
このような規定であるから、特定外来生物を飼育していて継続して飼育を希望すれば手続きしてくれそうな気もするが、規制されて6カ月以内に手続きすることを求めていることを考慮すれば、苦痛を与えない方法で殺処分してくれるのかもしれない。監督官庁は環境省である。

外来生物が異常繁殖する理由は、天敵がこの国に存在しないということのようだ。カミツキガメの天敵はワニだそうだが、日本の川や池にワニを放ったら大きな騒ぎになりようである。ワニはカメではなく、他の生物を襲うことだろう。
動物愛護法が対象にしているのは生物全般である。食用の牛や豚、鶏について、市場価格が下がったからと飼育を放棄するというのは問題があるが、現実には発生する可能性は乏しいだろう。牛は飼育期間が3年近くと長いし、飼育費用も高いから捨てるような行為はしないし、価格も絶望的なレベルにはなっても捨てるよりはましのレベルだろう。鶏は孵化して1カ月程度からと短いから該当しない。豚は3カ月から10カ月といったくらいだから、投機的なニュアンズはありそうだが、酪農家が投機的に家畜を飼育するという姿が想像できない。近代的な酪農というのは相場に連動するシステムがITCとして整備されている可能性もあるが、殺さねば食べられないという原理から逃れられる訳では無い。
例の如く脇に逸れた。カミツキガメは食用可能なようだ。ということは、池のカミツキガメを釣ってきて食用にするという行為は認められることになるだろう。カミツキガメに漁業権は設定されていないだろうから。すると、飼育しているカミツキガメを食用にしている店舗に売るのは虐待には当たらないと思われる。これなら経済循環が成立する可能性があるから、池に放つ者は減るだろう。まあ、日本の河川に生息する生物を食用にするには、きれいな水で一定期間飼育するなどしないと、臭くて食べられないというのが一般的な感覚だろうが、この臭みが健康の源だと主張すれば売れるかもしれない。


人気が出たら、カメとともに急降下というのは悲しい。しかし、笑いにも出来なかろう。

« 渋谷駅が5位転落 JR東の乗車人員数、乗り換え減か | トップページ | 脱法ハーブ使用か:東京・北区で交通事故、3人けが »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 渋谷駅が5位転落 JR東の乗車人員数、乗り換え減か | トップページ | 脱法ハーブ使用か:東京・北区で交通事故、3人けが »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ