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2014年7月23日 (水)

iPad販売減は「心配していない」=アップルCEO

米アップルの好調な4-6月期業績には、タブレット型端末「iPad」の販売減という汚点が含まれている。
スマートフォンの「iPhone」とパソコンの「Mac」の販売は前年同期に比べて10%余りの伸びを記録した。一方、iPadの販売台数は1330万台に9%減少し、アナリスト予想の1440万台を大きく下回った。アップルのタブレットの販売は2四半期連続で減少した。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、このiPadの販売実績は予想通りだったとした上で「われわれが心配するようなことではない」と話した。
クックCEOはiPadの期待外れの実績の一因に、4-6月期はMacパソコンの方が人気のある「高等教育」の販売が中心になる傾向があることを挙げた。高校生以下の年齢層では、iPadはMacの2.5倍売れている。タブレットの一般的課題は持ち運びやすさでスマホに、事務作業における有用性でパソコンに、それぞれ劣る点だ。クックCEOは、iPadの販売は北米と欧州で減少したものの、中国と中東などの新興国で40%を超える売り上げ成長を果たしたことに励まされた、と述べた。クックCEOはさらに、iPadにはまだ膨大な潜在性があるとの見方を示した。特に法人セクターでの浸透率はノートパソコンが60%なのに対し、20%にとどまっていると指摘した。アップルは先週、IBMと法人向けモバイル端末の分野で提携すると発表している。(ウォール・ストリート・ジャーナル:7月23日)


タブレットPCについて考える。


アップル社は、タブレットPCのiPadの他に、スマートフォンのiPhone、PCのMacを扱っているのだから、あっちからこっちに市場が動いたから収益改善が期待されるという単純な話ではない。世界市場でのPC、SmartPhone、TabletPC、iPadの四半期ごとの出荷台数の推移を下に示す。単位は千台で、数字は調査会社が発表する数字を引用した。

■ 世界のPC関連の出荷台数推移 (単位:千台)
   年 四半期     PC    SmartPhone   TabletPC   iPad
  2010 CQ1    85,232     55,800      ―      ―
      CQ2    82,289     64,400      3,900     3,270
      CQ3    89,903     81,000      4,500     4,190
      CQ4    93,480    100,900    10,100     7,330
  2011 CQ1    85,138    101,700     7,900     4,690
      CQ2    84,413    106,500    15,042     9,250
      CQ3    96,080    123,700    18,600    11,120
      CQ4    95,913    160,800    28,200    15,430
  2012 CQ1    88,633    152,700    20,300    11,800
      CQ2    85,374    156,200    24,994    17,040
      CQ3    87,795    181,100    34,800    14,030
      CQ4    89,789    219,400    52,500    22,900
  2013 CQ1    76,295    216,200    49,200    19,500
      CQ2    75,632    237,900    45,100    14,600
      CQ3    81,609    258,400    47,600    14,100
      CQ4    82,211    291,700    76,900    26,000
  2014 CQ1    73,400    281,500    50,400    16,400
      CQ2    74,360    295,300    49,300    13,300

PC市場が減少傾向にある話は何度か扱った。PCが担ってきた仕事の一部は、スマートフォンやタブレットPCに移ったと考えられる。期待する機能によって置き換わるデバイスは異なるだろうし、置き換え不能な仕事もあるだろう。全般的な話としていえるのは、どのデバイスも高性能化して、従来技術では置き換え不能だったものが、代替品で可能となったということだろう。そうはいっても性能の違いが歴然としてあるのは、画面サイズとキーボードの有無というところだろう。外出先でメールを確認する程度ならスマートフォンで十分で、添付ファイルの確認までいくとタブレットPCということになる。もう少し作業が加わればPCでなければならないということになる。それもこれも通信速度の向上という環境面の改善があっての話ではある。
スマートフォンが伸びるのは成長率を横に置けば確実だろう。タブレットPCは二年前なら成長すると断言しただろうが、現在なら横ばいという予想も出そうである。アップル社ではiPadはMacの2.5倍売れていると主張するが、価格帯の異なる製品の比較は簡単ではない。高校生以下の使用方法にはiPadが最適だという結論も出せるだろう。この職にある人が駄目な話などいえる筈もなく、明るい未来を示すのが仕事であるから大変ではある。確実なのは、タブレットPC市場でiPadの優位性は小さくなっているということである。安い価格帯での競争では、絶対的な価格が大きな支配要素だろう。ブランド力を表に出すと、低価格方向に振り難くなるところはあるだろう。高い利益率というのは、事業の自由度を縛るものになるもののようだ。
法人需要にタブレットPCの潜在能力があるというのは事実だとしても、それがアップル社の売上になるかというと疑問はある。発言している当人が最も感じていることなのだろうが。


販売店ブランドの商品が増えるというのはピークは越えたということか。

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