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2014年7月22日 (火)

アサヒ純利益25%増 1~6月、「ドライプレミアム」好調

アサヒグループホールディングスは7月22日、2014年1~6月期の連結純利益が前年同期比25%増の193億円だったと発表した。従来予想は同12%減の135億円だったが、一転して増益となる。高級ビール「ドライプレミアム」の販売が想定以上に好調で利益を押し上げた。
売上高は従来予想を162億円上回り、4%増の8112億円。2月に本格発売したドライプレミアムの販売が計画を上回ったことで、ビール類の販売数量が約1%増加、消費増税の影響を吸収した。飲料部門でも販促費を重点的に投入した「三ツ矢サイダー」などが伸びた。経常利益は19%増の413億円。ペットボトルの内製化などでコストを削減。中国の関連会社である飲料大手、康師傅飲品など持ち分法投資損益も改善した。アサヒは8月6日に1~6月期の決算発表を予定している。上期の業績上振れで、12月期通期は純利益で前期比9%増の670億円とする従来予想も引き上げる公算が大きい。(日本経済新聞:7月22日)


アサヒグループホールディングスについて考える。


アサヒビールを事業会社を傘下に有する純粋持株会社である。参加にある会社としては、ニッカウヰスキー(2001年)、カルピス(2012年味の素から譲渡)、エルビー(2005年カネボウから譲渡)といった会社がある。
会社全体の四半期決算推移を下に示す。

■ アサヒグループホールディングス四半期決算推移 (単位:百万円)
    四半期         売上高     営業利益   経常利益   四半期純利益
  2014年12月期Q2     436,220     28,303     31,193     16,751
  2014年12月期Q1     375,049     15,368     10,168      2,609
  2013年12月期Q4     457,205     33,697     39,153     15,023
  2013年12月期Q3     476,286     46,859     49,705     31,304
  2013年12月期Q2     439,936     30,648     31,743     17,039
  2013年12月期Q1     340,810      6,263      3,011     -1,617
  2012年12月期Q4     439,886     40,757     43,741     11,597
  2012年12月期Q3     428,901     34,896     35,225     19,952
  2012年12月期Q2     399,291     28,144     31,811     24,324
  2012年12月期Q1     310,998      4,640      4,044      1,310
  2011年12月期Q4     396,620     30,406     28,513     19,151
  2011年12月期Q3     414,455     40,341     41,140     19,670
  2011年12月期Q2     371,438     29,031     30,704     12,637
  2011年12月期Q1     280,223      7,412     10,552      3,635
  2010年12月期Q4     393,906     32,492     31,721     26,744
  2010年12月期Q3     428,143     38,165     41,557     10,792
  2010年12月期Q2     383,290     27,150     29,745     15,540
  2010年12月期Q1     284,121     -2,458     -1,881        4

季節変動の要素がある企業である。主力製品のビールなら夏だとなりそうだ。Q1の売上高つまり1-3月の売上が低いのは、年始の売上は年末出荷になるということか。冬場は清涼飲料の売上も下がりそうだから、いろいろ難しいことがありそうだ。
セグメント別の売上高の推移を確認する。結果は下の通りである。

■ アサヒグループホールディングス四半期セグメント売上高推移 (単位:百万円)
    四半期          酒類     飲料     食品     国際       計
  2014年12月期Q2     224,648   128,647    25,750    50,025    436,220
  2014年12月期Q1     193,035    97,617    27,044    50,548    375,049
  2013年12月期Q4     256,919   107,135    28,614    47,591    460,382
  2013年12月期Q3     277,405    52,022    24,795    19,550    414,246
  2013年12月期Q2     237,255   124,621    26,328    44,265    439,937
  2013年12月期Q1     172,438    91,671    23,761    46,548    340,810
  2012年12月期Q4     258,439   109,767    30,795    57,974    477,835
  2012年12月期Q3     282,537   191,238    27,678    60,201    609,328
  2012年12月期Q2     234,655    96,759    25,619    35,280    399,291
  2012年12月期Q1     172,924    68,483    24,064    39,439    310,998
  2011年12月期Q4     272,514    83,339    29,319    32,780    470,985
  2011年12月期Q3     269,120    92,481    22,093    20,407    414,455
  2011年12月期Q2     230,451    93,098    25,599    20,373    371,438
  2011年12月期Q1     170,338    60,897    23,053    20,676     280,223
  2010年12月期Q4     285,906    77,541    29,154    25,711    468,761
  2010年12月期Q3     287,086    52,334    21,684     -      394,111
  2010年12月期Q2     249,578   124,295    25,192      -      417,322
  2010年12月期Q1     166,657    58,057    21,291     -      284,120

圧倒的に酒類が大きい。売上高の六割近くに達している。飲料は二割強である。国際と称してる輸出の割合は低い。食品系の会社は国内の依存度が高い傾向があるが、アサヒもその例にもれないということである。経営者はグローバル化という美名に酔うのであるが、酔うか否かの判断は後に数字で判断されることになる。酔ってはいない冷静は判断として、海外企業のM&Aを実施し、海外市場への進出をしているということである。
食品というのは土着性の高い商品であり、大きな変化には世代が移る程度の時間を要するのだろう。一般に言われる企業の寿命に比べて、この時間が長いから国際化が難しいということになる。四半世紀先の商売の為に投資をしているのだが、四半世紀前にも同じようなことを言っていたと思うのは記憶違いだろうか。ただし、ほとんどの経営者は四半世紀前には経営にあたっていないから、現在までで責任を問われることはないだろう。
セグメント利益の推移を確認する。

■ アサヒグループホールディングス四半期セグメント利益推移 (単位:百万円)
    四半期        酒類      飲料    食品     国際     計
  2014年12月期Q2    24,516    8,645     641    -2,003    28,303
  2014年12月期Q1    18,502    -171    1,322      -361    15,368
  2013年12月期Q4    36,683    2,481    2,166     2,328     44,192
  2013年12月期Q3    36,054    -446      127    -1,930    39,984
  2013年12月期Q2    28,105    7,228    1,085    -2,694    30,649
  2013年12月期Q1    12,463    -1,884     291    -1,576     6,263
  2012年12月期Q4    32,734     609     2,221     1,703    37,133
  2012年12月期Q3    40,518    13,100    1,805     -2,474    60,260
  2012年12月期Q2    26,870    6,043      763    -2,319    28,144
  2012年12月期Q1    13,621    -4,295     130    -1,475     4,640
  2011年12月期Q4    30,895      61    1,795      876    37,634
  2011年12月期Q3    38,248    6,508      231    -1,367    40,341
  2011年12月期Q2    23,163    6,284     1,019    -1,819    29,031
  2011年12月期Q1     8,719   -1,464     1,112     -602     7,412
  2010年12月期Q4    29,904     854     1,575     138     32,309
  2010年12月期Q3    33,886    8,452      656      -     38,753
  2010年12月期Q2    22,917     664     1,281     -      26,577
  2010年12月期Q1      542    -1,640       82      -     -2,458

ほぼ酒類で稼いでいる。つまり、利益が出るか否かはビールが売れるかどうかという話になってしまう。少し古い数字だが、ニッカウヰスキーの売上高は600億円くらい、カルピスの売上高は1,000億円くらいのようである。キユーピーからミネラルウオーター事業を買収したのは2013年である。いろいろやっても1兆円クラスの売上高の会社に大きな変化をもたらすというのは容易でない。だから安定しているという判断も可能だろうが、もし問題が生じたら手の施しようがない状態になってしまう。規模が大きいだけに大変だということである。


もっと国際化していると思っていた。

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