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2014年6月11日 (水)

公明と学会の関係、政教分離見解見直しも 飯島参与言及

飯島勲内閣官房参与は6月10日、米ワシントンでの講演で、公明党と同党の支持母体である創価学会の関係が、憲法の「政教分離原則」に反しないとしてきた従来の政府見解が変更される可能性に言及した。
集団的自衛権の行使容認を巡る政府・与党内の議論を説明するなかで述べた。行使容認のための憲法解釈変更に公明党が同意しなければ、政府が圧力をかけるとも受け取れる発言で、同党が反発しそうだ。
飯島氏は集団的自衛権をめぐる憲法解釈の変更について述べたうえで、「公明党と創価学会の関係は、政教一致と騒がれてきたが、内閣法制局の発言の積み重ねで政教分離ということになっている」と説明。「しかし、法制局の発言・答弁が一気に変われば、『政教一致』が出てきてもおかしくない」と述べた。飯島氏はそのうえで、「(自民党と公明党が)そういうことがない状態で着地点を見いだせば、きちんと収まるだろう」とも語った。(朝日新聞:6月11日)


政教分離の話が出るとは唐突ではある。


公明党と創価学会の関係は深いというより一体というイメージである。歴史を振り返ってみる。創価学会は宗教法人であるが、もともとは日蓮正宗の講 (信徒団体) のひとつであった。このところが、一般の寺を中心にする仏教系宗教法人と趣を異にしている。公明党はその創価学会文化部内公明政治連盟という創価学会の一組織が設立した政党であった。それからすれば、無関係ということはない。
公明党と創価学会の関係について、憲法の政教分離原則に反するのではないかという指摘は以前よりある。公明党を攻撃する常套手段と言ってよい。政教分離原則というのは、国家が特定の宗教に有利、不利になるような働きかけを行うことを制限していると考えるのが現在の解釈である。個人の集団である政党に、特定の宗教を信仰することを制限することは、個人の信仰の自由を制限することにつながるから、公共性を考えたときに別の不具合が生じることが予想される。国から宗教団体へのベクトルでは厳しく制限が掛るが、逆のベクトルでは緩やかに解釈するということである。
まあ、この位にしておくのが穏当な判断だと思う。しかし、昨日今日の話ではないものを、何かのときに取り出すという姿勢が如何なものかと感じる。公明党を脅す、乃至は揺さぶる目的があるという想像は外れていないだろう。

最初に書いておくが、創価文化会館を利用した選挙活動は制限が掛けられて当然だと考えている。宗教団体が特定の政党を支持するのは自由であるし、選挙活動に協力するのもその延長戦上にあるものだろう。しかし、税制上の優遇措置が取れれている建物を利用して、自身の主張を実現する為の候補者の応援することは自由であってはならない。公共施設での選挙活動が制限されるのと同様に、宗教施設内での選挙活動は選挙期間中は制限される理由があると考える。信者がみんな良いと言っているから構わないという主張は、宗教と政党の一体化を示すものだから、もっと性質が悪いということになる。宗教施設には信者しか立ち入らないから、これを取り締まるのは現実的ではないだろう。取り締まりしようとすれば、その宗教に反発している別の団体が、当局に指摘するという姿でありこれはこれで別の問題がありそうである。そんなことにはしたくないから、理性のある対応を宗教団体がするものだという話である。
ということなので、政教分離の原則に従って、制限を加えるという動きに反対はしないのだが、運用が難しいことは容易に想像が付く。お利口な役人な難しい仕事を選ぶ筈もないから、無理強いされても穏当なところに着地点を見出さすだろう。

問題なのは、内閣法制局の解釈が変わると簡単に言い切ってしまうことである。集団的自衛権行使に関する話でもそうだが、長い時間を掛けて構築してきた解釈を時の為政者の都合で修正しますは通らない話である。解釈の変更ではなく、もとになる憲法や法律の変更を行うことで修正はなされるべきものだ。解釈が今日的でなという部分があるのなら、所定の手続きを踏んで実現すれば良いだけのことである。法律と解釈は一体でなければならない。深刻な事態が発生するのは、解釈の間違いより、安定性が損なわれることからである。


政教分離は公明党より靖国神社の方が怪しいのではないか。

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