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2014年6月 4日 (水)

石原新党、22人で船出へ 橋下グループは38人

日本維新の会の石原慎太郎共同代表は6月4日、都内のホテルで自らを支持する党所属議員と会合を開き、分党後の新党結成に向けた準備会の設立を決めた。新党への参加議員は平沼赳夫国会議員団代表や山田宏氏ら22人を確保した。7月下旬の新党設立をめざす。結いの党との合流に動く橋下徹共同代表のグループは4日時点で38人となっている。
石原氏は会合後に記者会見し「本当の保守、新しい保守を実行していきたい」と述べ、党名や綱領、規約の決め方について協議する新党準備会の設立を発表した。
維新の党所属議員62人は5日夕までに分党後の所属先を松野頼久国会議員団幹事長に届け出なければならない。態度を明らかにしていなかった「中間派」の議員は4日、相次いで行き先を表明した。別の新党を一時模索した中田宏氏は記者団に「石原グループでやっていく」と語った。衆院1回生の西岡新氏は維新を離党し、当面は無所属で活動する意向を示した。
旧太陽の党出身で石原氏と行動をともにしてきた片山虎之助参院議員団会長は橋下氏の新党に加わる。アントニオ猪木参院議員はなお意思を明らかにしていない。(日本経済新聞:6月4日)


日本維新の会の議員について考える。


分党というのもわからないが、どっちが得かを考える議員の行動も理解不能だ。まずは構成している国会議員の確認から始めることにする。
日本維新の会は橋下人気にあやかった議員が多い印象なので、太陽系の議員から片付けることにする。日本維新の会に所属している衆参両院合わせて国会議員は 62名いる。この中で "たちあがれ日本" の頃から議員というと限られるので、太陽の党に繋がりが強いと思われる議員を数えると16名いる。残りが橋下系かというとそんなに単純にはなっていない。
日本創新党の出身が、山田宏、中田宏の二人がいる。地方首長を中心に構成されたが、地方議会議員の出入りの激しい政党で、安定しないまま日本維新の会に合流した。みんなの党出身者が5名いる。難解なのは、これが同じ主張かというと違いが大きくある。アジェンダの党も一枚岩ではなかったが、離党したのは主張が違うからだし、その母体も分裂してしまっている。日本創新党に近いのを中間派と呼ぶようだが、みんなからの流れはこれには含まれないようだ。

所属議員のホームページを確認して主張や履歴を読んでみたが、どれほどの統一性があるのかと思う結果になった。民主党の左右の主張の違いを指摘する向きもあるが、自民党も歴史的には幅が広かった。幅が狭まったのは小選挙区による党の公認が当落に影響することによるのだが、与党で幅広い問題に意思決定を下していく中で、皆が同じ見解に収まるという姿が想像し難い。というより、気持ちが悪い。野党で限られたテーマについて主張していく方法を取れば一枚岩であろうが、政権与党を目指すとなるとそうもいくまい。小選挙区で二大政党を目指すというなら、政党の要件としては方向性のみで、細かな違いは許容するとしなければならないだろうと考える。憲法観や国家観、外交に関する基本方針は小さな話ではないと言われれば無論その通りだ。譲れない主張があるというのは理解するが、この原理主義的な行動方針に従って選挙を行い、選挙後 (一部は選挙協力もあるだろう) は主張の異なる政党と寄り合い所帯を作るというのは、先に掲げた原理主義的方針と折り合いがつくのだろうか。繰り返すが、議員のホームページを読んで、石原系、橋下系の主張と合致しているかというと疑問のある人が幾らもいる。文言として表現しきれていないという言い訳があったにしても、国会での活動のし易さ、次の選挙の有利不利に重点を置いた判断ではないかと思ってしまう。私がわからないのはどうでも良いことだろうが、支持者の理解を得られないというのは深刻な問題だろう。
西岡新とアントニオ猪木を除く議員を、石原系と橋下系に分類して年齢構成を確認した。結果を下に示す。

■ 新党の所属議員の平均年齢
        全体   石原系   橋下系
  平均    51.5    55.7    48.8
  最年長   81     81     78
  最年小   30     31     30

■ 新党の所属議員の年齢分布
  年齢   石原新党  橋下新党
  30      0       3
  35      1       3
  40      2       3
  45      2       7
  50      5       7
  55      1       6
  60      3       2
  65      2       2
  70      3       4
  75      3       0
  80      0       1
  85      1       0

石原系が年齢が高いと思っていたが、中間派が石原系に流れてイメージより若返っている。橋下系で年齢の高いのは、片山虎之助(78)、儀間光男(70)、清水鴻一郎(67)、谷畑孝(67)、室井邦彦(66)というところである。特に片山虎之助は石原に近い立場だが、参院で結いの党と統一会派をつくった関係で、結いとの合流に否定的な石原系に入る訳にはいかない事情が出来たということだろうか。儀間光男は沖縄出身で、沖縄の地域政党である政党そうぞうが大阪維新の会と政策協定を締結した関係がある。日本維新の会で国会議員に立候補、当選しているから、石原系に流れる理由はないが、主張はこの政党と少し違うように感じる。清水鴻一郎はみんなの党から、谷畑孝は自民党から、室井邦彦は民主党から移っている。政治家の履歴を眺めるなんて行為はするものではない。

国会議員の選出されている選挙区を確認した。結果を下に示す。

■ 新党の所属議員の選挙区
  地域    石原新党   橋下新党
  北海道      0       1
  東北       0       0
  関東       6       5
  東海       2       5
  北陸信越    2       1
  近畿       4       22
  四国       1       0
  中国       3       0
  九州       2       0
  比例区      2       4

橋下系は近畿圏に偏っている。石原系は全国に分布しているが、中間派の取り込みによる影響もあるだろう。全国に組織が出来ていると考えてはいけないと想像する。

中間派が新党に走らなかったのは、5名集まらなかったことが主たる要因、つまり資金的な問題を短期にクリアー出来ないことによるだろう。石原系の70歳を超える6名、即ち太陽系の議員は知名度が高いが、それを除けば中間派の方が有利とみることも可能である。つまり、中間派は軒を貸りて母屋を取る算段ではないかと穿った見方をしている。石原系が乗っ取られないのには、自民党への合流に動くのが特効薬だろうが、石原が国会議員になったときの主張とは違った着地点になる。昔のことは簡単に忘れられるというのが政治家の条件のようだから、そんな昔の話など歯牙にもかけないということになるかもしれない。
外交に関する慣習に疎く、人情に薄い、地方の首長は、足元から崩れる心配が高い。理屈をいうより、人情に訴える手法を持った方が実践的だが、そんなことを受け入れるくらいなら議員など辞めるということだろう。


西岡新の主張は、自民党でも民主党でもありそうだ。もっといえば結いの党に近い気がする。

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