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2014年5月 8日 (木)

野田聖子氏、政権を批判「安全保障と少子化はリンク」

自民党の野田聖子総務会長は月刊誌「世界」(岩波書店)6月号のインタビューで、安倍晋三首相が目指す集団的自衛権の行使容認について「安全保障も少子化とリンクしてくる。本当に安全保障を考えるなら、50年もつものを考えなければならない」と述べ、日本の現実に即した議論が出来ていないと批判した。
野田氏はインタビューで「日本は急速に少子化が進んでいる。自衛隊は基本的に若い男性で構成されているが、安全保障政策でリスクを取ろうとしても、担い手がいなくなろうとしている」と強調。「ところが、国防の専門家はそのことを別次元で考えている」と問題点を指摘した。
また、野田氏は「限定容認論」について「具体的に何であるのかよくわからない」としたうえで、「軍事的な役割を果たすことと引き換えに何がもたらされるのか、首相はもっと提示すべきだ」と注文を付けた。さらに「限定容認論だけでなく、人を殺す、人が殺されるかもしれないというリアリズムを語るべきだ」と訴えている。(朝日新聞:5月8日)


野田聖子は久しぶりな気がする。この政治家について考える。


一時は注目された政治家であるが郵政民営化に反対して自民党を離党しその後復党したあたりから注目度は下がった。有名になったのは、不妊治療に関する行動でである。最終的には米国で有償で卵子提供を受けて妊娠し出産に至っている。国会会期中に視察と称しての渡米であったというし、卵子提供を受けるのも物議を醸すに十分な要件である。一定の年齢を超えたのなら、自分自身の妊娠出産を諦めて養子縁組や里親を考えたらどうかと思うが、これもいろいろと制限があり野田の場合には駄目だったようだ。
この国の家族制度は、血縁を中心にした親子関係を基本にしてきた歴史があるから、養子縁組をする場合には、親族の子供を養子にするような状況しか想定していないのだろう。法律が想定していなければ、未整備な部分があって当然ではある。自分の不妊治療は止めることにして、養子縁組に関わる法整備を検討するのをライフワークにするというなら分かり易い政治家の行動であるが、何としてでも妊娠出産するという行動に出てしまった。生まれた子供に障害があったことが、更に問題をややこしくした。結果として、野田は自身の子供に関しては母親としてのコメントしか発表しなくなった。子どもの人権を考えれば、この子供の存在を議論するという姿はやってはいけない行為だと思うから当然のことではある。それでも、周囲が野田の行為を支持したということではないから、状況はより一層複雑になったと考えた方が良さそうである。
野田の旧姓は島というが、祖父である野田卯一の養子縁組を受けて性が変わっている。夫婦別姓に賛成する立場であるのはこの辺りに影響があるのかもしれない。カジノ推進議員連盟の副会長にも名前があるし、パチンコ・チェーンストア協会に関係しているようだ。ギャンブル依存症や、パチンコに関係して死亡する子供の例もある。不妊治療に関する流れと違う気がするが、心と財布の問題は別にあるというところだろうか。

野田の政治信条がどの辺りにあるかは知らないが、最近影の薄い自民党のリベラル勢力、それも年寄りが背中を押しているのだろうと想像される。右に寄っている現政権に対して、不満を持つ者は多くいるだろうが、不満を口にするのが憚られる雰囲気にあることも事実である。何か言わなければならないと感じるものが、行ったからには注目を集めなければならないという政治家の性に従って人選をして、再び目立ちたいと思っている野田と利害が一致したというところだろうか。
野田の発言で注目すべき点は、戦争は人が死ぬという事実を表にしていることである。殺すか殺されるかという表現になっているが、敵か味方かが死ぬという事実からは逃れようがない。人が死なない戦争を外交と呼ぶのだろう。母親なら、子に死ぬなと言いそうだと思うが、これは与謝野晶子の時代の話になってしまう。その晶子だって、
   水軍の 大尉となりて わが四郎 み軍にゆく たけく戦へ
と詠んでいるから、明治の母親が安定していたということではない。
朝鮮半島での有事に、自衛隊員が足りないという事態を想定するのは分かる。どれだけいれば十分なのかによるのだから、随分と情緒的ではある。現在の自衛隊の隊員数は22万人余り、海上保安庁が1万人強、警察官が25万人強と合わせて50万人くらいである。このくらいの人数を増強する必要があるとして、野田の主張のように若年層である必要があるとする。二十代の男性を対象とするとして、同じ年齢の男性が50万人以上はいるだろうから、各年齢から5万人選んで10年分集めれば50万人になる。急に人が増やされても困るだろうが、増えなくて困って、増やされて困るでは何をして良いのか困ってしまう。人不足というなら徴兵制にして増やすよりない。志願制でこの人数を確保するのは難しいだろう。
つまり野田の人が足らないというのは、本当のところ意味はない。集団的であるかどうかは横に置くとして自衛行動を取るということは、人が死ぬということである。野田の死ぬから増やさなければならないという論理展開は理解するが、日頃の言動との連動があるかは理解の外ではある。

野田の発言の狙いは、平和を掲げる公明党に対する警告と、公明党の協力なしには選挙に勝てない自民党の多くの議員に対する挑発だろう。野田は自民党の公認なしでも選挙に勝った実績があるのだから。


少子化担当大臣は米国に外遊していたようだ。本当に外国で遊びに行ったのか。

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