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2014年5月 1日 (木)

タイ消費者物価4月2.4%上昇

タイ商業省が発表した4月の消費者物価指数(CPI、速報値)は前年同月比2.45%上昇し、2カ月連続の2%台となった。エネルギー価格の上昇などが響いた。変動幅の大きい生鮮食品とエネルギーを除いた上昇率は1.7%だった。
エネルギーは4.4%、野菜や果物、穀物など食品は4.6%それぞれ上昇した。同省は2014年の物価上昇率を2.0~2.8%と予測している。(日本経済新聞:5月1日)


タイの物価について考える。


タイの今日の経済は農業が中心になっている。農業は就業者の約四割弱を占める一方で、GDPでは12%に留まっている。製造業就業者は約15%となっているが、GDPの約34%、輸出額の90%近くを占める。さずが東洋のデトロイトである。本家の方は財政破綻しているが、分家筋は政情不安定であっても景気は良い。
タイのエネルギー自給率は60%(2010年)で高くはない。タイの海岸淵で石油が掘られていている。2013年に観光地の海岸に原油が漂着して話題になっていた。石炭や天然ガスも少しはあるというところだろう。国境を長く接するミャンマーでは石油や石炭などが掘れるのだから、少ないとはいっても掘れるものだろう。とはいっても、輸入依存度が高く、それが経済成長しているのだから足りなくなるだろう。
エネルギーは輸入するとして経済成長しているかということで、まず名目GDPの推移を確認する。単位は10億バーツだが、バーツは困るという向きには1バーツは3円くらいで推移している。よって3倍すれば円になることを目安にすれば良い。

■ タイの名目GDPの推移 (単位: 10億バーツ)
  年   2000   2001   2002   2003   2004   2005   2006   2007   2008   2009  2010   2011   2012   2013
  GDP 4,922  5,133   5,450  5,917  6,489  7,092   7,844  8,525  9,080  9,041 10,104  10,540  11,375  11,897

5年で4割増えるという高い成長率である。年率で2.8%くらいになる。成長している国というのはそういうものなのだろう。アベノミクスでデフレの脱却だとか、黒田が異次元の緩和だといっても1%強の話である。危ない橋を渡ってもこの程度で、赤組と黄組の運動会を継続している急成長国では、河川の氾濫があっても成長している。国民の生命にかかわる話や、財産が失われる危機は深刻な問題なのだが、急激な変化というのはそうしたもろもろの問題を置き去りにするほど社会の変化が速いということらしい。日本でも国会議事堂を囲む運動会をしていた時期があったし、台風による深刻な被害がでたこともあった。タイでもインフラの整備とともに、社会の成熟が進んでいくのだろうと思う。
ついでなので、日本との貿易関係を確認する。

■ 日本からタイへの輸出入 (単位:億円)
             2005年   2006年   2007年  2008年   2009年   2010年  2011年   2012年
  輸出(タイへ)   24,777   26,647   30,093   30,515   20,697   29,937   29,885   34,889
  輸入(タイから)  17,175   19,639   21,536   21,522   14,952   18,400   19,532   18,857

輸入は横ばいで、輸出が増えているという印象である。技術移転してタイを製造拠点にする為の設備はタイに輸出されるが、タイから輸入するものはそれほど変わっていないということのようだ。国内メーカのタイで生産した自動車の輸入が行われているが、国内品に比べると品質が劣る印象のようだ。この手の商品が増えないと日本の輸入額が増えるのは難しいだろう。
タイの消費者物価指数の推移を確認した。1980年以降の推移を示す。

T_1
安定的に消費者物価が伸びている。この期間の平均で2.26%となっている。為替でバーツが高くなる傾向にあるようだが、政情不安も影響してかバーツ高に一方に進むという訳ではない。エネルギー資源の国際価格が高くなり、輸入量が多いとなれば物価が上がる流れに入るだろう。


人口が増えない国の成長は難しい。右翼政治家が猫なで声で福祉充実を語ったら有事が近いということだ。

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