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2014年4月 1日 (火)

ほっかほっか亭の勝訴確定

弁当チェーンを脱退し新ブランド「ほっともっと」を始めた「プレナス」(福岡市)にフランチャイズ契約違反があったとして「ほっかほっか亭総本部」(東京)が約23億円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は1日までにプレナス側の上告を退ける決定をした。約10億9,000万円の支払いを命じた二審・東京高裁判決が確定した。3月31日付。  一審東京地裁は、総本部側の請求を棄却したが、二審は「総本部からの契約更新拒絶の通知は有効で、その後も弁当販売を継続したのは契約違反だ」と指摘。契約終了前に新ブランド移行を宣伝し、弁当を販売した点も違反とした。  一、二審判決によると、プレナスは2008年にほっかほっか亭チェーンから離脱した。(共同通信:4月1日)


お弁当チェーンについて考える。


訴訟内容について考えるつもりで記事を選んだのだが、信頼関係が崩れた後処理を裁判所で行うことから学ぶこともなさそうだと考えて、弁当の販売について考えてみることに変更した。そうはいっても訴訟の確認くらいはしておくことにする。プレナスは、弁当チェーンのほっともっとを展開しているが、2008年以前はほっかほっか亭の名称でフランチャイズ契約をして仕事をしていたが、ほっかほっか亭総本部との対立から独立した。この独立に際して、チェーン離脱後の競業禁止条項に違反したというのが今回の訴訟である。
まず、プレナスの決算推移を確認する。

■ プレナス連結決算推移 (単位:百万円)
     期        売上高    営業利益    経常利益  当期純利益
  2013年2月期    141,589     6,474      7,153      2,906
  2012年2月期    127,068     6,274      6,696      1,960
  2011年2月期    122,514     5,749      6,035      2,428
  2010年2月期    117,623     5,480      5,784      2,940
  2009年2月期    119,800     5,760      6,123      3,177

食べ物屋は安定した商売であるということを示しているような決算である。営業利益率が5%弱だからぼろ儲けしているという話ではないが、安定しているという印象である。記事の事業のゴタゴタが2008年であるから上記の決算は、それ以降のもので共通の条件と理解して良いだろう。
弁当事業が目的なので、セグメント別の売上高・利益の推移を確認する。プレナスのセグメントとしては、ほっともっとが弁当チェーン、やよい軒が定食チェーン、しゃぶしゃぶダイニングMKがしゃぶしゃぶ(タイスキ)と飲茶のレストランチェーンで構成されている。それぞれの推移を下に示す。

■ プレナスセグメント売上高・利益推移 (単位:百万円)
  《 売上高 》  ほっともっと   やよい軒  しゃぶしゃぶダイニングMK
  2013年2月    117,797     20,683    3,104
  2012年2月    107,029     17,542    2,496
  2011年2月    104,240     16,145    2,128
  2010年2月    100,519     15,250    1,854
  2009年2月    102,601     14,624    2,573

  《 営業利益 》  ほっともっと   やよい軒  しゃぶしゃぶダイニングMK
  2013年2月     5,844      743      46
  2012年2月     5,645      727      40
  2011年2月     4,928      941      47
  2010年2月     4,870      765      39
  2009年2月     5,175      690      80

プレナスの事業の中心は弁当事業で、売上高の85%前後、営業利益の90%前後を占めていることが分かる。ほっともっとは日本最大の弁当チェーンのようだから、この会社の動向を確認すれば、この国の弁当産業の様子が窺えると考えてもそれほどの飛躍はないだろうと思う。訴訟に関連して、店舗数がどのように推移しているかもまとめてみた。結果を下に示す。

■ プレナスの店舗数の推移
          ほっともっと    やよい軒  しゃぶしゃぶダイニングMK
  2013年2月    2,659      222        32
  2012年2月    2,566      190        24
  2011年2月    2,489      168        19
  2010年2月    2,461      162        17
  2009年2月    2,276      152        16

ほっともっとは積極的に店舗数を増やしている。割合としてはやよい軒の方が高い。やよい軒は営業形態としては牛丼チェーンに近いと言えるが、それでも弁当事業に比べれば店舗面積が大きいだろう。そして、牛丼チェーンよりメニューが少し多いようだ。食券で買うシステムを採用している。
ほっともっとの店舗当たりの売上高は、年間44百万円水準である。コンビニエンスストアの大手チェーンで、セブンイレブンが234百万円、ローソンが177百万円、ファミリーマートが188百万円となっている。コンビニエンスストアの日配食品* の売上は全体の1/3と考えて良い。日配食品に限った売上高は60百万円 (セブンイレブンは78) 水準となる。コンビニエンスストアに比べて営業時間が短く、店舗面積が小さいことを考えると効率は良さそうである。ただし、忙しい時間帯が集中することから上手く動かさないと、客が離れる可能性もあるからどんな仕事も簡単ではない。
 

  * : 日配食品…米飯類(お弁当、おにぎり)、パン、惣菜、牛乳、生菓子などのデザートなど 



近所の弁当屋が店じまいした。忙しそうであったが、仕事が大変でもあったようだ。

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