« 衆院鹿児島2区補選 金子氏が当選確実 | トップページ | リクルートとPonta、来春にもポイント統合へ »

2014年4月28日 (月)

ガンホー: 1~3月期純利益38%増

ガンホー・オンライン・エンターテイメントが4月28日発表した2014年1~3月期の連結決算は、純利益が前年同期比38%増の170億円だった。スマートフォン(スマホ)向けゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」が国内で好調なほか、北米市場でもダウンロード数が伸びた。売上高は61%増の499億円だった。(日経QUICKニュース(NQN):4月28日)


ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下ガンホー)について考える。


ガンホーは、ソフトバンクグループのオンラインゲームの運営を行う企業である。主要株主を確認する。

■ ガンホーの主要株主と割合
      会社                        割合
   1. ソフトバンク                    33.64%
   2. ハーティス                     18.50%
   3. ソフトバンクモバイル               6.37%
   4. 孫エクイティーズ                  5.50%
   5. 日本証券金融                    1.09%
   6. 森下一喜                       1.07%
   7. サン・クロレラ                    1.06%
   8. アジアングルーヴ合同会社            0.87%
   9. Key Light                      0.87%
  10. 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口)  0.74%

ソフトバンクもソフトバンクモバイルも同じグループである。ハーティスは、ガンホーの会長の孫泰蔵が代表の投資会社である。孫泰蔵は、ソフトバンクCEOである孫正義の弟である。森下一喜は、ガンホーの創業者で社長である。アジアングルーヴ合同会社は、孫泰蔵が代表である。孫エクイティーズも孫泰蔵の関係のようである。ざっくりとした言い方をすれば、孫一族の同族系の会社である。半分以上、2/3弱の株式を関係者と関係企業が所有しているのだから、この乱暴な表現を用いても構わないだろう。
記事は業績に関するものなので、四半期決算の推移を確認する。ガンホーは12月期の決算となっているので、カレンダーと同じ四半期になっている。結果を下に示す。

■ ガンホーの四半期決算推移 (単位:百万円)
  四半期      売上高    営業利益   経常利益  当期純利益
  2014CQ1     49,909    28,789    28,095     17,063
  2013CQ4     46,799    22,713    21,433     12,151
  2013CQ3     41,640    23,361    23,358     14,438
  2013CQ2     43,717    26,538    26,651     15,858
  2013CQ1     30,904    18,616    18,662     12,321
  2012CQ4     14,122     6,887     6,880       5,392
  2012CQ3     4,562     1,392     1,384       1,737
  2012CQ2     3,846      771      837       853
  2012CQ1     3,291      248      254       227
  2011CQ4     2,556      211      99       399
  2011CQ3     2,471      453      523       357
  2011CQ2     2,429      236      454       372
  2011CQ1     2,151      276      469       529
  2010CQ4     2,636      669      785       510
  2010CQ3     2,501      711      893       729
  2010CQ2     2,062      224      412       411
  2010CQ1     2,041      240      363       286
  2009CQ4     2,472      497      275       -151
  2009CQ3     2,732      215      299        38
  2009CQ2     2,510      482      497       -343
  2009CQ1     2,579      549      777       500
  2008CQ4     2,968      231      533       284
  2008CQ3     2,629      54      381       -26
  2008CQ2     2,127      85      93       -590
  2008CQ1     3,517      829      722       260

2011年までは四半期に20億円強の売上高の会社であったが、最近では400億円を超えている。短期間に成長したのはヒット商品があったに違いないのだが、順番に従ってセグメント売上高、利益の推移を確認する。セグメントの変更があったので、共通している2011年から2013年の四半期について、PCオンライン事業とモバイルコンシューマ事業の二つに分けられている。結果を下に示す。

■ ガンホーの四半期セグメント売上高・利益推移 (単位:百万円)
            PCオンライン事業        モバイルコンシューマ事業
  四半期     売上高     利益        売上高     利益
  2013CQ4     1,285      -558        45,557     23,706
  2013CQ3     1,360      -225        40,323     23,937
  2013CQ2     1,634      -80        42,133     26,959
  2013CQ1     1,728       43         29,226     18,849
  2012CQ4     2,021      191        12,159      6,897
  2012CQ3     1,892      318         2,731      1,252
  2012CQ2     1,969      300         1,936       684
  2012CQ1     2,163      581         1,196      -142
  2011CQ4     2,094      499          528      -137
  2011CQ3     4,200     1,283          546      -232
  2011CQ2      232       49           42       -99
  2011CQ1     1,985      567          214      -121

2011年ではPCオンライン事業の比重が大きかったが、その後の成長はなく、利益も失われてきている。一方、モバイルコンシューマ事業は売上高の拡大により利益が急成長している。オンラインゲームの提供という事業内容から想像が付く通り、あるレベル以上の売上高の伸びは利益の拡大になるという図式である。実際、モバイルコンシューマ事業の利益率は50%を超えている。しかし、売上が上がる前の2011年は赤字であった。
会社の成長はモバイルコンシューマ事業の成長である。有力な商品としては、iOS・Android・Kindle Fire用パズルRPGでパズル&ドラゴンズ、iOS・Android向けのケリ姫スイーツがある。基本プレイ無料で課金アイテムが存在するシステムというのは理解に苦しむが、入門的に無料にするより市場の拡大が期待できる商売の方法なのだろう。電車の中でスマートフォンの画面をなでまわしているのはこの手のゲームアプリなのだろう。当然のことながら、他のアプリケーションもある。電車の中でゲームをしながら仕事に向かうという感性が理解できないが、古い人間と新しい人間の違いの情緒的な比較は意味がない。仕事ができなければ、ゲームをしようとしまいと批難されるものではある。

これだけ急成長すれば、いつ失速するか恐ろしいだろう。こういう会社で勤務するのは緊張感があることだろう。そうはいっても、少し前まで将来の姿を描けなかったことを考えれば贅沢な悩みではある。そうは言っても、なかなか難しい市場環境のようなので想像もつかない話ではあるのだが。


さっぱりわからない会社であった。

« 衆院鹿児島2区補選 金子氏が当選確実 | トップページ | リクルートとPonta、来春にもポイント統合へ »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 衆院鹿児島2区補選 金子氏が当選確実 | トップページ | リクルートとPonta、来春にもポイント統合へ »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ