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2014年4月23日 (水)

籾井NHK会長、理事10人の辞表を返却

NHKの籾井勝人会長が1月の就任初日に理事に提出させた辞表を返却していたことが4月23日、明らかになった。理事10人全員の辞表が21日に返されたという。経営トップが役員に辞表を書かせることについて、籾井会長は国会で「一般社会ではよくあること」と答弁し、批判を浴びていた。 23日開いた石田研一放送総局長の定例記者会見で、石田総局長が明らかにした。返却時、会長から特に説明はなく、理事側から返却を求めたわけでもないという。(日本経済新聞:4月23日)


不思議な行動を取る籾井勝人について考える。


籾井勝人は3月20日の参院予算委員会で、理事に提出を求めた辞表の取り扱いについて答えている。「せっかく書いていただいた理事一人ひとりの真摯な気持ちを考えると、返すというわけにはいかない」ということであった。せっかくの意味は良く分からないが、真摯な気持ちというのもその延長線上にあるのだろうし、ついては返さないということになる流れは、理性としては全く理解は困難なのだが、ある価値観に沿った行動なのだろうと理解していた。だからこの時の答弁として、辞表を返却する考えがないということに至ったのだろうと思っていた。それ以上考えても理解の外側にいる人だから仕方がないと思ってたのだが、話題にならなくなったら返したという。ことここに至って理解のしようもなくなった。

この難解極まりない行動特性は、私だけが感じるものではないようだ。週刊新潮は、NHKないで場所が分からなくなり徘徊したという話で、マダラぼけという記事を掲載している。本人とNHKは不適切な記事だとして抗議しているようだが、会長がマダラぼけで笑って済ませるというのはなかなか難しいところだろう。本当に事実誤認であれば無視するというのが最良の対応である場合が多いが、ありそうだと思わせる環境があれば火消しにまわらなければならない事情も理解できる。そもそも無視する対応が有力な候補になるなら、マスコミも報道を躊躇するだろう。裁判を起こせば籾井は勝てるだろうが、勝ったからどうしたというという話でもある。問題の本質は、籾井の行動が理解できない不規則性に満ちているから、精神状態に故障が疑われるのではないかと感じる環境があるということに尽きる。本人に疾患があるか否かというより、不安定な発言や行動を説明する努力をするのが本筋である。

少し前に籾井が面白い発言をしている。4月1日のNHKの新入局員に向けた訓示で、「たった1人の行為がNHKに対する信頼のすべてを崩壊させる」という発言をした。これがブラックジョークなのかというと、そう聞こえるように発言してくれればよいのだが、そうしないところがこの人物の特性であるようだ。冗談でいうならそうするようにするし、そうでないなら新入局員に戒めとして受け止めなければならない。戒めなら自分自身に向けよという主張はもっともな指摘で、なんのことはない自分自身のあり方が問われるだけのことになる。この整理がつかないうちに、不用意に扱うあたりに籾井の不勉強というか、配慮の無さが窺える。平たく言えば物を考えていない。考える能力がないのか、意識して考えぬようにしているのか。どっちであるか、これ以外であるかは構わないのだが、現状自分自身に求められている行動と異なる選択をするのであれば、最小限の説明責任は果たして貰いたいものである。

NHKで会長の周囲で説明の為に働く人たちにはお見舞い申し上げるよりない。こんなところからお見舞いは不要だろうが、本来の業務以外の仕事に振り回されるのは、公共放送の正しい姿を実現する職員のあり方として正しくない。正しくない仕事をしているのなら、説明をするというのには一定の合理性があるだろう。

同じような話を繰り返しているが、簡単にまとめれば籾井に独特の主義主張があるのならそれを表明すればよいと言っているのである。それが世の中に支持されるか否かはどうでもよいのだが、自分自身の考えを表明するのはすべての組織の責任者に当然求められる事柄である。自信の考えを表にすることで生じる利益、不利益を算段した結果として、表明しないという選択肢はその席に座った時点ですでにない。不利になると判断して表明しないのなら、その席にある間はその思想を捨てたとしなければならないだろう。籾井がたびたび不規則な発言をするのは、籾井を引っ張ったヒトの思いに応えようとする行動原理なのだろう。立ち返って、籾井に思想がなく空っぽであることの方が、ユニークな思想であることより重大で深刻な問題であると認識せねばならない。預かった辞表を返したか否かなどというのは実はどうでも良いことで、そのような行動に出ている空っぽで不安定な会長では安定的な組織運営が期待できないということが本質なのだろう。


上司に媚びへつらって偉くなったから、部下にそれを求めるというのはワシントン条約で保護しなければならない存在だ。

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