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2014年3月28日 (金)

湘南モノレール、5000系4次車を導入

湘南モノレールは3月28日、新たに導入した5000系4次車(5607号編成)の夜間試運転を4月初旬に実施すると発表した。
実施日は4月2・3日の未明。1時頃から4時頃まで、4~6往復運行する。
5000系は2004年から導入が進められている湘南モノレールの車両。2004・2007・2009年に3両編成が各1本導入されており、今回の増備で4編成になる。(レスポンス:3月28日)


湘南モノレールについて考える。


湘南モノレールの運営会社を確認する。

■会社名   湘南モノレール株式会社
  ● 所在地       神奈川県鎌倉市常盤18
  ● 設立年月日    昭和41年4月設立、昭和45年3月営業運転開始
  ● 資本金       400百万円 (平成20年7月31日付登記)
  ● 従業員数    105名 (平成24年3月31日現在)
  ● 年間売上高    1,800百万円 (平成24年3月期)
  ● 主要営業種目
      1. サフェージュ式モノレール鉄道の運営 (大船~湘南江の島間)
      2. 不動産の賃貸
      3. 駐車場、広告

鎌倉にあるモノレールを運営する会社である。鉄道会社は、本業の他に不動産業と広告とお決まりになっている。三菱重工の連結小会社である。大船駅に乗り入れているモノレールなので、ほとんど動くことのなかったドリームランド線と同じ会社だとなんとなく思っていたが、当然のことながら別の法人であった。ドリームランド線は湘南モノレールより早い昭和41年(1966年)に営業開始しているが翌年に安全上の理由で営業を停止し、その後廃業している。こちらは東芝製である。日立のお膝元で、三菱と東芝のモノレールが使われるというのが興味深い事業である。なお、湘南モノレールは懸垂式で、廃線になったドリームランド線は跨座式で形式が全く異なる。同じ神奈川県の向ヶ丘遊園モノレール線の営業開始が昭和41年であるから、この頃日本ではモノレールが注目されていたということらしい。向ヶ丘遊園モノレール線は2001年に廃線となっている。
ドリームランド線は錆びた支柱を大船駅から見ることしか知らない。小田急江ノ島線のどこかの駅 (六会か長後か湘南台) まで延長する計画もあったようだが、高い運賃と目的である横浜ドリームランドの経営不振があっては実現は困難である。横浜ドリームランドは、日本ドリーム観光からダイエーに経営が移ったが、鉄道事業会社というのは、遊園地経営とも小売業とも異なった性質の仕事であるのは想像に難くない。モノレールが妥当な価格で営業していれば国道一号線の渋滞情報で有名な原宿付近も交通環境も変わったことだろうと思う。杜撰な計画が失敗の要因であったことを考えれば、精緻な計画を立てる事業者なら参入しない路線であったとも解釈可能である。この手の if にはほとんどのところ価値がない。
さて、本題の湘南モノレールである。この会社の営業収益と営業利益、乗車人員の推移を下に示す。

■ 湘南モノレールの決算と乗車人員推移 (単位:千円、千人)
             営業収益    営業利益      乗車人員
  2009年3月期   1,683,701     113,260     10,102
  2010年3月期   1,689,405     99,223      10,106
  2011年3月期   1,654,433     76,524      9,949
  2012年3月期   1,575,846     -61,845      9,550
  2013年3月期   1,637,979     59,635      9,858

営業収益は横ばいである。大船と湘南江の島間の 6.6km で営業している事業会社としては大幅な収益増を目指すような妙案はないだろう。また、そのようなことがあっても気軽く手を出してしまっては利用者が不安がることだろう。年間1,000万人の利用者の利便を守るということが達成されれば事業の継続が可能となるのかもしれない。この点がドリームランド線との大きな違いかもしれない。
そうは言っても、営業収益が16億円で、営業利益が6,000万円の会社が、億円の単位であろう新規車両の導入を決定するというのは大変なことであろう。この様な投資判断をするのが鉄道事業会社の経営者の仕事ではあるのだが、車両を作る会社から来た経営者に適切な判断が下せるのか不安になる。当然、事業に長く関わっている経営者もいるのだろうから、不安ばかり考えても仕方のないことであるのは重々承知の上での話である。

多摩都市モノレールも何とかやっているようだが、こっちは株主が行政主体になっている。

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