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2014年3月 4日 (火)

ウクライナ情勢の緊迫化で商品相場上昇、米原油先物は5カ月半ぶり高値

3月3日の商品相場は、クリミア半島に駐留するロシア軍が現地を事実上掌握してウクライナ情勢が緊迫化する中、ニューヨーク市場で米原油先物の終値が5カ月半ぶりの高値となった。
ロシアは世界最大の石油生産国の一つ。アナリストはウクライナ情勢でロシアからの原油供給が滞る可能性は低いとみているが、投資家はリスク資産と見なされる株式を売り、金や原油といったコモディティ―を買っている。
ニューヨーク市場では、米原油先物が2.33ドル高の1バレル=104.92ドルで取引を終えた。序盤には一時105.22ドルを付ける場面もあった。北海ブレント原油先物は2.13ドル高の1バレル=111.20ドル。一時は3.32ドル高の112.39ドルをつけ、取引時間中としては12月30日以来の高値となった。金現物は一時、1オンス=1354.80ドルに上昇。10月30日以来の高値を付けた。(朝日新聞:3月4日)


ウクライナ情勢について考える。


ウクライナの問題は、大統領が不正蓄財したという話が中心に報道されているが、ウクライナという国が経済破綻状態で天然ガスの代金の支払いも出来ない状況になりそうだというのが本当の問題のようだ。ここまで行き着いたので、ヤヌコーヴィチ前大統領 (と呼んで良いのだろう) はロシアに支援を求める選択をした。ロシアに寄りかかると良いことがないと考える人も多くいるから、反対する人は出るのだがその陣営に対策があるということではないだろう。2010年の大統領選挙でヤヌコーヴィチと決選投票までもつれた込んだティモシェンコは、大統領選挙後にガス資源に関する汚職行為でウクライナ警察に逮捕されている。国策捜査だという批判もあったが、後に横領した巨額の資産の横領が明らかになってこの話は終わった。ヤヌコーヴィチ政権が崩壊して現れたティモシェンコは車椅子に乗っていたから、拷問や虐待があったというのは事実なのだろう。まあ、横領しておいて元気に刑務所から出てきても昔のことは水に流して、こんな言葉がウクライナにあるかどうか知らないが、という訳にもいくまい。拷問は問題だが、人前に出てくる程度に回復していたのはなによりである。
ここまで二人の大統領や候補であった人が出てきた。しかし、いずれもウクライナ人ではない。ヤヌコーヴィチは、父がポーランド人、母がロシア人、ティモシェンコは、父がラトビア人、母がロシア人である。なお、ヤヌコーヴィチの前の大統領のユシチェンコはウクライナ人である。なぜウクライナ人でない人ばかり出てくるかと考えると、歴史をさかのぼる必要があるようだ。ウクライナは13世紀にキエフ大公国がモンゴル帝国に滅ぼされた後は、リトアニア大公国やポーランド王国に属して、ロシア帝国からソビエト連邦に加わり、ソ連の崩壊で独立した。独立後もロシアはクリミア半島を地政学的な要所と位置付けて軍が駐留している。近隣の様々な国と行き来があることで、人種という区分が意味をなさないこともあるのだろうが、ティモシェンコはウクライナ語を話せるようになったのが36歳というから、この国を統治するにはロシアとの関係が重要ということなのだろう。
ロシアに近い地域と、欧州に近い地域で東西に分かれるというのを、2004年の大統領選挙の投票結果で色分けされたものがあったので引用する(Wikipedia)。

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2004年大統領選挙の選挙結果

東西で明確に分かれるが、境の辺りはにじみがあるが端の方では色が明確になる。宗教や言語の分布も似た分布のようだから、国が分かれる話が出ても不思議はない。ロシアに近い地域と欧州に近い地域で文化風習も違えばそうなるのも分かるが、大統領が他の国の出身者であったりする国で線引きをすることは容易でないだろう。
クリミア半島をロシアの管理下に置きたい事情はあるのだろうが、他国の土地を奪うことを許さないのが今日の国際秩序である。ロシアとEUまたは米国の対立という図式は明確であるが、EUとて一枚岩ではないし、米国も深刻な対立に進みたくない事情もあるだろう。ロシアの行動はブラフである可能性も高いが、どの国も放置はできない。いろいろ悩んでいる各国の動きの中で、投機筋は現品資産に動いたのだろう。戦争状態が生じるなら石油は乱高下する可能性があるから、気楽に買いにまわる資産でもないだろう。そこまではいかないというのが、投機筋の読みと解釈して良さそうだ。まあ、明日になれば変わるのが彼らの流儀ではあるのだが。

大鵬とナイチンゲールの話がついでに出る。ついででなくした方が良い。

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