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2014年2月 4日 (火)

保守政治家とその支持者

安倍のお友達達が活動中である。保守政治家とその支持者の言動について考える。


お友達であるかないかは存じ上げないが、安倍の思想が理解できないのに、保守的な思想信条の人がいろいろな席に就くというのを称してお友達を呼ぶことにする。本当にお友達であるかは知らないし、政治信条も別にあるかもしれない。言い掛かりに過ぎないという可能性もあろうが、公的な席に座っている者は、この程度のやっかみは受けるものとご容赦願うよりない。
さて、NHK会長の籾井勝人については先日書いた。ひたすら私的な発言であると訂正とお詫びを繰り返しているようだ。これはこれで理解できる。保守政治家の行動原理としては、個人の権利より、国家や組織の規律を優先するものである。籾井は政治家ではないが、保守政治家の支持を得てその職に就いたものである。保守政治家の集団の論理として、籾井がその職に相応しいと判断したのであるから、個人的な都合で辞めるという訳にはいかない。辞めた方が楽なのだろうが、それは個人の権利の話に過ぎない。集団の論理として決定された事項を、個人の自由意思が上回ることはない。これが保守思想の原則だろう。よって、籾井は耐えがたきを耐え、そして、NHK職員はやりたくない仕事であったにしても籾井の弁明の為の資料と想定問答集を用意することになる。職員は会長を補佐しなければならないのだろうが、個人的見解と本人が主張する発言で引っ張りまわされているのだからいい迷惑ではある。籾井が最初に詫びなければならないのは、NHK職員に対してだろう。そんなことをしたら、順番が違うと書き立てられそうではあるが。

同じくNHK関連で、NHK経営委員であらせられる百田尚樹は2月3日、都内三カ所で、歴史観や国家観が近いという元航空幕僚長の田母神俊雄候補の応援演説に立った。発言を報道から拾ってみた。

「思想信条の自由。NHK経営委員はあくまで放送法によって縛られています。つまり放送に関しては徹底して不偏不党、あるいは中立。僕のプライベートな行動まで縛る法律ではないですよね」
米軍による東京大空襲や原爆投下を「悲惨な大虐殺」と話し、東京裁判について「これをごまかすための裁判だった」
「1938年に蔣介石が日本が南京大虐殺をしたとやたら宣伝したが、世界の国は無視した。なぜか。そんなことはなかったからです」
「極東軍事裁判で亡霊のごとく南京大虐殺が出て来たのはアメリカ軍が自分たちの罪を相殺する為」
「(真珠湾攻撃で)宣戦布告なしに戦争したと日本は責められますが、20世紀においての戦争で、宣戦布告があってなされた戦争はほとんどない」
「(米軍の)ベトナム戦争の時も湾岸戦争の時もイラク戦争もそうです。一つも宣戦布告なしに戦争が行われた」
「第二次世界大戦でイギリス軍とフランス軍がドイツに宣戦布告しましたが形だけのもんで宣戦布告しながら半年間まったく戦争しなかった」


前の籾井問題は、就任会見での政治的中立性が疑われる発言によっているのだが、個人の思想信条の自由を制限するものではないというお考えのようだ。疑問を持つ記者もあったようで、質問に以下のように答えている。

「プライベートな行動ですから。法的に問題ないでしょ」
「あるんやったら(委員を)クビにしてください」


法律の規定に従えばこのくらいで言い訳できそうな話ではある。保守政治家の集団が選んでその席に就いた人である。集団の規律が個人の自由より優先するのが保守政治家集団の組織の論理である。政治信条の近しい候補を応援するのは理解できる行動であるが、応援するのは個人の信条によるものに過ぎない。組織の規律より優先度は低い。百田を推す集団が田母神を支持している可能性は否定できないが、田母神が無所属であること、政党が党として応援していないことを考えると、集団はあるレベルで一致しているということはないだろう。
組織の判断として選ばれたというのは、選んだ人がいるということである。組織の論理より、個人の自由が先にいくことがないのが保守政治家とそれを支持する者の心情だろう。クビにすればよいという発言は組織の規律を崩すものである。個人の思想信条を制限して、国家の利益を守る国家観を有している者が、この発言はない。つまり、左翼嫌い程度の心情に過ぎないのだろう。それなら、左翼の内輪もめと同レベルである。最近はやりのネット右翼の類と括って良さそうに思える。
ついでに記すと、彼の支持する候補を好まない。上官に辞表を求められたら黙って出すのが軍人である。職業選択の自由より優先する。これは以前書いた。

大阪市長の橋下が辞める話が出ている。こっちも保守政治家である。しかし、これは政治信条の話ではないようだ。橋下は収入の大きな仕事として弁護士を選び、弁護士の中のヒエラルキーの上位に行けないコンプレックスからタレント弁護士に転向した。その後、タレント弁護士では尊敬されないと府知事や市長になった。当然、ここでは国政を睨んでいたのだろう。首相を目指そうとすると、いろいろと手間がかかることに気が付きイライラしている。これがここ一年くらいの思いと想像する。橋下は保守政治家に括られるのだろうが、本質的にこのカテゴリーが似合わない。時流に乗っかる政治家である。
橋下の今回の主張は全く理解できないが、理屈はあるのだろうと思う。強引な理屈の押しつけから、有権者に対して、お前らには分からないだろうがという見下した態度が透けて見える。マスコミは橋下と大阪市の動きをいろいろ分析しているが、最後に橋下が市政を投げ出して終わるということは動かない。プロセスはともかく結論が決まっているのだから、時勢を読む能力だけが異常に発達している議員達は、これが確実となれば一切相手をしなくなる。それは大阪維新の会でも同じである。橋下がグダグダ言っているのは、もう飽きたということに過ぎなかろう。最後のセリフは決まっている。まったくバカの相手をするのは疲れる。

週末、ちょっとした作業で腰を痛めたので、ブログが滞っている。明日は休むことにする。


不文律が成文法より優先するのが、渡世の仁義である。

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