« 任天堂、株価急落…新サービス発表も「期待外れ」 過去のヒット作頼み | トップページ | 保守政治家とその支持者 »

2014年2月 3日 (月)

ミツミ電機、電池監視用IC事業買収 日立系から

ミツミ電機は2月3日、日立製作所子会社の日立超LSIシステムズ(東京・立川)から、半導体事業の一部を買収したと発表した。取得したのはリチウムイオン電池関連事業と、半導体に関わる一部製品の事業。買収金額は明らかにしていない。取得日は2月1日。ミツミは買収により、携帯機器や自動車向けの電池用半導体事業を強化する。
ミツミが取得するのは日立超LSI社が手掛ける電池監視用ICなどの事業。携帯機器などのリチウムイオン電池と組み合わせ、過充電や過放電などを防ぐために使われる。開発人員のほか、技術資産なども取得する予定。ミツミはリチウムイオン電池の監視用ICの大手。(日本経済新聞:2月3日)


ミツミ電機について考える。


ミツミ電機はフロッピーディスクドライブ(FDD)で有名だった会社と記憶するが、FDDの事業は今世紀に入ってからはさっぱりである筈である。そもそも、FDDというものを若い人は知らなかったりするようだ。経済産業省「光ディスク国内生産推移」、「フレキシブルディスク国内生産推移」の数字でリムーバブル媒体の国内生産量を確認した。単位は千枚である。珍しくグラフで示す。

■ 記録媒体の国内生産量 (単位:千枚)Fd_2
記録媒体は情報を保存することとに価値があるが、持ち運べることも別の価値である。扱う情報の小さかった時代では手軽に扱えるFDは便利な媒体であったが、容量が大きくなると非常に不便になる。より容量の大きな光ディスク(記録可能なCDやDVD)に置き換わったと考えられる。リムーバブルの媒体に利便性があっても、記録再生の速さが遅いと不便に感じる。通信環境が整うと情報を持ち運ぶのが古い方法になり、通信(有線でも無線でも)で情報を入手する方法が手軽になる。通信に不安があれば小型の半導体メモリの方が扱い易い。そうなると利用される数は減る。上記のグラフは国内生産を対象にしているので海外生産に移行していることも考慮しなければならないだろうが、情報保存の道具は別の手法に移ってきているようである。
FDDを沢山売っていた時代は随分と前の話だと確認した上で、ミツミ電機の決算推移を確認する。決算が3月末に変わって以降の結果を下に示す。

■ ミツミ電機の決算推移 (単位:百万円)
    期        売上高     営業利益   経常利益    純利益
  2013年3月     152,098     -4,382     -3,274     -11,545
  2012年3月     167,207     -8,357     -8,234     -28,335
  2011年3月     187,418     -5,020     -6,387     -3,541
  2010年3月     207,536      9,416      8,295      5,901
  2009年3月     247,734     20,712     17,659     11,156
  2008年3月     301,944     33,178     30,861     24,400
  2007年3月     281,868     26,706     23,216     11,352
  2006年3月     236,738      5,201      5,333      1,411
  2005年3月     238,988      4,611      3,993      1,135
  2004年3月     214,216       412       -523       898
  2003年3月     243,314      5,650      2,634      -6,123
  2002年3月     253,246      6,787      7,739      4,146
  2001年3月     258,157     10,605     12,949      7,024
  2000年3月     247,271     13,858     10,355      5,088
  1999年3月     249,178     14,893      9,648       6,032
  1998年3月     263,691     20,937     16,053      10,162
  1997年3月     143,618     13,546     14,264      7,355

近年の業績は芳しくない。3期続いて赤字が続いている。売上も2008年3月期以降連続して減っている。事業買収する理由はこの数字からは読み取れないので2013年3月期決算の売上構成を確認した。結果を下に示す。

■ ミツミ電機の2013年3月期決算内訳 (単位:百万円)
  半導体デバイス   25,379  (16.7%)
  光デバイス      13,045  ( 8.6%)
  機構部品       72,185  (47.5%)
  高周波部品      16,646  (10.9%)
  電源部品       22,826  (15.0%)
  情報通信機器     2,015   ( 1.3%)

当然のことながら類似した製品で構成されている事業内容である。この事情でセグメントに関する情報公開が乏しい。買収対象が半導体事業であるので、上記の分類に従えば半導体デバイスに含まれることだろう。金額に関する情報は公表されていないが、ニュースに取り上げるくらいなら100億円くらいの売り上げ増になって貰いたいものである。もしかしたら、もう一桁大きい金額かもしれない。それなら別の意味で大変そうな会社ではある。


以前扱ったティアックと近いところに本社のある会社であった。多摩地区の会社に縁がある。

« 任天堂、株価急落…新サービス発表も「期待外れ」 過去のヒット作頼み | トップページ | 保守政治家とその支持者 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 任天堂、株価急落…新サービス発表も「期待外れ」 過去のヒット作頼み | トップページ | 保守政治家とその支持者 »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ