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2014年2月12日 (水)

新都知事の舛添氏、初登庁

東京都知事選で初当選した舛添要一氏が2月12日午前、初登庁した。猪瀬直樹前知事が現金授受問題で辞職したことから「都政の信頼回復に努めたい」と誓った。
「このイスに座る時間はほとんどないだろう。現場を見つめたい」。都庁7階の知事執務室。舛添氏は革張りの大きな黒いイスに座ると、積極的に現場に出る意欲を示した。2020年東京五輪にも触れ、「しっかり準備する」と語った。(朝日新聞:2月12日)


いささか旧聞に属するが、都知事選について考える。


組織票に頼らないと当選できないという話である。それはそれで正しい気もする。しかし、投票に組織というのが強く機能することに疑問もある。組織を少し緩く捉えて、支持母体とか贔屓筋とでも考えれば分かるような気もしてくる。そこで、東京比例区の国政選挙での政党獲得投票数の推移をまとめてみることにする。結果を下に示す。

■ 国政選挙の東京選挙区に於ける比例区の政党獲得投票数推移
           参議院    衆議院     参議院     衆議院     参議院     衆議院    参議院
           2013     2012       2010      2009       2007      2005      2004
自由民主党  1,797,990   1,626,057    1,253,625    1,764,696    1,539,810   2,665,417   1,463,606
民主党      585,724   1,008,011    1,909,603    2,839,081    2,296,556   1,962,225   2,146,756
公明党      688,535    662,743     699,020     717,199     718,202    820,126    816,544
日本共産党   772,500    484,365     497,151     665,462     554,601    586,017    519,532
社会民主党   116,139    136,889     252,629     299,032     256,023    300,782    316,442
みんなの党   710,907    762,730     922,178     419,903
その他      960,979   1,856,812     534,563     222,094     541,554    290,027     260,703
有権者数    10,777,333  10,720,874   10,620,508   10,601,391   10,437,556   10,260,943   10,131,529
投票者数    5,766,355   6,668,632    6,232,935    7,035,805    6,039,416   6,722,033   5,676,003
棄権者数    5,010,978   4,052,242    4,387,573    3,565,586    4,398,140   3,538,910   4,455,526
投票率       53.5       62.2      58.7       66.4       57.9      65.5      56.0

贔屓筋を厳密に解釈すれば違う見方もできるのだろうが、最近の情勢としては下記のようなイメージで良さそうである。過去の都知事選の政党の推薦・支援を受けた候補の各区投票数をまとめた。継続して候補を応援している自民、公明、共産、民主、社民を対象にして、その他の政党は無視した。結果を下に示す。

■ 都知事選政党推薦・支援候補の獲得投票数
   年      2014        2012        2011        2007
  自・公   2,112,979     4,338,936     2,615,120     2,811,486
   共産     982,595      968,960      623,913      629,549
   民主     956,063      621,278        ―        1,693,323
  総投票数 4,930,251     6,647,744     6,072,604     5,565,127
  投票率    46.1         62.6        57.8        54.4

  自・公  舛添要一      猪瀬直樹     石原慎太郎   石原慎太郎
   共産  宇都宮健児*   宇都宮健児*   小池晃      吉田万三
   民主  細川護熙      松沢成文**              浅野史郎*
                       ※: * は社民党推薦・支持、**は民主党と推定

都知事選では、自民と公明は協力し、共産は別の候補を応援するという図式である。民主は候補を立てたり、立てなかったりで、社民は誰か選んで応援することとなる。仮に各政党の支持者数を下記のように設定して考える。

■ 各政党の東京都の支持者数の推定
   自民党    120万人    安定している
   民主党     80万人    自民党に比べ揺らぎやすい
   公明党     60万人    ひところより減少傾向に見える
   共産党     50万人    もう少しあるのかも知れない
   社民党     10万人    著しい減少傾向がある

合計数は320万票となる。これは有権者の30%に相当する。投票率が60%まで上がれば固定的な政党票と同じだけ浮動票が生じるが、今回のように46%の投票率では浮動票は自公の票数より少ない170万票程度に留まることになる。労働組合の電力総連は、反原発の候補を支持したくないだろうから、民主党の枠から外に票がこぼれ落ちることになる。小泉の支持者は、民主党の労働組合と重ならないというより対立する図式だろうから、票のまとまりが悪そうである。この調整をするのが選挙準備なのだろうが、細川陣営はなんともアマチュアっぽい仕事で進めていた。年寄りがアマチュアでは困るのだが、そんな烏合の衆が95万票を獲得したのは立派だと評価するよりないのだろう。自民支援者の中には、自民党を離党した舛添は嫌だという意見もあっただろうから、田母神に流れた分も出たことだろう。楽勝ムードの自民党は票の上積みができなかったということかもしれない。宇都宮の票数は共産、社民の枠を超えたと見えるから、原発や福祉政策に疑問を持つ人が増えているという見方で良いのだろう。ただし、全体としては関心が薄いというのは否定できない。
組織に頼らないと選挙に勝てないというのは妥当な意見だと思う。しかし、固定的な行動を取る有権者が三割程度であるなら、投票率が七割を超えたら違った世界になる。田母神が大好きなネットの世界で生息する若者が確実に投票に行くのなら変わるという意見は、同様に投票所に行かない人が共産党を支持すればという仮定と差はないのだがもっともな見解ではある。投票率を上げなければならないという考えを全面に支持するのには抵抗があるのだが、投票率が下がって一部の固定的な意見に流れていくのには少々抵抗を覚える。


小泉と共産党が協力できる筈がないという意見が多いが、それを何とかするのが選挙だろう。

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