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2014年1月 8日 (水)

コンビニ、「3強時代」鮮明に 3~11月期決算

コンビニエンスストア大手5社の2012年3~11月期決算が出そろった。セブン―イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマートの営業利益が同期として過去最高となった一方、サークルKサンクスとミニストップは2桁減益だった。足元で既存店売上高が苦戦するなか、消費者に訴求できる商品の企画開発力などで明暗が分かれた。(日本経済新聞:1月9日)


コンビニエンスストアについて考えてみる。


話題がなくなると、コンビニチェーンの話を書いている気がする。専門性の高い業種に比べ目に付くので関心が向き易いということとして先に進める。まず、記事の決算についての比較を行った。各社のホームページから会計年度の第三四半期のみの実績について比較した結果を下に示す。セブンイレブンはセブンアンドアイHD、サークルKサンクスはユニーグループHDの傘下にあるので、経常利益、純利益は記載していない。

■ コンビニエンス大手5社の2012年9~11月期の実績 (単位:百万円)
               営業総収入   営業利益   経常利益   純利益
  セブンイレブン     171,908      52,531
  ローソン         121,838       19,149     19,529      11,421
  ファミリーマート      85,144       10,795     12,273      5,789
  ミニストップ        38,119       1,089      1,414       458
  サークルKサンクス   36,999       2,339

セブンイレブンが最大手であることが分かる。利益においても他社を圧倒する成績を示している。単独の決算を比較のみでは経営状況の判断を誤る恐れがあるので、推移を確認することにする。第3四半期(9-11月)を対象にしているので、この期の過去5年の推移を各社確認した。会社毎に順に示す。

■ セブンイレブン 9-11月期の売上高・営業利益推移 (単位:百万円)
        営業総収入    営業利益   営業利益率
  2010     132,958     36,163     27%
  2011     140,866     43,362     31%
  2012     145,906     44,471     30%
  2013     156,575     44,976     29%
  2014     171,908     52,531     31%

■ ローソン 9-11月期の売上高・営業利益推移 (単位:百万円)
        営業総収入    営業利益   営業利益率
  2010     113,060     13,865     12%
  2011     109,936     15,772     14%
  2012     120,845     17,203     14%
  2013     123,303     18,941     15%
  2014     121,838     19,149     16%

■ ファミリーマート 9-11月期の売上高・営業利益推移 (単位:百万円)
        営業総収入    営業利益   営業利益率
  2010     69,445       8,873     13%
  2011     80,292      10,131     13%
  2012     82,080      10,482     13%
  2013     85,058      10,214     12%
  2014     85,144      10,795     13%

■ サークルKサンクス 9-11月期の売上高・営業利益推移 (単位:百万円)
        営業総収入    営業利益   営業利益率
  2010     51,758       5,351     10%
  2011     50,959       6,855     13%
  2012     51,675       8,537     17%
  2013     41,572       6,641     16%
  2014     36,999       2,339      6%

■ ミニストップ 9-11月期の売上高・営業利益推移 (単位:百万円)
        営業総収入    営業利益   営業利益率
  2010     27,220        788      3%
  2011     28,891       2,117      7%
  2012     31,532       1,746      6%
  2013     32,147        762      2%
  2014     38,119       1,089      3%

セブンイレブンの利益率が群を抜いて高い一方で、ミニストップの利益率が低い。ミニストップはイオングループで、店舗は関東と東海に多い。国内より海外店舗が多いのも特徴である。2013年12月のミニストップの店舗分布を下に示す。

■ ミニストップ 国内店舗
  東北    230
  関東    975
  北陸      9
  東海    578
  近畿    179
  四国      64
  九州    154
  合計   2,189

■ ミニストップ  海外店舗
  韓国        1,913
  フィリピン      386
  中国         67
  ベトナム       17
  カザフスタン      7
  インドネシア     5
  合計       2,395

関東はどのコンビニチェーンも重視するエリアであり競争が激しい。コンビニエンスストアの出店もそろそろ限界かと言われる環境にあって、売上を確保する方法として各社が行っているのは独自商品の開発である。当然、それには適切な店舗規模を有することが必要となるから、飽和状態と知りつつも投資できる体力が必要となる。
一昨年四国で、サンクスであった約90店がセブンイレブンに切り替えるということがあった。業界内でのくら替えというのが、この規模でなされたのは初めてのケースだと思われる。これは店舗側の苦しさもあっての話なのだろう。
独自商品として、イオンのプライベートブランドであるトップバリューは商品数も多く、扱う店も多いことからコンビニエンスストアの独自商品にはならない。また、スーパーより高い価格で販売されていては魅力が損なわれる。独自商品の開発を行えるという意味では、上位の三社の競争力が高まる可能性は高い。しかし、三社が安泰かというと、国内の大きな消費拡大が期待出来ないとすれば、店舗拡大競争は不毛であり、消耗戦にしかならない。この先にあるのは、コンビニエンスストアチェーンの海外進出が活発になることであろう。その意味では駄目そうに見えるミニストップも、国内の負担が小さい身軽さを活かして国際化を加速する可能性もある。


国内は期待できないという産業ばかりというのは困ったものだ。

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