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2013年12月18日 (水)

bjリーグのルール是正を勧告 国際バスケット連盟

国際バスケットボール連盟(FIBA)のバウマン専務理事は12月18日、日本協会が公認するbjリーグがFIBAの競技規則と異なる独自ルールを採用しているのは問題で、是正するよう日本協会に勧告したことを明らかにした。改善されない場合は、協会を処分する可能性も示唆した。
bjリーグはコーチだけでなく、コート上でボールを持っている選手がタイムアウトを取ることなどを認めている。3人制の普及で来日した同専務理事は、17日に東京都内で日本協会幹部と会談した際、国内の男子リーグがナショナルリーグ(NBL)とbjリーグに分かれている点についても、トップリーグがどちらなのかを明確化するよう求めたという。
同専務理事は「日本では2006年の男子世界選手権を開催したが、日本のバスケは(人気の面などで)成長していない。協会は将来のビジョンを持って進めないといけない」と述べた。日本協会の深津泰彦会長代行は「FIBAから与えられた宿題に答えていくことが必要」と語った。(共同通信:12月18日)


バスケットについて考える。


バスケットの男子リーグが二つあるのは知っていたが、違いはよく理解していなかった。想像としては、プロ組織として運営されている団体と、企業内チームとして活動している団体の違いだろうと思っていた。改めて調べてみると、難解な歴史を背負っているのが分かった。
bjリーグというのは、プロ化した組織で2005年に開幕している。チーム数は21である。
NBLは2013年に始まった組織で、日本バスケット協会が中心になっている。bjリーグが完全プロ化を目指したが、企業チームがこれに難色を示して、結果としてbjリーグに参加しないチームが集まってプロと企業チームの混合するリーグが結成された。
何度も読み直したのだが、全く理解できなかった。地位を巡る争いにも見えるも、単純に金銭の話と理解した方が良いようだ。他に、ラグビーと同じようにアマチュアイズムを重視している組織の特性も背景にあるようだ。金銭に関していいと、対立が決定的になった切っ掛けとして2006年に日本で開催された世界選手権の赤字13億円があるという。この処理をどうするかで対立が深まっていったようだ。企業チームには、日立、東芝、トヨタ、アイシン、三菱電機というのがあり、パナソニックも参加予定でいたが休部と、他にJリーグ、ラグビー、社会人野球に関係していたりとバスケットボールだけの企業ではない。手を広げて赤字の面倒だけ回されても困るというところだろう。企業内チームであれば企業が出す費用は膨張することは避けられる。
13億円の重さが分からないので、経営情報を公開しているNBL所属のリンク栃木ブレックスの売上高と営業利益の推移を下に示す。

■ リンク栃木ブレックスの売上高・営業利益推移 (単位:百万円)
   年      2012    2011    2010    2009    2008     2007
  売上高     536.7   533.3    589.1    302.2   338.0    133.0
  営業利益   -25.6    21.2     3.5      -4.2
                               ※ 2009年は会計年度変更により9カ月の変則決算

5億円強の年間売上で推移している。バスケットで儲けるのは難しい印象を持つ。そんな国で、世界選手権を開催したのは背伸びしたと感じるのだが、大赤字になったのは見栄を張って大会運営をした関係者がいたのだろうと想像してしまう。ついでに、収入の内訳についても確認できたので示す。

■ リンク栃木ブレックスの収入内訳推移 (単位:百万円)
  項目       2012    2011    2010    2009
スポンサー    277.9    270.5    219.4    163.2
チケット      119.9    113.7    214.2    60.7
スクール      54.6     39.4     26.5    12.7
グッズ        33.7     55.6     84.2     39.3
肖像         24.0     26.6     16.0     14.2
リーグ・協会分配 12.1     13.7     12.8      5.4
ファンクラブ     12.1     13.2     10.7      3.3
その他        2.4      0.5     5.3      3.3

チケット代で1億円、分配金は1,000万円と少ない。リーグの取り決めを確認できなかったが、放送料金の収入と配分が期待できないと屋内スポーツの経営は厳しい。野球やサッカーは数万人の観客動員が可能な施設があるが、屋内施設で1万人を超える収容人数がある施設は少ない。仮に使用したとしてもそれだけの集客力があるかの問題にもなる。バレーボールにも似た事情があるのだろうが、日の丸を付けた試合なら客が集まるが、それ以外は少ないというのは、この国のスポーツに多く見られる。笹川スポーツ財団の調査によると、成人でバスケットを年に1回以上行うという人は208万人 (2010年) いる。その一方で、観戦するスポーツにバスケットボールは上位にない。ここにリーグ関係者の問題意識が向かっていないとプロ化の実現は困難なのだろう。他のスポーツのプロ化の動きに焦ったのではないかと感じてしまう。

ローカルルールを使用していた事実については、団体関係者の見識を疑う。国内のトップリーグ (どっちがという議論はあるのだろうが) を名乗るなら、その先には国際試合があるのが当然である。興行として成功する手段を考えたのだろうが、この先には真の成功はない。まあ、米国NBAが独自ルールを採用していることからだろうが、集客力の乏しい国の取る対策ではない。


米国でNBAは、どうしてこんなに成功しているのだろうか。
 

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