« 石破氏、報道機関の処罰に言及 直ちに撤回 | トップページ | 泉北高速株売却案、大阪府議会で否決 »

2013年12月12日 (木)

岐阜新聞社長、就任4日で突然辞任 地元銀行の前頭取

岐阜新聞社(本社・岐阜市)は12月12日、十六銀行(本店・岐阜市)前頭取の堀江博海社長(65)が同日付で辞任したと発表した。就任は9日だったが、堀江氏が「一身上の都合」を理由に辞任を申し出たという。新聞社の社長に銀行の元頭取が就任したのは異例だったが、突然の辞任が加わり、混乱が続いている。堀江氏は、9日から兼務していた岐阜放送(本社・岐阜市)の社長も12日付で辞任。岐阜新聞は後任を年内に決める方針だ。同紙幹部によると、十六銀行前頭取の堀江氏の社長就任について、県経済界や読者から「中立的な報道ができるのか」などと疑問の声が寄せられていたという。
堀江氏は1970年に十六銀行に入り、2009年に頭取に就任。今年9月に「トップの若返りを図る」として突然退任し、取締役顧問になった。岐阜新聞社長就任にあたり、十六銀行では取締役を退き、顧問になっていた。(朝日新聞:12月12日)


不思議な話なので、少し整理して考えてみる。


岐阜新聞社は、岐阜県の地方新聞社である。傘下に岐阜放送を有する。岐阜新聞社の発行部数は、朝刊177,067部・夕刊30,753部 (2008年10月 日本ABC協会報告) であるという。共同通信が配信するものをそのまま社説にしているという。岐阜県は愛知と隣接しているから、中日新聞と競合関係にある。中日新聞は新聞3社連合 (北海道新聞社、中日新聞社[中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井]、西日本新聞社) に属している。中日新聞単独部数は270万部であるから、地域的に競合関係にあっても差は大きい。
岐阜放送は、テレビ、ラジオの放送をしている独立局である。独立局であるので、都合によりいろいろな局の番組もネットしているようだ。テレビの受信範囲は県内に集中していて、隣接している愛知県での受信状態は良くないという。中日新聞との競合関係によるものとも言われるが、それほどの事情ではなく県内の受信改善を優先した結果と考えた方が良さそうである。株主は、株式会社岐阜新聞社(29.9%)、株式会社放送センター(18.8%)、岐阜県(17.0%) となっている。ネットしている野球中継で、土地柄中日ドラゴンズがビジターの試合を放送することがる。ニュースでは、中日と呼ぶのは好まれなくてドラゴンズと称するようだ。その程度の微妙な関係はあるということだ。
十六銀行は、岐阜県に本店を置く地方銀行である。十六銀行は、預金額50,150億円、総資産額56,136億円で地方銀行14位である。それほど小さい規模の銀行ではなく、岐阜県下では預金・貸金残高は市中金融機関中3割前後を占めるリーディングバンクである。また、東海三県にある地銀、第二地銀では最も大きい。しかし、地場産業の衰退と、中京地区への進出には東海銀行 (UFJ→東京三菱) との競合となり大変なようだ。元来、東海地区の企業は無借金経営に熱心と言われるから、銀行経営に向く地域性ではない。

さて、堀江博海について確認する。十六銀行の頭取だったが止めている。十六銀行が、岐阜県の指定金融機関を外されるなどしていることも影響していると思われる。十六銀行の経営上の問題は銀行内で処理すれば済むことだが、なんでその先に新聞社があるのかが分からない。きっと分かる人がいないから、どうしてなのかという声が上がったのだろう。
資本関係がどうなっているのか分からないが、地域の都合に役員を受け入れないといけない状況もあるだろうが、社長でなければならないのだろうか。前職が頭取だから相応のポストが必要になるのだろうが、それに従うなら頭取経験者は政治系の仕事以外就けないことになる。それはそれで妥当な気もするが。
不思議な記事だが、内容がもっと不思議である。記者には知っていても書けないことがありそうな印象が残るのだが、続報はでるだろうか。


新聞屋も銀行屋も安くなったものだ。

« 石破氏、報道機関の処罰に言及 直ちに撤回 | トップページ | 泉北高速株売却案、大阪府議会で否決 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 石破氏、報道機関の処罰に言及 直ちに撤回 | トップページ | 泉北高速株売却案、大阪府議会で否決 »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ