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2013年11月29日 (金)

EU・ロシア、旧ソ連西部で勢力争い激しく

強化を定めた連合協定に仮調印した。ただ、焦点のウクライナは最終的に連合協定への正式調印を見送った。旧ソ連圏西部に影響力を広げようとするEUに反発するロシアが阻止に動いたたためで、両者の勢力争いが激しさを増している。
EUの連合協定は政治や経済、文化など様々な分野で協力を深める内容。11月28、29の両日にリトアニアの首都ビリニュスで旧ソ連の東欧、カフカス両地域の6カ国と開いた「東方パートナーシップ」首脳会議で、親欧国のモルドバ、グルジアと仮調印。両国を取り込んだ。EUとモルドバ、グルジアはそれぞれ2014年中に連合協定に正式調印し、直ちにFTAを発効させる方針だ。ウクライナの正式調印のめどが立たない中、両国は旧ソ連諸国で初めてEUと自由貿易体制を発足させる可能性がある。一方、ロシアとEUに挟まれ、戦略的に重要なウクライナは連合協定への正式調印を先送りした。首脳会議に出席したヤヌコビッチ大統領はEU幹部との会談で最後の説得を受け、改めて早期の正式調印を目指す考えを示した。これに対し、EU側も「いつでも協定に調印できる」と協議の継続に同意した。(日本経済新聞:11月29日)


ウクライナについて考えてみる。


ウクライナは東ヨーロッパの旧ソ連の国である。天然資源に恵まれて重工業が盛んである。ソ連の崩壊で独立しているが、国連には1945年の当初から加盟 (ベラルーシ=白ロシア・ソビエト社会主義共和国も) している。ウクライナ・ソビエト社会主義共和国という国名であった。いろいろ事情はあるのだろうが、歴史に疎いのでここは扱わないことにする。ウクライナについて日本で有名なのはチェルノブイリ原発事故であるだろう。福島第一の事故と同列に扱うことがあるが、ソ連時代のチェルノブイリ事故の公表されている情報は乏しいだろう。時間が経ってからの調査には限界があるものである。福島の事案でも公表情報が乏しいと指摘するのは容易だが、ソ連時代の情報管制に比べればましだと思う。まあ、今後は分からないが。
カメラにキエフ (首都の名前) というモデルがあるが、これはウクライナの工場で製造された製品である。戦争終了時にツァイス工場をソ連が接収したものと言われる。ロシアカメラというカテゴリーには厳密には属さないだろうが、ウクライナカメラではなんだか分からない。カメラもレンズも少々問題があるとされる。価格は安いので、良い物に当れば性能は戦前の世界の最先端をベースにしているから良好な性能であるそうだ。フィルムカメラが少なくなった時代では懐古趣味に近いかもしれない。
ところで、ウクライナで有名な女性政治家がいたと検索したら裁判に掛けられ有罪となり、ドイツに病気療養に為に釈放されるなど大変な様子である。ティモシェンコという金髪の女性は、2010年まで首相であり、その後大統領選に出馬して負けた後は坂道を転げ落ちるようである。職権乱用や殺人罪までも問われてしまった。政治家になる前に海賊版などの違法商品で金儲けをして、その資金を議員に提供することでガス資源会社の独占を果たすと、如何にもな成り上がり方である。特徴的な髪型と美貌で有名になったが、金髪は本来は栗毛であるそうだ。改めて写真を見ると、金髪にしては瞳の色が濃い。あの金髪なら、ブルーかグリーンの瞳かなと思う。髪と瞳の色の相関について調べようとしたら、大変そうなので止めた。
さてウクライナの話に戻す。ロシアとEUのどっちにつくかというのが対立の軸である。資源がある国では、どこに売るのが将来に良いかということになる。ティモシェンコが大統領の椅子に近付けたことも、失脚したこともこれに関係するようだ。西側はエネルギー資源の調達先としてこの国を有望視するが、ロシアは自国の資源の価値を高く維持するのにウクライナに勝手な動きをされては困る。ウクライナを囲む国の都合はあるにしても、ウクライナには自国の都合がある。EUかロシアかについては国を二分している状況のようである。国が割れる騒ぎになるのも、もとをたどれば景気の悪さに至る。景気の良さを実感すれば我慢もしようが、今が良くなければ将来良くなるの手形は、不渡りになると聞こえてしまう。ここらあたりが難しいところなのだろう。

ロシアに付くかEUに付くかの選択は、EUが経済的に弱い国に案外冷たいことを感じてしまって、西側先進国に付いていくのが正解とはならなくなっているようだ。トルコの東に位置するアルメニアは、EUとの連合協定への仮調印を取りやめ、ロシア主導の経済グループに加わる方針に変更している。EUが弱い国の面倒を見るのは大変だと考える一方で、EUが旧ソ連圏に勢力拡大するのを嫌っているロシアの思惑も絡んでいる。このまま放置すれば東側へのEUの拡大は困難になってしまうが、ロシアとの関係悪化も避けたいEU陣営は難しいかじ取りをしなければならないようだ。


久しぶりに手にしたキエフはとっても重かった。

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