« 都民銀と八千代銀、経営統合検討で基本合意 | トップページ | 芦屋学園に硬式野球部 高野連に加盟せず「育成軍」として活動 »

2013年10月11日 (金)

ロッテ:公式サイトに謝罪文掲載

ロッテは10月11日、ツイッターで不適切な発言をした神戸拓光外野手(27)に関する謝罪文を公式サイトに掲載した。
中村家國球団社長名で、神戸が前日10日に行った「不適切な行為に関し、たいへん申し訳なく関係者の皆様に心より深くお詫び申し上げます。これはプロ野球選手としてだけではなく、一人の社会人として、あってはならない行為であります」と陳謝。
この日、フェニックス・リーグに参加している神戸を遠征先の宮崎から呼び付け、直接事情聴取したことを明らかにし「改めて厳重に注意をいたしましたが、このような行為にいたった経緯、事情をさらに調査したうえで最終的な対応を決定していきたいと考えております」とした。この間、神戸には自宅謹慎を命じた。(スポニチアネックス:10月11日)


刑事事件は扱わないのだが、マスコミの報道に関する視点で考えてみる。


プロ野球の球団であるロッテの神戸拓光なる選手が不適切な発言をしたことで、問題となって所属球団が処分を決めたという話である。神戸が10月10日にツイートした文章は下記の通りである。

何の事件か伏せるにせよTVで報じられないあんな画像が流出してたら『可哀想』とは1ミリも思わん。  『可愛いふりしてやる事やってんじゃん』て事。今回のそれは【なるべくしてなった】‥自業自得だヽ(・∀・)ノ

タイミングとしては、ジャニーズ事務所解雇が発表された元KAT-TUNの田中聖の可能性も排除できないが、可愛い振ふりとあるからKAT-TUNの方ではなく、三鷹で刺殺された女子高校生であるだろうと推定される。
自業自得が被害者とその家族に対する侮辱であるという抗議が球団に多数あったという。球団が気付いたタイミングは不明だが確認して、厳重注意している。ここでの多数というのは曲者で、通常より多い複数回あったことは確実であるが、ロッテ球団事務所に電話が掛ってくる回数は少なそうだから4回あったら多数かもしれないと想像してしまう。もっと沢山なのかもしれないが、形通りの表現では真実が見えてこない。
自業自得というのは、もともと仏教用語で、自分のした善悪の行為で、みずから苦楽の結果を招き受けることを意味する。現在の用法として、仏教から来た言葉は悪い意味にしか用いられないことが多く、自分の悪い行いの報いを自分が受けること、つまり罰を受ける印象が残る表現である。ここで用いた報いもネガティブなニュアンスを持つ。当然の報いにはペナルティを受けている印象があるし、これで彼も報われると言ったら彼はその職にない、つまり、左遷された後か、退職するか、もっと進んで既に亡くなった人になっている。ポジティブな場合は報われるは使い難い。神戸は複雑な話ではなく、通常の行いの結果が自分に降りかかったという意味で用いているのだろう。
神戸は土浦日大高から、流通経済大学へ進学していて、大学の方は卒業しているか不明だが、2006年のドラフト会議でロッテに指名され入団している。プロ野球で目立った成績は残していないから、一軍半というより二軍レベルの選手である。最近話題になったのは、8月11日の神戸のブログで、日航ジャンボ機墜落事故への思いについて書いたことで、メディアにも取り上げられている。

神戸のツイッターの文章に酌むべき事情は感じられない。しかし、報道されている情報からすると何も判断できないから、神戸が間違っていると批難するのは躊躇してしまう。自分の身内がこの発言をしたのなら叱りつけるが、他人に対して抗議する気にはなれない。プロ野球の選手には高い道徳性を求めるファンがいるのかもしれないが、二軍の活躍していない選手に高い道徳を求めるのもどうかと思う。
繰り返すが、この発言を擁護する気はない。上の文章に決定的に間違っている死ぬのが当然だとあるからである。それ以外のことについて何も判断できない。被害者と加害者には交際があった事実以上のことは報道されていない。想像としては、被害者が加害者に酷い仕打ちをしていた可能性を排除できないのである。
殺人は重大な犯罪である。仮に情状酌量の余地があったとしても許される話ではない。被害者のプライバシーに配慮して報道を控えている部分があるのだろうと思われる。もしそうであっても、18歳の希望ある高校生が一方的な思いを寄せた加害者に刺されて命を絶たれ、加害者からの執拗なストーカー被害があったにも関わらず警察の動きが悪かった、という物語にはめ込もうとする報道機関の姿勢は良くない。状況を分析することを放棄して、過去の事例に当てはめようとする行為である。おまけに、同情を誘うフレーズを埋め込んでいる。それなら、被害者が40歳の風俗嬢なら、あるいは、薬物使用で前科があったら、加害者が常連客だったり、売人であったりしたらどう変わるのか。ここで問題なのは、報道機関にあるのは差別意識である。
人を刺して、人が死亡しているという事実に対して、真摯に向き合うつもりがあるなら、お涙頂戴の物語で済ませないだろう。逆に、被害者とその家族の人権に十分に配慮すると決めたとすれば、報道は事実関係に絞るのが良かろう。報道にはプライバシーを暴く要素を含む。理性によって制限するというのもあって良い筈だ。
被害者については触れない理由は分かるが、加害者の事情があまり明らかになっていない。加害者を語ることが被害者との関係、当然不都合もあるだろう、を市中に曝すことになるなら触れられない。部分を隠して報道することは難しい。だから、事件に反応した者を裁こうとする行為は愚かである。神戸という選手は幼いのだろう。幼いという表現が成人していて結婚もしている人へ失礼なら、言語能力に欠け、なにより周囲の状況を理解できないと言えよう。もっとも普通に使われる言葉で表せばバカである。球団は選手に指導するよりない。バカを扱うのは大変だろうが、それが仕事である。二軍選手でなく一軍選手ならCSに出場できない処分の必要も生じる。必要なリスク管理だろう。

高校生だから大切に扱われるべしとする思想は捨てるが良い。本来、全ての人が大切にされるべしなのである。


幼気な少女と痛い少女が音が似ていると気が付いた。

« 都民銀と八千代銀、経営統合検討で基本合意 | トップページ | 芦屋学園に硬式野球部 高野連に加盟せず「育成軍」として活動 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 都民銀と八千代銀、経営統合検討で基本合意 | トップページ | 芦屋学園に硬式野球部 高野連に加盟せず「育成軍」として活動 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ