« 暴力団融資、みずほFG取締役会にも報告 | トップページ | 都民銀と八千代銀、経営統合検討で基本合意 »

2013年10月 9日 (水)

プラズマ、年度末に撤退=尼崎工場売却も:パナソニック

パナソニックは10月9日、2013年度末をめどに、プラズマテレビ向けパネルの生産を打ち切り、同事業から撤退する方針を固めた。生産拠点の尼崎工場(兵庫県尼崎市)の一部は他企業と売却交渉を進めている。尼崎工場の従業員は社内の配置転換で対応する見通しだ。
パナソニックは、2013年3月期まで2期連続で7,500億円超の純損失を計上。採算の悪化しているプラズマテレビ事業は、経営不振の一因となっていたため、撤退に踏み切る。
既にプラズマの新規開発は中止していたが、販売も2014年度には終える見込み。3棟ある尼崎工場のうち、現在は第2工場のみが稼働している。生産を停止している第3工場について外部企業と売却交渉しており、年内にも合意したい考えだ。今後のパネル事業は、液晶でタブレット端末向けなどテレビ以外の用途や企業向けを拡大し、収益改善を急ぐ。ソニーと共同開発している高画質・省電力の有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビの早期発売も目指している。(時事通信:10月9日)


プラズマテレビについて考える。


今回は、パナソニックの撤退であるが、プラズマディスプレイについては2009年にパイオニアが、2008年には日立がすでに撤退している。1996年から量産が始まったプラズマテレビであるが量産開始から十年で液晶テレビとの競合が厳しくなり市場を失った。
一般にプラズマと液晶のディスプレイ比較で、影響の方が消費電力が低いと思われているが、液晶は黒の表示でもバックライトが輝いているが、プラズマでは消えることになるから平均的な使用ではプラズマの方が消費電力が少ないようだ。表示する内容によって変わるから単純ではないが、プラズマが消費電力が大きいと思ってしまうのは間違いがある。
液晶は大型化が困難と言われていたが既に克服している。価格を確認してみると、いろいろとテレビ仕様の違いがあるので単純ではないが、50インチの場合、液晶テレビが12~15万円くらいに対し、プラズマテレビが15万円くらいとなっている。差は思いのほか小さいが、もう少しサイズの小さい液晶テレビは数万円になっているから、小型のプラズマテレビで安いものがないことからすればプラズマは価格が高い印象しか残らない。小型で低価格対応するのが困難で、液晶が苦手であろう大型と高速動作に活路を求めたが、いずれも顧客要求を満たすレベルに液晶が届いては市場は残されていないことになる。

市場価格の推移を確認した。プラズマパネルの価格は手に入らないので、液晶パネルの価格推移をまとめた。日経産業新聞の相場欄から、液晶ディスプレイのパネル価格をサイズごととした。単価は米ドルでの表記で2006年以降のものを示している。結果を下に示す。

Pp

2006年から2009年の3年間で単価が1/3に下がってしまってはプラズマ製造側は苦しい。大型に行った気持ちは理解できる。しかし、液晶ディスプレイを製造するメーカもこの期間に大変なことになっていたようである。斯くして日本のフラットパネルディスプレイ製造は落ちていったのである。
この辺りの分析は高名な評論家先生などが書いていることと思うのでそちらに譲るとする。日本の会社は安くなる速さと、市場の拡大を正しく認識していなかったようだ。安くなるには市場の拡大が必須であるし、市場の拡大には安くなることが必要である。ほどほど安くなり、ほどほど大きくなるというストーリーは有るようで無い。冷静に考えれば分かる話だが、投資額が大きいと思惑が先行するものなのだろう。
プラズマテレビにおいて、液晶の拡大がなかったとしても、高値でほどほどの市場規模を成長を維持しつつ存在し続けられるかというと疑問を持つ。衰退していくか、安くなって広がるかのいずれかでしかないだろう。
パナソニックプラズマディスプレイでは、第3工場(月産25万台:2005年9月稼働)、第4工場(月産50万台:2007年6月稼働)、第5工場(月産100万台:2010年1月稼働) と倍々に規模を拡大した生産体制を築こうとしていた。価格下落が予想されている時期での稼働であり、数によって市場を支配することで価格決定が出来るようにしたいという考えはあったのだろう。しかし、危険な投資になる可能性は充分予想できたのだから、投資の中止ないしは見直しは必要であったのかもしれない。投資を始めて途中で止めるというのは非常に負担の大きい仕事であるが、それをしないといけない時代にあるといえよう。国内の企業間競争に留まらず、国際競争に参加しているのだからこれまでと違って当然である。これこそ、グローバル対応ではないだろうか。


国民皆保険制度を調べているが、多岐にわたり骨が折れる。軽い企業の話でお茶を濁す。

« 暴力団融資、みずほFG取締役会にも報告 | トップページ | 都民銀と八千代銀、経営統合検討で基本合意 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 暴力団融資、みずほFG取締役会にも報告 | トップページ | 都民銀と八千代銀、経営統合検討で基本合意 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ