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2013年10月15日 (火)

ななつ星:日本初のクルーズトレイン運行開始

JR九州の豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」が10月15日、運行を開始した。高級感ある内外装にこだわり、3泊4日または1泊2日の日程で九州を回る。正午からJR博多駅であった式典で、唐池恒二社長は「最高の空間と時間を用意しています。ご自身の人生を振り返りながら、有意義な時間をお過ごしください」と述べ、日本初のクルーズトレインの門出を祝った。
第1陣は、博多駅長の出発合図で午後0時47分に同駅を出発した。乗客は3泊4日で九州各地を巡る列車の旅を楽しむ。初日は大分・由布院駅に到着して近くを散策するなどした後、宮崎駅へ向かう予定。
ななつ星は、機関車と客車7両の計8両編成(定員30人)で、製造費用は新幹線並みの約30億円。スイート12室、デラックススイート2室の計14室あり、旅行代金は1人15万~55万円(来年3月末まで)。外装は「古代漆(うるし)」をイメージした光沢のあるえんじ色で、内装は木をふんだんに使った。50代以上を中心にした申し込みが多く、来年6月出発分まで予約が埋まっている。(毎日新聞:10月15日)


JR九州について考える。


テレビでニュース番組を見ていたら、ななつ星の列車の上には電線が走っていなかった。JR九州の路線での電化率は50%を超える程度だから、観光用のコース設定をすると電車では不都合が生じるのだろう。車両を牽引するのはディーゼル機関車であるが、高級感で売ろうとしているのに、貨物用の機関車では味気ない。石油タンクや石炭を客車に置き換えたではお金を貰うには申し訳が立たないだろう、というのはJR九州の担当者も考えたようで、専用の外観に設計されている。
ディーゼル機関車は、JR貨物DF200形ディーゼル機関車をベースの改良がなされたものである。電気式ディーゼル機関車である。つまり発電機を搭載して、電気で駆動するという方式になる。内燃機関で発生する仕事をそのまま駆動に活かせば良いと感じるが、最大発生トルクの回転数が高い内燃機関を直結しては走りださない。特に重い荷物を引くことを前提にするならなおさらである。複雑で重くなるから、日本の線路の加重制限は厳しいだろうことを考慮すれば主流になり難いと想像される。電車は直流や交流の仕様の違いもあり、非電化路線もあることを考えれば、この列車で理論上は九州以外にも関門鉄道トンネを通じて本州へ、瀬戸大橋線で四国へと移動できることになる。残念ながら、青函トンネルが新幹線規格になっているから北海道にはそのまま行くことは出来ない。
JR九州は分割された国鉄会社の中で、北海道、四国と共に国の支援なしでは経営が困難と思われていた会社である。人口の少ない地域を営業範囲にすれば経営が楽にならないのは輸送を生業とする企業では当然だろう。観光地や温泉が多い九州で観光用の専用車を準備したのは合理的である。外から人を呼ばないと経営は楽にならない。
ななつ星の売上は、3泊4日と1泊2日で一週間運行するとして、1人当たりの料金が25万円と55万とすると80万円で、30人であるから週の売上は2,400万円となる。年間45週動かすとすると年間売上は108,000万円つまり10億円となる。現在は予約でいっぱいとのことだが、将来は80%埋まるとすれば8億円の売上となる。JR九州の鉄道収入は年間1,610億円であるから、この収入がとても大きいということではないが、列車の準備に30億円を投資したことはJR九州には非常に大きな投資判断であるだろう。将来を見据えた投資判断であると思われる。それが何かは示されていない。JR九州は株式を公開していないので公開情報が限られるのが残念である。広報活動の一環として経営方針の公開も推進して貰いたいものだと思う。

上で本州や九州にもつながると書いた。鉄道というのは、この一対のレールを辿って行くと全国に行けるという夢を語る存在であった。夢というのが、速度への挑戦として、新幹線やリニアモーターカーになってもいるが、どこかに行けるということが第一にあり、速度あるいは時間というのはその次に来るものである。東京と名古屋を40分で結ぶことはビジネスでは重要であっても、夢をいう要素として絶対的な価値があるかは疑問がある。どこかに行くことを手段としてしまえば早く快適であることが絶対的な価値である。しかし、観光に行くという行為は移動は手段ではあるが、同時に目的の一部になっているだろう。ゆっくりと移動することに価値を見出そうとするJR九州の取り組みはその意味で正しい。新幹線の充実や、ましてやリニアモータカーの導入など経営上選択肢になり得ない会社において、知恵を出して新しい提案を行ったことに敬意を表さねばならない。成功するか否かは難しいところもあるだろうが、挑戦者が正当に評価されなければ次に続く者はない。成功して貰いたいものだと思う次第である。

夢といったが、夢も安全の上を走っているのは当然のことである。安全な運行が出来なければ商売をしてはならない。JR北海道の事故では予想通り労働組合の問題に流れていってしまっている。労組も問題があるが、とても利益が出る路線ではないと国鉄から見放され、国の支援でなんとか維持している企業に健康な風土が育つとも思えない。中核派がいるから働かないというのでは何も生み出さない。JR東にも中核派はいるだろう。その活動分子が増えない環境にしていれば良いが、国が支える会社であれば利益集団ではなく思想集団になり易い傾向は否めない。JR九州は安全に運航して貰いたいと思うのである。


中核派が中革派で、中道の革新系つまり中道左派だと思っていた。

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