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2013年10月25日 (金)

パナソニック、大判プリンター用ヘッドに参入

パナソニックは10月25日、業務用の大型インクジェットプリンター向けのヘッド事業に参入すると発表した。インクを印刷対象まで真っすぐに飛ばし、布や建材など紙類以外にも精密な円形のドットを印字できる。子会社のパナソニックプレシジョンデバイス(熊本県和水町)で2014年初めに量産を始め、2015年度にヘッド事業全体の売上高で今年度見込み比約3倍の60億円程度を目指す。(日本経済新聞:10月25日)


大型インクジェットプリンタについて考える。


個人が利用するプリンタは小型のもので価格も安い。数万円程度の製品が多いようである。商業用途には大型の必要なもの、CADの出力や看板の様なものの作成などは家庭用とは違う世界の製品である。価格を調べると百万円を超える価格が沢山ある。どんなメーカがあるかと検索してみたところ、キヤノン、セイコー、エプソン、ヒューレットパッカード(HP)、ローランドDG、武藤工業、ミマキエンジニアリングといった会社が出てきた。これらの会社の全てがヘッドを内製しているのではなく、ヘッドメーカから部品を買って組み立てている会社もある。キヤノン、セイコー、HPはヘッドを製造していそうである。

もう少し検索していたら、東芝テックという会社名を見つけた。この会社は以前、消えるコピー機で話題にしたことがある。その後、このコピー機が売れたという話は聞かないが、売れないから止めたという話も出ていない。東芝テックのホームページには残っていたので安心した。別に安心する必要はないのだが、売れそうにない機械の行く末が気になっている。この会社はヘッド部の製造を専ら行っているようである。つまり、パナソニックと競合する会社である。
東芝テックのインクジェットの説明には、UV硬化型インクが紹介されている。UV、つまり紫外線硬化型の樹脂で定着させる方式も対応しているようである。紙では必要性は乏しいだろうが、プラスチック、フィルム、ガラス、金属といったさまざまな媒体に非接触で印刷可能というインクジェットの特長を活かすということである。ということは、CADの出力というような用途ではなく、屋外の看板やポスターに用いられるのだろう。接触する機会のあるスイッチやパネルにも相性が良いかもしれない。
セイコーアイ・インフォテックのページにはソルベントインクジェットプリンタという言葉が出てきた。ソルベントインクは、溶剤インクの一種で、低臭気性で人体や環境に配慮した有機溶剤に色材を分散している溶剤インクで、法律で制限を受ける有機溶剤ではないものを使用することを特徴としたものとある。有機溶媒を用いているという理解で良いようだ。媒体は、塩ビ、ターポリン、クロスなどとなる。ラミネート無しで屋外に使え、耐候性は三年くらいだという。
用途によって選ぶよりないようである。どうしても金属に印刷したいとなったら、UV硬化型でなければならないだろうが、クロスならUV硬化型である必要性はない。

大型の印刷の出力サービスを行っている会社もあった。B0サイズ(約1M x 1.5M)では大きい方ではなく、64インチ(約1.6M) 幅のものがラインナップされている。HPには2.6M幅のものもあった。ただし、ここまでくると価格もすごくて装置標準価格1,700万円となっていた。
改装工事を行っている店舗で、外から見えないように囲うカバーに色々印刷されているものが使われている。きっとこの技術を利用したものなのだろう。用途は分かっても市場規模の想像が付かない。市場規模はCADの出力のようなものの方が大きいのだろうと思うが、それほどでもないのかもしれない。パナソニックの売上三倍で60億円ということは現在20億円規模ということになるが、これは通常のヘッドも含んでいると表記されている。数億程度の売上を今後伸ばすというのは予想が立て難いものだと思う。


インクジェットヘッドの市場規模が不明でまとまりのない話になった。最近、これが増えている。

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