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2013年10月21日 (月)

NYタクシー「イエローキャブ」、日産独占に黄信号

ニューヨーク名物の黄色いタクシー「イエローキャブ」を日産自動車が10年間にわたって独占的に供給する計画に黄信号がともった。地元の裁判所が契約は無効との判決を出したため。日産が10月28日から引き渡すミニバンが順次走りだす予定に変更はない見込みだが、市民やタクシー会社からも批判が出ている。
ニューヨーク市のタクシーは1万3,000台超あり、現在は米フォード・モーターの大型セダンやハイブリッド車(HV)、トヨタ自動車のHV「プリウス」など20車種以上が使われている。将来は、全タクシーを日産のミニバン「NV200」にする計画だった。
ニューヨーク市のタクシーの規制などを担うタクシー・リムジン協会を相手取って地元タクシー団体などが提訴。ニューヨーク州の裁判所は8日に同協会が車種を統一するのは「権限を逸脱している」として契約が無効との判断を示した。タクシー会社が他の車種を選べるようになる可能性がある。
訴訟の背景には、タクシー会社の一部がNV200の仕様に不満を募らせている事情がある。天井の透明なパネルから名物の超高層ビル群を仰ぎ見ることができるのが特色だが、1台2万9,700ドル(約290万円)という価格が割高感を持たれている。
2011年に実施された選考で電気自動車(EV)を将来用意する日産の計画が評価されたものの、当初供給されるのはガソリン車だけ。EVとなっても市内は急速充電器が十分に整備されておらず、運転手からは「使いにくくなると困る」との懸念も。市民からは「多くの車種が走っているほうが多様性のある国際都市にふさわしい」(女性会社員)との声も出ている。(日本経済:10月21日)


ニューヨークのタクシー事情など知る由もないのだが、考えてみることにする。


ニューヨークのタクシーは、米車のフォードのでっかいやつだと決まっているものだと思っていた。全長が5.5メートルもあるフォード クラウン ビクトリアなんかが黄色で走っているものが映画のイメージだ。こんなクルマにどんな合理性があるかといえば、FRのV8で、コラムシフトのATでリアはリジットで、要するに故障が少なく、整備性が良いクルマが良いのである。そして、車両価格が安い。客は最大4人ならそんなフルサイズでなくても良いだろうが、道も広いのだから小さくする必要性もさほどないのだろう。そうはいっても原油価格は上がってきた影響で、消費命の米国民も燃費の良いクルマの方が良いと思うところがあったようだ。その結果、日産の小型 (米国基準) で燃費の良いワンボックスをニューヨークのタクシーに選ぶことになった。将来EVになるというのも選択の動機になっただろう。
自由競争至上主義のUSAにあるニューヨーク市が、タクシーのモデルを選択する必要はなくて、必要条件を出して勝手に会社が買いなさいが基本だと思う。百歩譲って、競争入札というのが彼の国のスタイルだろう。形式的にはこの手続きをとったようだが、EVにするといってEVでないクルマを選択して、EVが出ても運営体制が整っていないというのではお粗末すぎる。クルマを統一するメリットは、運営会社やドライバーになければならないし、それがあるなら利用者にもメリットがでるとするのが大前提である。運営会社にメリットがないと騒ぎを起せば、自由競争こそ世の中が良くなる原理と信じる人達から、統一は逸脱した行為だと引き出すのは難しくない。

仮定の話をしても仕方ないのだろうが、もし選ばれたモデルがフォード・トーラスだったら訴訟にはならなかったのではないだろうか。ニューヨークの街中を黄色く塗られた日本車が走る光景を認めたくないという心情があるのではないか。トーラスだとFFだし、V6だから満足しきれないが、その位は世の趨勢として受け入れなければならないという程度の理解はあるだろう。今日ではキャディラックでもV6があるのだから。
ロンドンタクシーがプリウスαになるのも変だと思うから、ニューヨークの街中は無駄にデカい黄色いセダンが似合うと思う。北米市場でセダンは不振を託っているから、タクシーがワンボックスになっても不思議はないのかもしれない。しかし、多様性と言うのは建前でしかなく、北米モノを好むのが北米の民の気質のようである。オイルショック後にプジョーのセダンがタクシーに使われたようだが多くはならなかったようだ。ニューヨークに黄色いピニンファリーナが溢れていたら、本当の意味で多様性も獲得できたかもしれない。これはまったく持って想像でしかなく、大きなお世話でもある。


日産だって簡単に採用が確定するとは思っていまい。

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