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2013年9月 1日 (日)

地震雲:防災の日にちなんで

防災の日なので地震について考えるところだが、地震雲というのがあるそうなので、こっちを考える。


地震雲というのは何かというと、地震の前に発生するとされている雲のことであるという。そういう便利な現象があるのなら、観測データを溜めて予測に役立てるのが良いだろうと考える。一方で、地震雲は、ナマズが騒ぐのと同じようなものという噂もある。どっちが正しいかという結論を出せるとは思わないが、どんな考え方をしているのかを理解しないことには先には進まないから、地震雲について初歩的なことから確認することにする。

地震雲を検索ワードにするといろいろなサイトがヒットするのであるが、地震雲を怪しいとするものと、地震雲は存在するのに否定されているというのと両極に分布しているようだ。科学的な根拠がないというのは、過去の失敗してきた経験と、地震雲信者の取り組み方が悪いというだけなので読んでも参考にならなかった。信じる者はどうして盲目的に信じて、信じない者は感情的な意見を書くのだろうか。どちらにも科学的という言葉が出てくるが、感情的であることは認めるが、科学的な取り組み姿勢であるとは言い難い。
そういった玉石混交の情報 (本当に玉があるかの議論には入らない) から、地震雲というのを簡単にまとめると以下のようになる。

   ・ 地震の発生する当日から10日前に表れる雲である。
   ・ 震源からの電磁波の影響によって発生する。
   ・ 地震雲は、震源の位置や規模を表す。
   ・ 地震雲は、一般的な雲と異なり移動しない(少ない)。

と言うような情報があった。
何はともあれ雲なので、高度は数km 程度であり、人が肉眼で確認できる範囲は100km程度の範囲だろうと推測する。地震発生を予想するという行為にたいし100kmというのはひとつの同じかたまりと思って良い程度の大きさだろう。仮に100kmのマス目で日本列島を覆ったときに、ある特定のマスで地震発生が予測出来れば十分である。後は規模と何時発生するかになる。規模については大中小の区別もあるようだが、理解できなかった。大きなものだけ予想対象に絞って良いように思う。何時かについても、今日明日と数日後と一週間以内の区別があれば十分過ぎるくらいだろう。
しかし、地震雲の話の中には、非常に遠い場所の大きな地震も予測可能としているものもあり、フィリピンやニュージーランド、チリを含んだ話もあった。カテゴリーを分けて貰いたいものである。発生時期についても、いつか起きるというような表現もあってこれでは解釈に困る。いつか起きるというのは、ずっと起きないより著しく高い確率であるから、予想とは言っていても別の世界のものである。


一般にある地震予測についての考え方だが、間違うのは仕方ないが、あると思うが外れるかもしれないから公表しなかったというのは止めたいというのがある。予測可能と考えれば理性的なものである。しかし、外れが多ければ、誰も信じない状態で、発生時に役立たないから、混乱を招くだけになってしまう。
現在のところ、地震雲による予測は公表して良いレベルにはないようである。これを当るかどうか分からない情報とするなら、公表するより検証の為の観測を積み上げることが大切だと思う。簡単に言えば、当たるようになるまでは黙ってデータを収集せよと言う話である。
この基準で見ると公表するにはデータの蓄積が足らないように感じる。地震雲に関する同好の士が観測情報を持ち寄るサイトがあった。地震雲を信じているなら、このような情報収集は不毛であることに気付かねばならない。地震雲に否定的な人の代表的な意見は、地震雲が出たということが偶然に過ぎないというものである。地震雲があっても地震が無かったということが多ければ信頼性がないということになる。地震雲があったから注意しましょうと発表することは、地震雲と地震発生にあるレベルの相関関係がある場合でなければならない。その条件を満たしているようには見えない。
本気で取り組むなら、地震雲と地震発生に関する調査として、大規模かつ継続的な観測が必要になる。規模の拡大というのは、特定の個人が気が向いたときに行うという不規則で薄い調査から、複数の人が連続的に観測する方法に改めないといけない。特定の個人の頑張りに依存すると時間が掛り過ぎて、データの信ぴょう性を高めるのに時間が掛る。そこで、予算化して自動観測を全国、もしくはそこそこ広い範囲で、雲の写真を集める仕事が必要になるだろう。
例えば、見晴らしの良いビルの屋上にカメラをセットして自動観察を検討する。35mmフィルムの焦点距離28mm相当であるとすれば画角は75度になるから、40度上向きにセットした状態で60度ずつ回転させて写真を撮ればオーバーラップがある6枚の写真となる。カバーされないのは水平線に近い5度と、真上の10度となるが、観察には十分だろう。コンパクトデジカメレベルの解像度で十分で、1回6枚で、1時間毎、平均1日7回撮るとして1カ所42枚となる。この画像データをサーバに送信するシステムを構築すれば良い。手軽なシステムを安く作って、多数配置するというのが目的に適った方法だろう。観察を昼のみにするのは、夜の観測は大変だろうと考えたからである。システムの負担は小さいだろうから夜も連続観察しても良い。

なぜこのような話を考えたかというと、地震雲の観察が特定の方向からのみの写真に限られているからである。雲がどの方向から見ても同じに見える対称性の高いものは良いのだが、広がりのあるようなものだと見る方向によって形が変わりそうなものがある。また、地震雲の発生前とその後の状況についての監察結果もない。
都合の良いものも悪いものも、同様に公表するのが科学的な合理性を担保するのに必要となる。多様なデータの公表が科学的な取り組みだと思う。


信じない者を排除するという論理は中東の国のもめごとと似ている。

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