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2013年9月10日 (火)

2012年度医療費、38.4 兆円=10年連続で過去最高更新-厚労省

厚生労働省は9月10日、2012年度の医療費動向調査結果を発表した。医療保険と公費から支払われた概算医療費は、前年度比1.7%増の38兆4000億円となり、10年連続で過去最高を更新した。平均在院日数の減少で伸び率は前年度から縮まったものの、高齢化の進展と医療技術の高度化が全体を押し上げた。 (時事通信:9月10日)


医療費の増加は、悩ましい問題である。医療費について考える。


厚生労働省が発表している医療費の推移をまとめた。結果を下に示す。

■ 医療費の推移 (単位:兆円)
    年度       総計   70歳未満  70歳以上
  平成 7年度     24.9
  平成 8年度     26.4
  平成 9年度     26.8
  平成10年度     27.5
  平成11年度     28.5
  平成12年度     29.4
  平成13年度     30.4     17.5     12.9
  平成14年度     30.2     17.2     13.0
  平成15年度     30.8     17.2     13.6
  平成16年度     31.4     17.3     14.1
  平成17年度     32.4     17.5     14.9
  平成18年度     32.4     17.2     15.2
  平成19年度     33.4     17.4     16.0
  平成20年度     34.1     17.7     16.4
  平成21年度     35.3     18.1     17.2
  平成22年度     36.6     18.6     18.1
  平成23年度     37.8     18.9     18.9
  平成24年度     38.4     19.0     19.4

通常、年号は西暦に直して表記するようにしているが、日本の役所は元号を用いるので変換する手間は大したことは無いのだが、間違いが生じる恐れがあるので負担軽減と事故防止の目的から変換しない表記も用いることにする。連続した年である場合はこれで良いのだが、古い話が入って昭和と平成が混在する場合には西暦に統一するようにするつもりである。おそらくこれは該当しないと考えるが、江戸時代以前の年号の表記は太陰暦なので、元号と西暦の対応関係さえも慎重にしなければならないから、資料を流用することで深く考えないことにする。
さて、医療費であるが平成13年に30兆円を超えてから金額の上昇が続いて平成24年には38兆円を超えた。平成13年以降公表されている70歳を境にした上下の集団比較で、70歳未満では13年と24年で約8.5%増であるのに対し、70歳以上では50%増と増加割合が著しい。医療費の増加は、70歳以上の医療費増加が主たる要因と考えて良さそうである。ということは、保険制度の維持の為もに70~74歳の医療費窓口負担を現在の1割から本来の2割に引き上げる話は出てくるだろう。
金額が大きすぎてイメージがつかめないので、1人当たりの医療費の推移を確認した。結果を下に示す。

■ 1人当たり医療費の推移 (単位:万円)
    年度       総計    70歳未満(医療保険適用)
  平成12年度     23.2     15.4
  平成13年度     23.9     15.7
  平成14年度     23.7     15.5
  平成15年度     24.1     15.6
  平成16年度     24.6     15.7
  平成17年度     25.4     16.0
  平成18年度     25.4     15.8
  平成19年度     26.1     16.1
  平成20年度     26.6     16.4
  平成21年度     27.5     16.8
  平成22年度     28.6     17.4
  平成23年度     29.6     17.9
  平成24年度     30.1     18.1

全体平均に比べ70歳未満の医療費が35~40%少ないのだから、高齢者側で医療費が多いのが分かる。厚生労働省の平成23年簡易生命表から、平均余命を確認してみた。70歳の平均余命は、男 14.96年、女 19.43年であった。つまり、85歳と89歳に相当する。75歳はというと、男11.45年(86歳)、女15.27年(90歳)であった。平均寿命は0歳児が平均して何年生きられるかという指標であるから、若いときに死亡する可能性も含まれて算出される。その期間を生き抜いた高齢者は、平均寿命より長生きすることが期待されることになる。ざっくり括れば90歳まで生きるから、70歳から20年間医療費が発生するだろうということである。人間は必ず死ぬから、治療を受けずに死ぬ場合を除けば治療費は発生する。年間30万円掛るというのは、そんなものかもしれないというレベルではある。大きな慢性疾患を抱えることなく死に至るというのは、本人にも医療制度にも都合が良いがそうはいかないだろう。医療従事者は、延命を目指した治療を施すだろうし、それが任務であることは動かしようがない。
医療分野では、70~74歳の医療費に加えて、1カ月の窓口負担を一定額以内に軽減する高額療養費制度の見直しや、低所得者の保険料軽減と、保険料の上限額引き上げ、国民健康保険制度の運営主体を市町村から都道府県に移行するなどの改革について、2014~2017年度までをめどに順次実施する計画となっている。
医療制度は、高齢者にも応分の負担を求めることに変わっていくだろう。老人に対していくら金を払えと言っても構わないと考えているが、老人が早く死ねば良いと考える世の中にはなって貰いたくない。長生きすることは喜ばしいことだという価値観がこの国に生きているうちは、この国は亡ぶことは無いと信じる。もし逆になれば確実に亡ぶ。政治家は負担を強いる政策を実施するのは良いが、人の尊厳を否定するなら政治家の生命は断たれる。


思いのほか医療費が大きかった。ということは、この利権に巣食う蟻もいるのだろう。

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