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2013年7月12日 (金)

DeNA球団社長とコーチが口論:“辞任”騒動

DeNAの池田純球団社長(37)と波留敏夫打撃コーチ(43)の間でトラブルが起きていたことが9日、分かった。 7月4日のヤクルト戦(横浜)の試合前、池田球団社長に「勝てますか?」と聞かれた波留打撃コーチは「勝負だから分からない部分もある」と返答。「勝つ気があるんですか?」という質問に同コーチが「勝つためにやっている」と激高したという。
試合後も池田球団社長が発言の責任を求め、波留打撃コーチが辞任の意向を口にするなど口論が続いた。中畑監督は、この日の試合前、選手に事情を説明。球団関係者は「そのトラブルの後に辞表届も出していないし、話し合いもしている。もう終わった話」と両者は和解したと明かした。 (スポニチ 2013年7月10日)


ゴシップ記事の類であるが、新興企業と伝統事業の対立と見れば何かあるかもしれない。


波留の現役時代は通算872安打、出場試合数は913である。特にタイトルの獲得はないのであるが、タイトル獲得は超一流と考えてよいだろうからプロ野球選手として成功した部類と考えて良いだろう。1994-2004年まで現役選手で、1994-2001年途中まで横浜に在籍している。この間の背番号が2であったから期待されて入団して、相応の成績を残したと理解してよさそうだ。2006年から横浜のコーチに就任している。外野守備走塁コーチであったり、打撃コーチであったりしたようだ。今年は一軍の打撃コーチであるという。
一方の池田は公表されている資料が乏しいが、DeNAの球団買収に際してのインタビュー記事を読むと、横浜ファンだったということと、地域貢献をしたいと主張している。逆に言えば、この二つしか話していない。経歴は、早稲田大学から住友商事、博報堂を経てDeNAで、球団就任を志望したということである。年齢の割に会社が多いが、どれも有名であるのが共通している。就職にもブランド志向という言葉が当てはまるかは分からないが、有名企業が採用したくなる優秀な志望者であったのだろう。学生時代に運動をしていた記述はないから、小学生時代まで遡っても記事に載せる様な活動はなかったということのようだ。プロ野球球団の経営に関わりたいと志望した動機は、スポーツへの純粋な関心というより、スポーツビジネスにあるように見える。プロ野球はビジネスだからそれで良いが、地域貢献が取って付けた印象がぬぐえない。全国区の球団でないから地域密着以外に選択肢はないという程度に聞こえる。球団社長を志望する程の動機が見えてこないから、DeNAの中での出世の最短距離として選んだ気もする。小学校以下の文はこっちの勝手な想像だから、真実であると思ってはならない。野球の素人の批判など及ばない高度な理解がある可能性も十分あるのだから。

今回のゴシップの登場人物は以上の二人である。東スポWeb (野球の話だから信用しても良いだろう) によると、DeNA関係者の証言として、7月4日のヤクルト戦前において、
 池田:  「今日の試合はどうですか?」
 波留:  「相手があることですから」
 池田:  「勝つ気があるのかッ!」
と詰め寄り口論に発展したという。試合後、再び池田社長が発言の責任を問うと波留コーチは「じゃあ辞めます」と辞任を口にした。これに池田社長が辞表の提出を求める異例の大ゲンカとなったということのようだ。
このトラブルを受けて、フロントは事態収束へ動き、7月8日に横浜スタジアムでの練習時、球団は高田GM、池田社長ら4人のフロントが一軍コーチ8人と球団事務所で個別に面談。A4の紙3枚に書かれた「コーチの姿勢7項目」「コーチの役割8項目」を示したという。

試合前にコーチが社長に状況確認を求められて口論になるのは、日常のコミニュケーションの悪さが窺える。この程度の交流しかないなら場所と時間を選ぶべきだろう。駒かなニュアンスは文字にすると分からないから、コーチに非があるのかもしれない。しかし、その後の球団フロントの動きをみると、社長に問題があったと認識するが社長の責任には出来ないので、コーチの役割を明確にするということで暗にコーチに問題があったように繕った感は否めない。コーチは罰金100万円ということだ。この高額な罰金も驚く。波留の年俸は、推定1,400万円ということなので、月給140万円 (プロ野球は10カ月契約) となる。減俸1カ月は警察官なら退職勧告になりそうだ。(減俸1/10月7カ月くらいになる) この重大な処分を行ってでも辞めさせないのは、辞めるのだけは困る理由がフロントにあるのだろう。選手が関係しないゴタゴタはファン離れを起すことは必定だから、適当なところで示しを付けて幕引きを計るということだろう。社長を処分する訳には行かない事情は分かるが、少し大事にし過ぎている。コーチを厳重注意で済ませれば良さそうに思うが、企業風土が伝統的な企業のそれとは異なるようだ。
年齢を重視した体系で活動してきたプロ野球選手やコーチが、年齢が下の経営者に軽く扱われるのは我慢がならないだろう。それが許されるのは経営者が充分な実績を残したときだけである。野球に素人は我慢しても、野球に口出しするのは我慢がならないのは理解できる。波留が辞めると同調するコーチが出る可能性があったのではないかとも思えてしまう。そうなるとこのチームのコーチをやる人はいないだろう。少なくとも今回のいざこざで、コーチをするのに好ましい球団でないことは関係者の理解するところになった。本気で将来強いチームにしたいと考えるのなら、社長は交代させれば良い。大きなビジョンもないようだし、短い期間とはいえ取り立てて話題になる仕事もないようだ。選手と地元の少年との交流を実現する話は、昔からあることである。米国では指導を重要な責任と位置付けられているようである。これを日本の遅れと社長が思うのなら、コーチに小言をぶつけるより他に早くやらねばならないことがある。器でないという印象があるが、実は波留に大きな問題があるという可能性も無くはない。来年も波留がコーチとして残るのなら、社長に大きな問題があり、波留の契約が切れ社長が残るのなら、オーナーの人を見る目が無い (これではどちらも社長が悪くなってしまう) ということである。問題なのは試合に関係する場所で問題を起こしたことで、それだけで社長に資質が無いとまとめて良いと思っている。

ゴシップだけではあんまりだと、DeNAの経営推移を確認した。

■ DeNAの経営推移 (単位:百万円)
          売上収益   営業利益  税引前利益   当期利益
2013年3月    202,467    76,840     79,215      46,735
2012年3月    146,501    60,262     60,349      31,615
2011年3月    112,728    56,096     56,258      31,603
2010年3月     48,105    21,265     21,518      11,371
2009年3月     37,607    15,843     16,099      7,956
2008年3月     29,736    12,662     12,820      6,776
2007年3月     14,181     4,506      4,621      2,539
2006年3月      6,429     1,883      1,885      1,487

近年急成長した企業であることが分かる。プロ野球の売上は60億円くらいであるようだ。楽天が80億円超であることからすると少し安いが、DeNAのプロ野球は営業利益は赤字であるようである。(その他なのですれすれ黒字の可能性もある) 2,000億円の売上があればもう少し知識のある者もいるだろうにと感じるのだが、買収当初に球団職員の募集をしていたから、上から下まで不慣れな状況がまだあるのかもしれない。


この手の話題を楽しめないとスポーツ紙の記事は書けないのだろう。

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