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2013年7月16日 (火)

国内二輪メーカの事業状況

バイクの販売状況の話が出た流れで、国内の二輪車メーカの経営状況について考える。

国内には、本田技研工業(7267)、ヤマハ発動機(7272)、スズキ(7269)、川崎重工業(7012)の四社が二輪車の製造販売を行っている。各社の決算発表から、二輪車が属するセグメント売上の占める割合がどの程度あるかを確認した。結果を下に示す。

■ 国内二輪車メーカの二輪セグメント売上割合推移
       ヤマハ   川崎   ホンダ   スズキ
  2012    66%    20%    14%     9%
  2011    70%    18%    17%    10%
  2010    70%    19%    14%    10%
  2009    71%    17%    13%    11%
  2008    64%    16%    14%    15%
  2007    60%    22%    13%    17%
  2006    58%    30%    12%    19%
  2005    55%    31%    12%    20%

スズキの二輪割合が低下しているのが分かる。四輪事業の好調さが数字に表れているのであるが、二輪部門の不振も背景にはある。ホンダは四輪部門への移行が早かったので変化は小さいが、若干の二輪増加が認められる。川崎は、三井造船の統合の話題で触れたが多角化が進んで二輪部門は重要視されていないようだ。川崎は2008年以前のセグメントが若干異なっている。汎用機が含まれている扱いとなっている。ヤマハは二輪メーカと言って良い数字である。この他にはマリン、特機、産業用機械がある。
各社の二輪部門の売上推移を確認する。各社決算資料からの抜粋で、二輪が含まれるセグメントの売上の推移である。結果を下に示す。

■ 国内二輪車メーカの二輪セグメント売上高推移 (単位:億円)
         ヤマハ    川崎     ホンダ    スズキ
  2012     7,987     2,518    13,395    2,303
  2011     8,876     2,352    13,488    2,548
  2010     9,060     2,344    12,882    2,577
  2009     8,171     2,030    11,403    2,629
  2008    10,288    2,169    14,115    4,543
  2007    10,562    3,364    15,587    5,920
  2006     9,148     4,339    13,706    5,882
  2005     7,598     4,037    12,258    5,613

ホンダは堅調であるが、他の三社は二輪業績は芳しくない。どのくらい芳しくないかを確認する為に、セグメント営業利益の推移をまとめた。結果を下に示す。

■ 国内二輪車メーカの二輪セグメント営業利益推移 (単位:億円)
        ヤマハ    川崎    ホンダ    スズキ
  2012     -2       23    1,102     -119
  2011    276      -29    1,426     -24
  2010    427      -49    1,386     -108
  2009    -42      -270     588     -211
  2008    336      -316     999     -64
  2007    630      -101    1,513     225
  2006    546      196    1,006     454
  2005    332      275    1,140     459

確かに良くない。特にスズキは連続して赤字である。二輪が赤字で全体に占める割合が一桁パーセントというなら撤退が検討されてもおかしくない。スズキは会社のもとの事業である二輪車の立て直しを発言しているが、毎年100億円の赤字では経営者は続けたいと思っても株主が許さないだろう。実際に深刻なのはスズキではなくヤマハの方である。こちらは二輪専門会社といっても良いから、それで赤字であると会社そのものが傾く。
個別の会社の状況については次回考えることにする。


暑い日が続くのと、お盆とで少々遅れ気味である。

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