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2013年6月26日 (水)

ファミリーレストランチェーン

ファミリーレストラン最大手のすかいらーくが、来年夏にも再上場する方針であることが分かった。赤字店の閉鎖などを進め、安定的に収益を稼ぐ体質になっているためという。(朝日新聞:6月25日)

ファミリーレストランの状況について考える。

少し前に、ロイヤルホストが2013年1~3月期は売上高、来店客数、客単価のすべてで前年度超えを達成したという記事を見た。低価格かの流れから変化の兆しがあるようだ。規模の大きな会社を調べることにした。一般にファミリーレストランといわれるのは大規模のチェーン店であるから、街で見かける看板を思い浮かべれば良い。そこで各会社の売上高と店舗数の直近の発表から拾った。ついでに一店舗当たり年間売上高を記した。結果を下に示す。

■ ファミリーレストランチェーン売上高 (単位:百万円)
  チェーン名     売上     店舗数  店舗平均売上
  すかいらーく   329,500    2,955     112
  ゼンショー    146,972    1,932      76
  サイゼリア    104,235    1,018     102
  デニーズ      78,026     476     164
  ジョイフル     58,677     710      83
  ロイヤルホスト  56,592     771      73
  サトRS       25,783     208     124
  どん         20,854      170     123
  不二家        6,819      57      120
  アレフ        35,700     330     108
  とんでん      23,327     113     206

ゼンショー、デニーズ、ロイヤルホスト、不二家は、レストラン関係の事業部の売上を用いた。他は全社売上である。店舗数はホームページに公開されている数字を採用した。アレフととんでんは会社案内の数字であるので1年古いものとなっている。
上記を合計すると 827,458百万円となる。1兆円に満たないのだが、公益財団法人 食の安全・安心財団附属機関外食産業総合調査研究センターの推計によると、飲食店の2012年の国内売上は 124,686億円、つまり12兆円ある。

■ 飲食店市場規模の内訳 (単位:億円)
  食堂・レストラン     88,160
  そば・うどん店       10,718
  すし店                12,753
  その他の飲食店      13,055

飲食店市場の国内の規模は 約9兆円であるようだ。上記統計では料飲主体部門として、喫茶店や料亭は別にされている。牛丼屋は飲食店に含まれるだろうが、手を広げ過ぎると何を調べているか分からなくなるのでここでは触れない。日常的にファミリーレストランを利用するのを当然と考えてはいけないようだ。上の店舗数の合計は8,740店である。全国にあるファミリーマートの店舗数 (8,834) に近い数字である。それがどうしたという例えではあるが、それくらいである。
各会社の売上高推移を確認した。最近5年の推移を下に示す。

■ ファミリーレストランチェーン売上推移 (単位:百万円)
    年        2008    2009      2010    2011     2012
  すかいらーく   385,175   355,803    343,101   341,857    329,500
  ゼンショー    139,912   148,494    149,569   150,536    146,972
  サイゼリア    84,949    88,323     99,459    99,860    104,235
  デニーズ    113,980    80,225     86,420    78,361    78,026
  ジョイフル     61,961    58,961     60,692    60,054    58,677
  ロイヤルホスト  98,965    86,863     90,609    55,499    56,592
  サトRS       25,441    23,924     24,646    25,368    25,783
  どん        28,161    24,923     22,082    20,602    20,854
  不二家                        5,002    6,746     6,819

悪くなったという印象はなく、横ばいといった感じである。そこで、営業利益の推移を示す。数字のなかった会社を除いた。

■ ファミリーレストランチェーン営業利益推移 (単位:百万円)
    年         2008    2009    2010    2011    2012
  すかいらーく   -1,114     9,778   13,104   12,874   15,541
  サイゼリア     7,501     9,168   14,365   11,552    9,884
  デニーズ     -4,231     -193    -2,741    721    -95
  ジョイフル      530     1,786    3,071   3,457   3,765
  ロイヤルホスト    42     1,381    1,289    1,188   1,987
  サトRS        171      593     866    937     655

全体に改善傾向が認められる。例外はデニーズで改善傾向と見るには少々無理がある。ニュースにあったすかいらーくは営業利益が増えている。MBOを行ったのが2006年で、総費用が2,700億円を超えたという。来年株式公開をして4,000億円になったとすると、10年で年利 4%の利回りなので投資対象としてはまあまあだろうか。5,000億円で6%、10%にするには7,000億円なので3,400億円の売上の飲食会社では将来性が高いと思われないと難しそうな数字のようだ。
客単価が高い側にあると言われるロイヤルホストが営業利益を増やす一方で、安い側のサイゼリアが営業利益を減らしている。ファミリーレストランは安売り一方の流れが、少し変わってきているのだろうと思われる。

客単価や来店客数を調べようとしたが難しかった。ロイヤルホストは相対値を公表しているが解きほぐすには至らなかった。この先に何かあるかというと怪しいものである。怪しいことを無駄に解きほぐそうとする行為がこのブログなので、諦めるのは楽だが自己否定するのに等しくなる。困ったものである。


上にある数字より、随分と大量の数字をまとめた。調べが多いのと結果が面白いのは必ずしも一致しない。

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