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2013年6月18日 (火)

高市発言:「原発事故で死者いない」

自民党の高市早苗政調会長が6月17日の講演で、「福島第1原発も含めて死亡者が出ていない」と発言したことに対し、18日、与野党から批判が相次いだ。

不用意な発言と党幹部は言い訳するのだろうが、問題発言で騒ぎを起こす高市について考える。


高市早苗は奈良県出身の衆議院議員である。神戸大学卒業後、松下政経塾に入塾している。1961年生まれの52歳。来歴はいいだろう。高市のホームページに沢山書いてある。政治家は自己顕示欲が強いのか、過去の実績は細々と書いてある。これで投票する人もあるのだろうから必要だというのが政治家の見解かもしれない。この辺の感性は世界が違う。議論する性格のものでもあるまい。ということで先に進む。
最近何かと話題の橋下の慰安婦発言は、高市の発言についてのコメントを求められて出た話であることは忘れられているようだ。少し長くなるが振り返る。5月12日に、高市は、アジア諸国に対する「植民地支配と侵略」への反省とおわびを表明した村山談話について「侵略という文言を入れているのは私自身しっくりきていない。自存自衛のために決然と立って戦うというのが当時の解釈だった」という認識を示した。福井市内で記者団に語っている。また同日のNHK番組で「靖国参拝をここでやめたら終わりだ。国策に殉じて命を捧げた方をいかにおまつりするか、慰霊するかは国の内政の問題だ」とも語った。
その後、発言がマスコミに取り上げられて、参議院選への影響を考慮した自民党幹部から批判が出た。5月14日に石破茂幹事長が、「党と政府で見解の相違があると誤解を招くような発言は厳に慎んでもらいたい」と、国会内で開かれた役員連絡会でこう述べ、名指しこそ避けたものの高市を念頭に注意を促した。 これを受け、高市氏は会合後、記者団に「内閣が村山談話を引き継ぐと決めたので、それに反する発言が党から発信されることは慎みたい」と“陳謝”。菅義偉官房長官からも電話で「(内閣は)村山談話を引き継いでいる」と指摘されたと説明した。
ある程度問題視されることを意識しつつ発言をし、その後訂正をするというのは近年の政治家の特徴のようである。松下政経塾では、耳目を集めることが重要で、後のことはその時考えれば良いと指導していたということはないだろう。

今回の発言に戻る。6月17日の神戸での講演において、「事故によって死亡者が出ている状況ではない」などと発言したと一部で報道されたが、6月18日午前の高市の説明は以下の通りである。

「福島の原発事故では被ばくによって、それ(被ばく)を直接の原因として亡くなった方はいないけれど、安全基準は最高レベルのものを保たなければならないということを伝えたかった」
「もしかしたら、私のしゃべり方が下手だったかもしれない」
「原発の再稼働と死者が出ていないことを結びつけた話ではない」

難解な説明である。いっそのこと、世界の平和を願って発言したものですと訂正した貰ったほうが受け入れ易いように感じる。この難解さを解説してくれるのは政治家だろうから、他の発言を拾った。
官房長官の菅義偉は、「政治家は誤解をされるようなことのないように、それぞれ個人が気をつけないとならないのかなというふうには思います」として、更に、「前後をみれば、高市氏の言おうとしていた意図と違って報道されている」と指摘している。
高市の発言が、原発再稼働の必要性を強調する中であったようで、原発の安全性と安全基準の重要性を説明する意図であったということのようである。その文脈で死亡者が出ていないという発言がどうして出てくるのだろうか。やはり政治家の解説を加えても難解は解消しなかった。唯一想像される可能性は、原発再稼働を行うという信念 (信仰の方が適している気がする) が強いが故に、再稼働反対に対する理由である安全性に反論したくなった。そこで、死亡者が出てなければいいじゃないかと発言した。原発絡みで自殺者が出ていても全体として年間三万人いるし、避難を余儀なくしても死んではいないということである。これでは議論になりようもない、身も蓋も無い話である。グロテクスといってよかろう。

報道機関が誤解したという菅の発言は無理がある。誤解を招くような発言をしたことを、しゃべり方が下手と言うのも間違っている。報道機関の方が正しい認識で、上手い下手の話ではなく、現場を見ないで頭だけで考えたことを言葉にしている。平時に発生した事象であれば、自身の経験と書物で得た情報に若干の想像力を加えて対応できるだろう。頭の良い人ならテキパキとこなすことだろう。しかし、過去に経験のない有事の対応を同様に処理しようとするのは驕りである。平時と有事の定義をしておくと、平時は過去10年に数回程度発生している事象で、有事はそれより発生頻度の低い事象である。災害発生は有事であるが、毎年数回来る台風への備えは計画的に対応するものである。その意味では平時である。先の震災は千年に一度と言われる被害であり、利尻島の地震(1993年7月12日)、神戸の震災(1995年1月17日)、、新潟中越沖地震(2004年10月23日) と大きな地震は近年に経験しているからと処理するとしても、原発の被害は過去に例がないのだからその意味で有事であることは譲れない。政治家として言葉にするなら、伝聞に頼らずに見てくることをお勧めする。奈良県でも、近畿ブロックでもない有権者の言葉などいらぬお世話なのだろうが、国会議員は地域の代表ではなく国民の代表である。(自民党の憲法改正案にはそう書いてないが)

実は5月の発言の際も、高市の更迭が話題になった。橋下発言が大きくなったので、蒸し返したくない自民党は軽い処分を内々に済ませて幕引きをしている。国会議員の周囲には、注意を促す人は存在しないのだろうか。バカな発言をして反省したふりをして繰り返すとういのは、学習効果が乏しいと言う意味で真にバカである。


高市は天理教のようぼくの資格を有するとのことだ。ようぼくは講習を受ける必要があるが一般的には信者である。政教分離での問題はないと思うが、患者の方が似合いそうだ。

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