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2013年6月 3日 (月)

赤旗日曜版:6月2日号

赤旗日曜版6月2日号に、自民党の古賀誠元幹事長が登場している。

赤旗と古賀の組み合わせが珍しいので考えてみる。


赤旗は、言わずと知れた日本共産党の機関紙である。古賀誠は前回の衆議院選挙に立候補せずに議員としては引退しているが、宏池会所属であり、自民党幹事長を経験している。道路族とのことだが、こっちは興味が無いので横に置く。記事を確認する。
古賀は日本遺族会の会長であった。東日本大震災の九段会館の天井崩落による死亡事故によって辞任している。過去の会長経験者には、長島銀蔵、安井誠一郎、賀屋興宣、村上勇、長谷川峻、橋本龍太郎、古賀誠、尾辻秀久の名前が見つかったがこぼれがありそうである。日本遺族会への世間の関心が薄いことが見て取れる。左側の人は右翼の象徴のように扱うし、右側の人は自分の陣地の如く扱う。日本遺族会が靖国神社と密接な関係を持つことや、旧軍人会館でる九段会館を国から無償貸与(前記の天井崩落後、廃業)されていたり、そもそも日本遺族会が厚生省の扱いだったりと、この国の保守的な人の琴線に触れることが満載な組織である。
そうはいっても政治的な団体というより、戦争で大黒柱を失った遺族の生活苦を少しでも助ける為の組織が始まりであり、現在でも同じであろう。日本遺族会の機関紙である日本遺族通信を読めば分かる。調べもしないで右翼扱いはあんまりだと思う。しかし、日本遺族会の関係団体として日本遺族政治連盟が右側の政治家を支持する活動をしているから、右側でないということはない。靖国神社が関係することを宗教上の理由により好まない人や、右側の政治活動を支持しない人達により、日本遺族会とは別に平和遺族会全国連絡会がある。こちらの活動は不案内である。

今回のインタビューで、古賀は、憲法改正の発議要件を緩和する安倍内閣の憲法96条改定の動きについて「絶対にやるべきではない」とのべ、強い反対を表明している。「私は、憲法改正の勉学、研究、学習は当然として、議論はやっていいが、実際の改正には慎重でなければならないという立場です。とくに現行憲法の平和主義、主権在民、基本的人権という崇高な精神は尊重しなければならない」と述べている。
古賀はフィリピン・レイテ島で父親を亡くしている。戦争で肉親を亡くした者が、戦争の悲しさを語らなければ誰も語らない。安倍の政治信条は、左右の類の話ではなく、全体的な論理性において理解できないでいる。古賀が赤旗のインタビューに応じる程度の話は理解の範囲にある。政治信条も、道路を作るのが大好きなようだが、地方の利便性を考えれば重要な仕事である。問題は利便性の向上を目的にしないで、道路建設が目的になることなのだが、土建屋を生かすには必要なのだと言われればその通りなのかもしれない。まあ、そこまで開き直る政治家の発言を聞いたことは無いのであるが。論理的な組み立ては理解可能な範囲にある。もちろん、親中派でみんなで靖国神社に参拝する国会議員の会の会長だったりするなど難解なことは沢山ある。戦没者遺族の救済活動を重視して、他のことはそれより優先度が低いと考えれば、人格の中での多少の不整合など誰でもあると受け入れる気になる。私が関わることの無い政治家を受け入れても仕方ない話ではある。

今回の赤旗掲載記事で、古賀は自民党の機関紙である自由民主に扱って貰えないから赤旗に行ったという人もあるようだ。赤旗は自民党の議員を扱うことがあるが、自由民主で共産党の委員長のインタビューを載せた話を聞かない。対立する考え方の人の意見も掲載するのは大切なことである。自由民主も志位和夫に、千島列島の帰属に関するインタビューをしたらどうだろうか。自由民主の発行部数は68万部と言われ日曜版の赤旗は100万部を超えるだろう。自由民主は週刊であるから、日曜版と同じである。古賀は、部数の多い赤旗を選んだと言えばよい。政治家はぶつぶつ独り言をするのではなく、世間に発するのが仕事である。赤旗の共産党に都合の良い発言をするから掲載したのだろうが、自由民主編集部が代々木に依頼する姿は想像できない。想像を超える仕事をして貰いたいものである。

古賀は、日曜版のインタビューを受けたのは「戦争を知る世代の責任だ」と語っている。「戦後の長い期間、国政の場で、自由民主党と日本共産党は、立場や政策は違っても、それぞれが自負も誇りも持って活動してきた」「私にいわせると自民党と共産党こそが『二大政党』だと思っています」というのは政治家特有のリップサービスの部分もあるだろうが、そればかりでもないだろうと思う。白と黒のどっちかを選ぶような世の中に向かっていることを息苦しさを覚えるのであるが、いろいろな考え方があるのは安心する。


結論。共産党の機関紙に保守政治家のインタビュー記事が載るというのが素晴らしい。

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