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2013年6月15日 (土)

厚生労働省の事務次官に村木厚子氏登用へ

政府は6月14日、厚生労働省の金子順一事務次官(59)を退任させ、後任に村木厚子社会・援護局長(57)を充てる人事案を固めた。月内にも正式決定する。


御同慶の至りであるが、流されている嫌な感じがあるのはどうしてなのか、を考える。

村木厚子は、厚生労働省のキャリア官僚である。村木を有名にしたのは、障害者郵便制度悪用事件の被告人になったことで、更に大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件があり、村木は検察の問題が明らかになり無罪 (求刑・懲役1年6月) になったことである。この裁判に異議を唱えるつもりは更々ないが、事務次官になることについて良いのかと感じてしまう。
先の事件の被告人の一人である上村勉は、当時課長であった村木の部下である。上村は裁判で有罪となり、懲役1年執行猶予3年 (求刑懲役1年6月) が確定している。部下が刑事事件を起こした場合には、上司は監督責任が問われる。結果として、村木は訓戒処分を受けている。
上級官僚はキズを嫌う。それが小さなものであっても出世に響くからである。村木が事務次官になれるのは、ひとえに検察の不手際で無罪になったからであると言える。上村だけが起訴されて有罪になってのなら、村木の事務次官の目は無く、局長からどこか外部に異動という流れになったであろう。その意味では検察さまさまであるのだが、楽しい思いをした訳ではないから、検察を敬う気にはならないだろう。
上村はノンキャリアで、仕事のストレスで心療内科に通院する状態であった。裁判の頃の報道では、村木は上村と一対一で話したことは無いという証言があったと記憶する。精神的に弱い部下は使えないから放置して、政治家案件 (障害者郵便制度悪用事件は政治家が絡んでいた) は手が汚れるから、ノンキャリアにやらせるということだろうか。これだと狡猾なキャリアのイメージだが、本当のところは、関係が無いと判断した人は視野に入らないというところのように思える。無関係より使えないの方が合うようだ。弱い部下を切り捨てるのならまだしも、鉄砲玉に使うのは偉くなる人には似合わない。その手の仕事は、人を介して直接自身に繋がらないようにするのがこの国の慣習である。随分とこの国の上級も官僚乱暴になったものだ。
検察の不祥事の後処理として、女性の社会進出の象徴として、世間の注目度が高いから、というような理由で無理を通せば世の為にならない。部下が刑事処分を受けたのだから、事務次官にならないというのが原状復帰したところでの判断である筈である。酷い目に合ったからと同情しても、国家の為にはならない。無慈悲であってもそれが連綿と続いてきなこの国の官僚制度である。この程度のことは変えた方が良いという意見は一見もっともであるが、そう言ってしまえば、変えなければならない数々の慣習があるだろう。官僚システムなど、変えてしまったら愚図愚図になる典型的なシステムだろう。
村木は有能なのだろうが、全体に目配りをする能力に欠けることが明らかになったのだから、他に適当な席があるだろう。本人にも組織にも良いことはない。もっと言えばこの国に良くない行いである。部下を切って偉くなることを許してはならない。上村勉は今どうしているのか。上司に見放されて、違法行為に走った小役人に同情する気はないが、その上司の出世を祝う気にも、また同様にならないのである。

復興庁の水野靖久参事官がツイッターに暴言を書き込んで話題になっている。キャリア官僚はバカな政治家や、社会活動家がお嫌いなようである。頭脳明晰なキャリアには、どいつもこいつもバカばかりに見えるのだろう。しかし、日本の官僚制度は、優秀な頭脳がバカを支える制度である。暴言を書き込むのは制度批判に等しいが、そんなことも分からないのかと不思議に思う。きっと、水野のメンタルもずいぶんと蝕まれていたのだろう。お見舞い申し上げるよりない。

大阪市長の橋下が、テレビ番組で慰安婦発言についての視聴者電話投票を実施した結果「問題なし・7713票」「問題あり・2011票」であったことについて、「やはり有権者の方は冷静だなと。小金稼ぎのコメンテーターとは違う」と居並ぶコメンテーター陣に勝ち誇ったように述べたという。橋下が最も恐れることは誰にも相手にされないことである。批判や非難は歓迎している。もちろん、大きな声で沢山の言葉を使って反論する。小金稼ぎの発言で降板を決めたタレントもあるようだ。論破するより、無視されることが最も強い攻撃であることは多くの人が気付いているだろう。扱いとしては、共産党より少ない程度が按排だと思う。そうしないのは、結構、極右的な発言が好きだからなのだろうか。それなら、もっと正しい右翼を出して貰いたいものである。


時間の習俗は読み終わった。

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