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2013年6月29日 (土)

北米自動車市場 (良く売れるモデル)

昨日に続いて自動車の北米市場について考える。


本日は、米国で売れているモデルについて考えることにする。米国の2011年販売台数上位30モデルと販売台数の推移を下に示す。

■ 米国モデル別新車販売台数 (単位:千台)
  No.    Model      2012    2011    2010    2009   2008
  01 Ford F-Series      645    585    528    414    516
  02 Chevrolet Silverado  418    415    370    317    465
  03 Toyota Camry      405    309    328    357    437
  04 Nissan Altima      303    269     229    204    270
  05 Ford Escape      261    254     191    173    157
  06 Ford Fusion       241    248     219    181    148
  07 Dodge Ram P/U    293    245    200    177    246
  08 Toyota Corolla      291    240    266    297    351
  09 Honda Accord      332    236    283    287    373
  10 Chevrolet Cruze    238    233    122    105    188
  11 Hyundai Sonata     231    226    197    120    117
  12 Honda Civic       318    221     260    260    339
  13 Honda CR-V       282    218    204    191    197
  14 Chevrolet Malibu     211    205    199    162    178
  15 Chevrolet Equinox   219    193    150     86     67
  16 Hyundai Elantra     202    186     132    103     95
  17 Volkswagen Jetta    170    177    123    108     97
  18 Ford Focus        246    176    172    160    196
  19 Chevrolet Impala     169    171    172    166     266
  20 GMC Sierra        157    149     130    112    169
  21 Toyota Prius       237    136     141    140    159
  22 Ford Explorer      164    136      61     52     78
  23 Toyota RAV4      172    132     171    149    137
  24 Kia Sorento        120    130    109     24     30
  25 Jeep Grand Cherokee 155    128      85     50     74
  26 Nissan Rogue       142    125    100     77     75
  27 Jeep Wrangler      142    122     94     82     85
  28 Ford Edge         128    122    119     89    111
  29 Ford Econoline      122    117    108     86    125
  30 Honda Pilot        115    116    102     84     97

景気の変動の影響を受けて販売台数に大きな変化が見られる。そもそも日本には存在しないもの、日本とモデル名が違っている場合もあり、簡単に理解できない。米国市場の特徴として、フルサイズピックアップトラックが常に上位にあることが挙げられる。1位のフォード・Fシリーズ(以前はF150称した)、2位のシボレー・シルバラード(20位のGMC・シエラは姉妹車)、7位のダッジ・ラムが該当する。29位のフォード・エコノラインはフルサイズの商用バンである。余談になるが、ミニバンと言うのは、フルサイズの商用バンより小さいことと、商用から乗用に乗り心地を改善していた製品と言える。彼の国で出現したモデルを、この国の基準に照らし合わせてちっともミニでないと発言するのは意味が無い。下野康史がミニバンではなく、ミニバスだと書いていたと記憶するが、まあそんなサイズではある。
SUVはいくつもあるが、ワンボックスが見当たらず、大きめのセダンが多いということが日本市場と異なる点である。大きなセダンはどうかと、キャディラックの最も大きなXTSの販売台数を調べたら、2012年で15,049台であった。ニュルブルクリンクのタイムなどに目も向けず、駆動輪が前か後ろかも気にしないが小さいのは嫌だという正しい米国人が相当数存在することが分かる。リンカーンのMKSも12,524台売れている。米国の12Million市場の中に伝統を引き継ぐ1/1000が二つあった。
上位にある日本製セダンで、ホンダ・アコードは国内販売台数が2,280台である。カムリにも似た傾向があるから、日本のセダンの商品設計は北米を向くことになる。大型セダンにはもう一つ中国という市場があるから、どちらを向いても日本人のテイストとは異なる製品に仕上がるだろう。日本には、米国でキャディラックやリンカーンでなければならいユーザがいないのだろうか。同じ割合でいるとすれば3~4千台となるから無視されてしまうのかもしれない。あるいはトヨタ・クラウンにはそのようなユーザがあるのかもしれない。クラウンの年間販売台数は3万台くらいだが、その多くが法人需要であるとすれば、一割から二割が古くからの保守的な顧客である可能性はある。キャディラック・XTSを求める顧客の為に、輸入商社のヤナセは、GMジャパン経由ではなく国内に輸入している。古くからの大切な顧客への対応を重視した結果であるようだ。販売会社と製造販売を行っている会社との違いはあるにしても、日本の会社は日本の顧客を軽く見過ぎてはいないだろうかと感じてしまう。
明日は視点を変えて考えることにする。


マーケティングリサーチという顧客は存在しない。

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