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2013年5月 2日 (木)

「陛下万歳」は自然発生

菅義偉官房長官は30日午前の記者会見で、政府主催の主権回復記念式典の際、天皇、皇后両陛下に対し参加者が「天皇陛下万歳」と唱和したことについて、「政府の式典(の予定)にはなかったことで、全く予想していなかった。自然発生的であり、政府として論評すべきではない」と述べ、式典とは無関係との認識を示した。(時事通信 4月30日)

主権回復記念式典に関心が無かったので気が付くのが遅かった。どうでもよい話であるが、もしかしたらこの辺りから安倍政権は崩れていったと後に語られるかもしれないから、短めのコメントを残すことにする。


まず、沖縄の立場で考える。
主権回復の日について、切り捨てられたと感じる沖縄は不満を感じていることだろう。自民党が野党時代のこの日の検討を進めていたときに、沖縄県知事(代理参加であったかもしれない)が慎重な対応を求めたと記憶する。一年程度前の話だと思うが、見付からないのでご容赦願う。最近の沖縄県知事の対応は報道の通りである。このような行事を行うと、反対する人は必ず出るものだ。反対者を切り捨てるのではなく、反対者の意見を聞くまでの仕事を丁寧に行わなければ行事の価値を下げることにつながる。為政者なら当然の配慮だと考える。意見など聞かぬ振りをして、相手の不満を黙って解消するという離れ業もあるが、沖縄の不満は基地負担の大きさであり、その基地とは米軍であるのだから、そう簡単に済むものではない。つまり不可能である。さらに加えれば、沖縄の戦争の記憶を辿れば、天皇陛下万歳は神経を逆なでる声としか聞こえないことだろう。

右翼の立場で考える。
右翼とは安倍の贔屓筋のネット系ではなく、国体護持を唱える人達である。この人達からすると、天皇陛下は神聖で犯すべからずの存在であるのだから、お気軽に政治利用する態度は万死に値する行為と考えるだろう。礼儀作法をわきまえない国民に義憤を感じることだろうと思う。
ネット系も伝統的な右翼も、右翼であることに変わりはないと思うかもしれない。昔、学生運動が盛んだった時代の警察官僚の言葉が使えると思う。死ぬ死ぬ言っても死なないのが左翼の運動家である。右翼は死ぬと言ったら死ぬ。過激派が籠城したときの対応原則であったようだ。ネット右翼は死なないだろう。伝統的な右翼は死ぬかもしれない。


官房長官はお守りに大変な様子であるが、式典とは無関係と言うよりないだろう。右も左も怒らせては身の置き場がない。贔屓筋のご機嫌を取るのは下っ端の仕事である。親分は反対派の懐柔に苦心するものである。せっかくの式典が、誰も喜ばぬ結果になってはいけない。だいたい、そんな会に、天皇皇后両陛下の御臨席を賜ったことが許されない行為となる。首相経験者の孫であって、自身も首相である程度のことは、特段の価値はない。副の方は、皇室と縁戚関係にあるが、それを拡大解釈してはいけない。それらをまとめて驕りと呼ぶ。
反日マスコミが小さなことを問題にしていると言うのを検索するとヒットする。右だの左だの、国益をどうするという話はあるのだろうが、時の権力者に対して問題があるのではないかと質問しないのなら、そんな報道機関は不要である。権力者におもねる報道など、危険以外の何物でもない。


連休中は経済関係の話題が乏しいので休もうと思う。政治の話は飽きた。

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