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2013年5月12日 (日)

茶摘み

お茶摘みを行った。ということで、お茶に関して考えてみる。

国内のお茶の生産量について確認した。農林水産省の発表資料を参考にした。ただし、この統計は主要県のみを対象にしていることに注意を要する。結果を下に示す。

■ 荒茶生産量の推移(主要県) 農林水産省統計部 作物統計
                                  単位:トン
    普通せん茶 おおい茶 玉緑茶  茶番  その他  合計
2002   63,200   6,726   3,660  11,000  1,160   84,200
2003   67,100   7,168   3,490  14,500  1,240   91,900
2004   70,800   7,143   3,930  19,300  1,370  100,700
2005   70,200   7,757   3,720  18,200  1,850  100,000
2006   64,900   7,392   3,410  16,400  1,670   91,800
2007   64,000   7,667   3,130  17,200  1,970   92,100
2008   63,900   8,462   2,870  18,700  1,740   93,500
2009   57,200   5,960   2,480  17,100  1,270   83,900
2010   53,100   5,710   2,260  20,500  1,430   83,000
2011   53,400   5,840   2,200  18,700  1,890   82,100

緑茶とは、摘み取った直後に発酵を止める不発酵茶全般を指す。その中で、せん茶は露地栽培で日光を遮蔽せずに、自然のままで育てた若芽でつくる。もっとも普通なものである。
おおい茶は、新芽が出てから茶摘みまでの間に、日光を遮って光合成が行われるのを調整(抑制)する。高剛性により渋み成分のカテキンが増加するのを抑制し、逆に抑え旨み成分であるテアニンの含有比率が増やす。おおう期間や程度の違いで、かぶせ茶、玉露などに分けられる。
玉緑茶は、嬉野茶などに代表されるお茶で、主に九州北・中部でつくらている。荒茶製造工程の途中までは煎茶と同じだが、精揉(最後に形を細長くまっすぐに整える)工程がないので、回転するドラムに茶葉を入れ熱風を通して茶葉を乾燥する為、撚れておらず、丸いぐりっとした形状に仕上がる。
番茶は、せん茶の規格外(時期や品質など)の製品全般を指す。
日本で栽培加工されている約七割が普通せん茶になる。茶の木は、亜熱帯性植物であるから、寒冷地での栽培は不適である。北海道ではほとんどなく、東北でも例外的にある程度である。北限と言われるのは岩手県陸前高田市である。経済的な北限としては、新潟県村上市と茨城県の大子町を結んだ線付近と言われる。新芽が出て遅霜に当ると全滅するので、霜対策として茶畑に風車が設置されていることを見ることがある。遅霜は致命的な被害になるから、対策しなければならない。

日本の緑茶の生産状況について確認する。茶をめぐる事情(平成24年7月 農林水産省)から抜粋した。結果を下に示す。

■ 緑茶の需給関係 [単位:トン]
    国内生産量   輸入量  輸出量  国内供給量  自給率(%)
1985    95,500    2,215   1,762    95,953     100
1995    84,800    6,467    461    90,806      93
2000    89,300   14,328    684   102,994      87
2005   100,000    15,187   1,096   114,091     88
2010    85,000    5,906   2,232    88,674      96

輸入は緑茶飲料用として増加したが、国内産志向の高まりによって減少した。一方輸出は、世界的な緑茶ブームも背景となり、5年間で倍増している。2011年は、2,387トン(対前年107%)、47.2億円(対前年111%)となっている。金額基準での輸出先は、アメリカ(47.7%) 、ドイツ(10.7 % ) シンガポール(9.2%)、カナダ(7.1%)、フランス(4.4%)、台湾(3.8.%)の順になっている。

この数字からすると、静岡の農協がお茶を理由にTPPに反対することはなさそうである。しかし、みかんが理由でTPPに反対するかもしれない。輸出が増えていても、お茶だけでは生活が成り立たない事情があるようである。経済的な事情については次回にすることにしよう。


お茶摘みで指が痛いのが主な理由である。

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