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2013年4月28日 (日)

安倍晋三首相の発言

最近の安倍晋三首相の発言について考える。


四月のなかばからの発言をネットで拾って並べてみた。報道されるということは、記事にして面白いと判断した者がいるのだから、とっても強いフィルターを通過していることを考慮しなければならない。これは報道すべてに共通するが、フィルタリングが最も弱いのは国会中継になるが、これを全部観るというのは現実的ではない。よって、報道機関に頼らなければならない。報道に期待するのは、様々な情報を提示して貰うことである。しかし、全ての報道機関がこれを目指すと平均値を示すだけで見えないことが多くある。偏向報道を問題視する意見があるが、偏ったのがいるのは世の常なので構わない。しかし、全ての報道機関が協定を結んでしまうのなら、その結果が如何なるものであっても偏っていると判断する。自由意思で判断したものなら最低限の価値がある。自由意志さえない報道は無駄である。そうはいっても皆が勝手に意見を出されると負担があるので、広告収入に依存していないNHKは中立性を心がけて貰いたいものだと思っている。ついでに書くと本当に知りたいことが既存のメディアにはなく、ネットの情報しか信じられないという人がいる。本当に知りたいことが、自分がそうであって欲しいことであるならその思いを発信すれば良い。自分の考えに自信が無いからと、同好の士が群れて徒党を組むのは見苦しい。その見苦しい行為を素晴らしいと思う輩を論評する気はない。美しくないものには価値が無い。一人でも主張しようとする行為にはひとかけらの美しさはあるが、群れようとする行為にはそれがない。どうでもよい話に逸れてしまった。首相の発言を記す。

● 2013/04/09
「政府としても債券市場に注目していく」
「長期金利の急上昇は国民生活に重大な影響を与える」

● 2013/04/10
「意図的に円安に誘導するわけではない」
「大胆な金融緩和を行い、デフレマインドを変えていく」
「インフレマインド変わっていけば、企業は投資を行う」

● 2013/04/12
「為替相場の動向は全体として景気にプラス」
「安倍首相はTPP交渉参加で米国と合意した」
「日米合意は日本の国益を守るもの」

● 2013/04/16
「北朝鮮は挑発的行動を続けている」
「中国に影響力行使するよう日米で働きかける」
「来年4月から消費税を基本的に上げていくということで準備」
「税収伸びないのに消費税上げるのは本末転倒」

● 2013/04/17
「(アベノミクスについて)新しいことを進めると様々なリスクがあることは事実」
「円高是正され、株価5割高くなった」
「財政健全化はしっかり見ていく必要ある」
「この道通るしかデフレ脱却できる道はないーアベノミクス」
「経常収支は今年度だいたい4.6兆円プラスになる」

● 2013/04/18
「夏を越えれば実感してもらえると思う」
「(北朝鮮の暴発)まずないと思っていい」

● 2013/04/19
「黒田総裁を任命し、大胆な金融政策が果断に実行されている」
「機動的財政政策も実行段階に入った」
「産業界に可能な限り報酬引き上げをと要請した」
「成長戦略には挑戦、海外展開、創造の3つのキーワード」
「TPP交渉参加、これからが日本の外交力勝負」
「デフレ脱却が最優先課題」
「消費税増税で景気を底割れさせない工夫を考える」
「日中を良好な関係に戻していくことが大切」

● 2013/04/22
「デフレから脱却して強い経済取り戻す」
「日本の金融緩和はG20でもデフレを止めて内需を支えるものとして理解を得た」
「黒田日銀総裁には2%の物価目標を2年を念頭に早期実現の舵取りをお願いしたい」

● 2013/04/23
「金融では異次元の緩和策を日銀総裁に取ってもらった」
「デフレ脱却しなくては税収増えず、財政再建できない」
「2014年4月消費増税、経済状況を総合的に判断」
「まだデフレから脱却を実際しているという実感ない」
「今日現在で来年4月の景気状況を予測するのは難しい」
「行き過ぎた円高で町工場閉鎖、そういう状況変えていく」
「(円安はどこまで進むかとの質問に)為替について申し上げることは出来ない」
「企業にこびりついたデフレマインドを変えていく」
「円安の影響による石油価格状況をしっかり注視する」
「円安、消費者にとっては輸入物価上がって問題になる」
「収入が増えることで補っていくことが重要」

● 2013/04/24
「(支持率の高さ)経済・財政・金融政策に理解もらっている」

● 2013/04/25
(参院予算委員会で)「円安で一時的に貿易収支が赤字だが、一年後には改善」
             「年金運用益は3カ月で5兆円、もっと増えていく」
             「強い経済取り戻す政策と財政健全化を両立させる」
             「年央の骨太方針で財政健全化の基本的方針示す」
             「新規国債発行44兆円枠にこだわらないが年央に健全化方向」
             「財政健全化目標実現のための中期財政計画の具体化を検討」
             「デフレのままでは収入がどんどん下がっていく」
             「インフレを起こさない限り企業家は投資しない」
             「金融緩和は非常に効果が出た」
             「(金融緩和が)これまでと違うころで市場が反応する」
             「国レベルの財政規律、あり方を検討」
             「財政健全化の目標、国際的にもすでにコミット」
             「国民が明日の経済に自身を回復することが重要」

靖国神社に関係する発言は別の機会に考えようと思う。経済関係の話について現時点のまとめると、景気は良くなりそうな雰囲気が出ていますということであろう。株価が動いたのは為替が主要因である。為替は政権の交代も要素ではあるが、欧州の状況や米国の景気が改善されれば円安方向に行くのは必然である。民主党政権の時にそれがやってこないで、自民党のときになったのだと言ってしまえばそれまでであるが、自民党は運が良かったとしてしまっても良い話に過ぎない。野田が解散しないで、ジリ貧と言われようとも政権にしがみついていれば、円安と株高の恩恵を受けて選挙が戦えたのかもしれない。そんな話をしても意味は無い。しかし、安倍政権で為替と株価に変化があったのは事実で、自民党はそうすると主張していたのだからそこは認めなければならない。
そうはいっても別に何かするようなポーズはとっていても、その実なにもしていないのが現在の状況である。だから、これからしますよという姿勢は崩してはならないのである。もし崩したら、全てが崩壊することになる。将来への期待というのはそういうものだから、裏切らないように慎重に進めるのが重要になる。答弁などつまらなくてよいから、いつも同じことを言って、現実に株価は上がっているのだから見ていないなさいとまとめる。余計なことを言えば破綻するから、書いてある通り(優秀な官僚がいるのだ)呼んでおけば良。現在の首相はその意味で優等生である。
そう思いつつ、もう一度発言を眺めてみると少々驕りがあるように感じる。どこがというほどではないが、一月の頃の発言と少し異なる。自信が付いたという解説も成り立つだろうが、そればかりではないだろう。先日、参議院予算委員会だと思うが、ヤジに反応して『国民の皆さん…』とテレビ中継のカメラに向かって発言していた。バカになってしまったと思ったが、大きな報道はされなかったようだ。国民の代表が集まっていろいろ決めるのがこの国の制度である。代表の一部が気に入らないと、カメラを通じて国民に投げかけるというのは自分の立場を理解しない行為である。ヤジを飛ばしている本人に、国民に恥ずかしくないかというか、委員長にヤジを静止するよう依頼するかのいずれかだろう。過去の国会議員はこの範囲で対応していた。国民の代表が愚かだから、国民の皆さん何とかして下さというのか。支持率が高いから何をしても良いという態度が透けて見える。そもそも先の衆議院選で自民党が獲得した票数はの前回より減らしている(小選挙区)。支持率が高いから選挙は楽勝とはならないのが選挙だろう。この辺も子供っぽい。物を考えない者の強さが武器なのだから、ヤジられても株価上がってますからとヘラヘラしていればよい。なまじ知恵を使うと、混乱してボロが出る。何もしないことは大変なことなのである。


私が新聞を発行しているなら、ヤジの件では、『首相壊れる』をトップにする。どの位の損賠賠償を請求されるのだろうか。

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