« 東京市場:円急落、99円台=3年11カ月ぶり | トップページ | 産業機械受注、2月21%減 »

2013年4月 9日 (火)

10日発射の可能性=北朝鮮

韓国国防省報道官は4月9日の定例記者会見で、北朝鮮が中距離ミサイル「ムスダン」を近く発射するとの観測が強まっていることについて、先に、大統領府の金章洙国家安保室長が10日前後に発射する可能性を指摘したことに言及し「そう見れば、おそらく10日の可能性が高い」との見方を示した。これに関連し、9日付の韓国紙・朝鮮日報は、北朝鮮の日本海側の交信が急激に増えており、この点などを勘案し、早ければ9日に発射する可能性があると韓国政府がみていると伝えた。報道官は、この報道の確認はしなかった。 (時事通信)

何かと話題の北朝鮮について考えてみる。

日本と国交のない国であり、情報管制がなされているから情報も限られる。国を取り仕切っている者にとって都合の悪い話など流れる筈もない。外務省のホームページから北朝鮮情報を拾った。2013年3月現在の情報である。

1. 面積 12万余平方キロメートル(朝鮮半島全体の55%)(日本の33%に相当)
2. 人口 約2,405万人(2009年10月,国連人口基金)
3. 略史 3世紀終わり頃に氏族国家成立
      三国時代(4世紀頃~668年)
      統一新羅(668~918)
      高麗(918~1392)
      朝鮮(1392~1910)
      日本による統治(1910~1945)を経て、第2次大戦後、北緯38度以北をソ連が占領。
      1948年北朝鮮「政府」樹立。同時期に南半分では大韓民国が成立。

4. 政治体制・内政
   1.主要機関
      (1998年9月5日の憲法改訂で国家主席制廃止,2009年4月の憲法改訂で国防委員会の
      位置付けを変更,2012年4月13日の憲法改訂で国防委員会第一委員長について規定)
   (1) 国防委員会(国家主権の最高国防指導機関・国防委員会第一委員長は「国家の最高領導者」)
      第一委員長:金正恩(キム・ジョンウン) (金正日は,「永遠の国防委員会委員長」)
   (2) 最高人民会議(最高主権機関・立法権を行使・一院制・議席数687・任期5年)
      常任委員会委員長:金永南(キム・ヨンナム)
   (3) 内閣(最高主権の行政的執行機関・全般的国家管理機関)
      総理:崔永林(チェ・ヨンリム)
      外相:朴宜春(パク・ウィチュン)
   (4) 朝鮮人民軍
      最高司令官:金正恩(キム・ジョンウン)
   2. 政党
      朝鮮労働党(北朝鮮のすべての組織活動を指導。党員約300万名)
   3. 基本政策
   (1) 北朝鮮の政治は、主体思想(チュチェ思想:北朝鮮憲法では「人間中心の世界観であり人民大
      衆の自主性を実現するための革命思想」(第3条)と規定)及び先軍思想を基礎とし,朝鮮労
      働党の指導の下にすべての活動を行う(憲法第11条)とされている。
   (2) 北朝鮮の経済は、生産手段を国家と共同団体が所有する社会主義的な所有制度と、自力
      更正路線を標榜する中央集権的な計画経済制度を基にしている。

基礎的な情報は入手できた。この国が現在外交関係を有している国家は163カ国である。北朝鮮は従来、善隣友好外交を掲げ、主に旧東側諸国及び非同盟諸国との外交活動を展開してきたが、2000年に入り、英独をはじめとして多くの西側諸国との外交関係を樹立した。2007年には外交活動を活発化させ、アラブ首長国連邦等5か国と新たに外交関係を樹立した他、1983年のラングーン事件を機に断交していたミャンマーとの外交関係も回復させた。日本と国交がある国は194カ国であり、少し差がある。米国を敵視しているし、韓国とは休戦状態であることを考えれば国交は無いのは当然である。日本からの独立が朝鮮労働党の出発点になっていることからすれば、日本との国交は最後の方になるだろう。金日成時代には良く聞いた主体思想も現体制になってから聞かなくなった。基本政策が知らぬ間に変わってきているのかもしれない。社会主義で世襲すれば王朝と同じというのは感覚的には正しいと思う。小さな集団に権限が集中すれば既得権を守る者や、取り入る者が出現するのは必然であり、それからすれば性質の良くない話である。社会主義体制というより、軍事政権である (休戦中だし) というほうが正しいのかもしれない。そもそも、社会主義の世襲というのは、貧乏なブルジョワジー見たいで形容矛盾にも思える。彼の国の人はそんなことは考えないで生活しているのだろう。

核実験やミサイルが好きな国である。道具を持てば一人前に帝国主義の国が認めてくれると信じているのだろう。米国も極東のチンピラ国を相手にするのは面倒で、後ろにいる大きな元締めに片付ける代わりに、そっちと話をしたいというのが本音だろう。大体、米国人は東南アジアの人間の考えることなど分からないと諦めているかもしれない。大きな国とは仕方がないから協議するが、小さい国は扱いに困る。その国が飛び道具が好きだときているから、一斉に叩くか横に置くかで済ませたいところだろう。社会主義国キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長は、核戦争の危機を回避するよう北朝鮮と米国の双方に自制を求めている。キューバは理性があると感じてしまう。海を挟んで大国である米国と長く睨み合ってきた国のトップの言葉は重みがある。半島の三代目は心して聞くがよい。
発射されたミサイルが米国の領土や、韓国、日本に落ちたら米国は攻撃するだろう。戦争するときに国内に問題を抱えていては勝てない。北朝鮮の食糧事情は深刻な状況のようだから、米国に勝つまでに死にそうだと思えば戦わなくなる。米国に占領されれば皆殺しだと教え込まれても、この状況の先も同じだと思えば同じである。第二次大戦中の日本の一般市民の持っていた情報と、北朝鮮の現在はどちらが外部情報が多いだろうか。もしかしたら北朝鮮かもしれない。プロセスは置くとして、米国に敗戦したとしよう。その先にあるのは、三つのケースが考えられる。
 (1) 韓国に統合される。
 (2) 中国の北朝鮮自治区になる。
 (3) 体制が異なる独立国を維持する。
(1)がもっとも簡単な流れであるが、韓国はこのような形で北朝鮮といっしょになりたくないだろう。韓国は北朝鮮と面積が同じくらいで人口が二倍 (5,000万人) である。貧乏な朝鮮人が大量に流れ込むのは困る。国際協力で引き受け可能な状態に整備した上で渡して欲しいだろうが、そもそも戦争していたのだから声高に主張しても聞いてはくれまい。主張することだろうと想像はされるのだが。社会主義陣営の優等生の東ドイツをしても働きが悪かったと言われるから、北朝鮮の労働者を受け入れる仕事をつくるのは難しい。言葉が方言が多少あっても同じことが唯一の利点で、これとて差別のもとになりかねない。全羅道と慶尚道で対立するのが残っている国に、新たに北を加えればややこしいことこの上ない。東の島国を敵に据えればまとまるのだろうが、そんなことばかりしている時代でもない。
(3)は現体制の中心にいる者は殺されるか、投獄されるか、亡命するか、社会的に抹殺される。代わりが付くとも思えないから、お隣の中国に支援されて実質的に(2)の状態の国を維持することになるだろう。(2)は国際的な批判があることより、中国が貧乏人の面倒を見たくないだろう。貧乏人ならもてあますほど沢山いる国なのだから。
そう考えると、飛び道具の好きな三代目の問題より、この国を引き受けたいと隣接する二つの国が思わないことがヌルイ圧力に留まっている理由ということに行き着く。まさか、彼らが帝国主義と呼んでいる日本の支援で立ち直ることもないだろう。もしそうなったのなら、放射性廃棄物の保管庫に協力して貰えばよい。プルトニウムとときどき抜くかもしれないと心配するなら、福島の周辺にある汚染土壌の一時保管をお願いできると嬉しい。当然、彼の国の人はまったく嬉しくないのである。


パッキャマロ、パッキャマロと騒いでどうなることでもない。状況の整理くらいしたらどうかと感じる。

« 東京市場:円急落、99円台=3年11カ月ぶり | トップページ | 産業機械受注、2月21%減 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 東京市場:円急落、99円台=3年11カ月ぶり | トップページ | 産業機械受注、2月21%減 »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ