« 学校の週6日制導入を検討 | トップページ | インフルエンザ »

2013年1月16日 (水)

橋下大阪市長「体育科、入試中止を」 

大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の男子生徒が顧問の男性教諭の体罰を受けた翌日に自殺した問題で、橋下徹市長は15日に記者会見を開き、「(男子生徒が所属していた)体育科は生徒の受け入れ態勢ができていない」として、今春の体育科とスポーツ健康科学科の入試を止めるべきだと市教委に伝えたことを明らかにした。


この高校生が自殺した問題についてどのような報道がなされるか注目してきた。報道の方向性は決まったようなのでコメントするとともに、市長の入試中止発言について考える。

基本的な内容から始める。上記の自殺報道に対し、『体罰』と称している。体罰とは、肉体に苦痛を与える罰であるが、この男性生徒に罰、即ち制裁を加えられる理由があったかが見えてこない。この高校生が主将であることに能力不足が生じて部に迷惑を掛けたと想像するよりない。それが理由なら罰は主将解任である。それに加えて罰がある場合もあるだろうが、退部を要求され体罰も受けるという組み合わせは、「どうせ辞めはしない」という前提があるように感じられて仕方ない。回りくどい言い方が続いているので改めてまとめると、部を取り仕切っている顧問が生徒を掌握する手段として、主将をボコボコにして恐怖により全体を支配しようとした、と考えるのが最も妥当な解釈ではないだろうか。それなら今回の事件の根っ子は体罰ではない。いじめだ。
組織を力で抑えて、周囲も巻き込むというやり方は運動部の運営では珍しくないかもしれない。父兄からの支持が厚いのはその表れだろう。本人も周囲も今回の自殺問題で、自殺したことが問題でそこまで殴らなければ問題なかったと思っているのではないかと感じる。この認識が誤っている。落ち度のない生徒を見せしめとしてつるし上げる手法は、権力を持った顧問によるいじめ手法である。この方法を是とするなら、毎年何人かは生贄用の部員をつくるとこになる。
体罰の可否の話に矮小化しているのは、簡単な話にできることもあるだろう。しかし、体罰が今でも行われていますよという記事でいっちょ上がりは楽をしすぎている。

次の話に移る。市長が体罰を声高に非難している。体罰容認発言を過去にしてきたことによることもあるだろうが、本音は市長の管理責任に塁が及ばぬようにという意図ではなかろうか。自分にとって一見不利に見える体罰の話を全面に出すことで、触れられたくないいじめの話に発展しないようにする。策士ならではなのかもしれないが、為政者としては不適切である。
入試中止の話もいつもの手法で、大きな話題で耳目を集めて話をすり替える。入試は普通にすればよい。ただし、これだけの事件があったのだから、学校のすべての部活動に公式試合の無期限停止、問題のあった部には対外試合も無期限禁止するとすれば良い。処分が決定されている入学するなら不満もなかろう。在校生に不満があってもそれを説明するのが大人の務めである。高校生はそれを理解することが大切な経験になるだろう。そうしなければ浮かばれない人がいることを、深く心に刻まねばならない。


入試中止の騒ぎに加わるのも宣伝活動に見える。かくも見苦しい政治家たち。

« 学校の週6日制導入を検討 | トップページ | インフルエンザ »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 学校の週6日制導入を検討 | トップページ | インフルエンザ »

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ