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2012年12月 2日 (日)

笹子トンネル事故

12月2日午前8時ごろ、山梨県大月市笹子町の中央自動車道・笹子トンネル(全長4455メートル)内で、コンクリート製の天井板が50~60メートルにわたり崩落し、車3台が巻き込まれた。東山梨消防本部によると、午後4時半ごろ、現場で焼死体3体を確認した。他に少なくとも3台の4人が取り残されている可能性があり、県警や消防が救出作業を急いでいる。管理する中日本高速道路は、天井板を支える器材の劣化により事故が起きた可能性を認めている。

休日の朝の中央道上りはそれほど混んでいない。トンネル内は大月方面に向かって下り坂になっているので混んでいない時は結構速度が高い。時速72kMは秒速で20Mで、崩落区間が60Mだとすると3秒で通過することになる。平均的な車間距離は30M程度はあると思うが、もっと空いているかもしれない。崩落がごく短時間に発生したとすると下敷きになる可能性があるのは2-3台と推定できるが、落ちたコンクリートが行く手を阻むのだから、その後ろのクルマはすべて影響を受ける。入口の表示板に火災発生が出るまでクルマは中に向かう。事故発生個所からトンネルで口まで甲府側に3000M程度あるから、停車時は10Mに1台が停車し、2車線を利用するとして、トンネル内に存在する車の数は3000÷10×2=600台となる。秒速20Mでトンネルに入ってくると、崩落から600台がトンネルに入る時間は30秒に過ぎない。入口の表示に火災発生が出る頃には、車は詰まってしまっている。トンネル内は2車線あるから普通車ならUターンは可能であろうが、後ろにクルマが詰まってしまっていれば逆走できない。トンネル内から歩いて逃げた人が逆走するクルマがあったと証言しているから、混み具合は上記よりもっと少なかったと思われる。逆に言えば、片側車線を空けてしまえばクルマを走らせることも可能であったと言える。出口まで1時間歩いたというのも聞いたから、トンネル内はかなり混乱していたことが分かる。警察や消防が現地に着くまでに混乱は大きくなっていただろうから、暗いトンネルで煙が流れる中で何ができるかと言えば、クルマを放置して歩いて出口に向かうことだけだったと想像できる。
今日の笹子は雪交じりになっていた。もともと笹子トンネルの大月側は雪が降ることが多い場所である。救出活動を行っている方達の活動に期待し、一人でも多くの人が救出されることを祈るのみである。
《以上 12/02》


天井板を支えたアンカーの経年劣化が事故原因ではないかと言われている。同様な仕様のトンネルがあるので点検に入った。
この作業は重要であるが、なぜ点検を行わなかったかと殊更に追及しても何も生み出さない。点検しなかったことの刑事責任については然るべく行われなければならないが、人間が作ったものなど考慮されている範囲は知れている。それ以上の要求をすれば経済性が著しく低下するし、それを行っても完璧とは言い難いだろう。だからやらなくてよいという論理は支持できないが、その程度であることを認識したうえで、もう少し安全にする工夫を盛り込むのが知恵である。
昨日60Mの天井落下で3台が事故に巻き込まれると推定したが、落下範囲は広いが被災したクルマは3台であるようだ。走行している台数が少なかったと言える。事故現場に向かう側のクルマは甲府側に避難したが、非常口(下り車線に接続)が開かなかったり、開いても高速走行するクルマが怖くて避難できなかったという。火災の検出は非難しようとする人がスプリンクラーの水を浴びた、あるいは、避難のアナウンスがあったと証言しているから、速やかに作動したようだ。それなら、下り車線の速度規制と車線規制を行えば避難口から逃げられたのだが、そのような仕組みはないようだ。速度規制は遠隔操作できそうだが、車線規制は人が現地に行かないとできない。せめて速度規制は将来検討して貰いたい。非常扉の点検は当然で、過去の点検作業時に重かったということだから、これは駄目でしょうと言うよりない。気圧の関係で重くなるのは致し方無いにしても、動作が渋いのは管理者が責任を持たなければならない。
亡くなった九名の方のご冥福をお祈りする。
《以上 12/03》

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